綿棒の先が耳の中に残って取れない
質問
100円均一のお店で綿棒を購入し、いつものように耳を掃除していました。綿棒の先の綿の部分が取れて耳に残ってしまい、取ろうとしたら奥まで入ってしまいました。こんなことは初めてですが、商品に問題はないのでしょうか。
回答
綿棒の軸の先端に球状の綿がついている部分を綿体といいます。
綿体の取り付け強度など品質に関する規格は、SG規格や綿棒の関連団体で作成していますが、必須の規格ではありません。綿体の取付状態が適切だったかは不明ですが、無理に自分で取ろうとせず、耳鼻科に行って取ってもらうようにしましょう。
解説
綿棒は耳の穴の中を掃除するだけでなく化粧をするときなど多用途に使われています。
消費生活センターには、今回と同様に耳の中に残ってしまっただけでなく、「取れたと知らずに使用していたら耳の穴の中を傷つけてしまった」といったケースも寄せられており、国民生活センターや東京消防庁では耳かき中の事故について注意喚起をしています。
普段何気なく綿棒で耳の掃除をしている方も多いと思います。つい耳の奥まで入れてしまうこともあるかもしれませんが、思わぬ事故に遭うケースがあることを知った上で、使用の際には取扱説明書をよく読むとともに、周りに注意をし、耳の奥に入れないようにしましょう。
参考
- 子どものみみ・はな・のどの病気Q&A(一般社団法人日本耳鼻咽喉科学会)
- 耳かき中の事故に注意!(東京消防庁)
- 綿棒について(一般社団法人日本衛生材料工業連合会)
- 綿棒の認定基準及び基準確認方法(一般財団法人製品安全協会)[PDF形式]
- 油断しないで!耳掃除−思わぬ事故につながることも−
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