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[2017年7月27日:公表]

「コンテンツ料金未払い」という督促メールをきっかけに、プリペイドカードの購入を指示された

質問

 見知らぬ業者から突然、コンテンツ料金未払いの督促メールが携帯電話に届き、書かれていた連絡先に電話をすると、コンビニエンスストアでプリペイドカードを購入して支払うように指示されました。すぐ支払わなければ法的措置を取るとのことですが、どうしたらよいでしょうか。

回答

 メール等をきっかけに「プリペイドカードを買ってきて」と指示されたら、詐欺の可能性が非常に高いです。相手の指示に従ってはいけません。不安に思う場合やトラブルにあった場合は、すぐに最寄りの消費生活センター等にご相談ください。

解説

 近年、プリペイドカードの普及と共に、いわゆる「プリカ詐欺」の相談が全国の消費生活センター等に寄せられています。

 プリカ詐欺とは、プリペイドカードの購入を指示し、カード番号等(複数桁の数字や文字)を聞き出すというものです。この手口は「アダルトサイトのワンクリック請求」「サクラを使った出会い系サイト」「身に覚えのない有料サイトの料金請求」などでみられます。

 プリカ詐欺で、相手から購入を指示されるプリペイドカードは、一般には「サーバ型」と呼ばれる種類のものです。それぞれのカードにあらかじめ割り当てられたカード番号等は現金と同じ「価値」を持つので、その番号等を用いれば、カードの実物がなくても利用することができます。プリカ詐欺はこの仕組みを悪用しているのです。

 メール等をきっかけに「プリペイドカードを買ってきて」と指示されても、絶対にプリペイドカードを購入したり、カード番号等を相手に教えたりしないようにしましょう。

 もしも、カード番号等を相手に教えてしまった後で、おかしいと気づいた場合には、早急にプリペイドカードの発行会社へ連絡してください。プリペイドカードはすぐに使われてしまうことが多いため、発行会社に確認した時にはすでに価値がなくなっていることがほとんどですが、連絡が早ければ相手が使ってしまう前に使用を停止することができる場合もあります。

 お困りの際にはお近くの消費生活センター等(消費者ホットライン188)にご相談ください。

参考