自動車用のヘアドライヤー
受付番号:2022013
目的
自動車用のヘアドライヤーを使用したところ、自動車のシガーソケットが壊れた。商品に問題がないか調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品は送風、温風とも動作したが、温風時の消費電力は苦情品を使用していた自動車の電源ソケットの定格を超えており、当該車両に使用することは不適切であると考えられた。また、苦情品のパッケージには、日本車(国産)DC12V車専用との表示があったが、適合する車両であっても定格を超えることが考えられ、車側のヒューズが切れる可能性や、電源ソケットと電源ソケットプラグの接続部が異常発熱する可能性が考えられた。さらに、苦情品は電源ソケットプラグのプラス極部のばねの作用で、電源ソケットへの差し込みの際、わずかに押し返されることがあり、プラス極の接触が十分に取れなくなる可能性も考えられた。このほか、苦情品には消費電流や消費電力の表示がなく、仕様と異なるヒューズが組み込まれていたこと、スライドスイッチが直流ではなく、交流に対する定格表示である等問題があった。