独立行政法人国民生活センター

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[2022年11月:公表]

自転車

受付番号:2022012


目的

自転車に乗っていたところ、前ホークが折れて転倒し、顔面にけがを負った。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品の前ホークは、ブレーキケーブルアウタガイド(ブレーキケーブルのアウタを留める小部品)のロウ付け止端部を起点として亀裂が発生し、使用に伴い徐々に進展して疲労破壊したものと推定された。前ホークの仕様が苦情品とほぼ同等と考えられる、後継モデルである参考品の前ホークを用いたJISの疲労強度試験の結果、同様にブレーキケーブルアウタガイドのロウ付け止端部を起点として規定回数の1/6〜1/3程度の回数で破損したことから、苦情品の前ホークもJISに規定された疲労強度を満たしていなかった可能性があると考えられた。なお、苦情品の前ホークの下端には前方から強い力が加わった経緯があると考えられ、前ホークが塑性変形していた可能性があったが、前ホークの疲労破壊へ関与した可能性は低いと考えられた。