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[2014年3月20日:公表]

海外で購入した血糖を下げるという漢方薬を服用して重篤な低血糖症

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

目的

 海外旅行先で購入してきた漢方薬を服用して低血糖症を発症し、意識不明の重症で病院に救急搬送されるという事故が発生しました(事故発生年月:2013年11月)。この患者が病院に搬送されてきた際にはとても危険な状態で、処置をしないと脳に後遺症が残るか死亡に至っていた可能性もあったとのことでした。当該商品について、消費生活センターからテスト依頼があり、調査したところ、血糖降下作用のある医薬品成分グリベンクラミドが含まれており、表示に従って服用すると、国内で定められている医薬品としての1日最高服用量を越えてしまうものであったことから、注意喚起のために情報提供することとしました。

当該商品の概要

 当該商品はプラスチック製のボトルに入ったカプセルで、そのボトルには、医薬品成分で血糖降下作用のあるグリベンクラミドを含有していることは書かれていませんでした。

テスト結果

 当該商品のカプセルの内容物1g当たりには約9mgのグリベンクラミドが含有されていました。

 グリベンクラミドの1日最高服用量は10mgとされており、当該商品の1回3錠、1日2回という表示に従って服用すると、1日に約16mgのグリベンクラミドを服用してしまうものでした。

消費者へのアドバイス

 海外で安易に医薬品等を購入し、服用・摂取しないようにしましょう。

情報提供先

  • 消費者庁 消費者安全課
  • 内閣府 消費者委員会事務局
  • 厚生労働省 医薬食品局 監視指導・麻薬対策課

本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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