水圧で伸びる散水ホースの注意点は?
質問
水圧で伸びる散水ホースで破損するトラブルがあるようなことニュースで見ました。使用に際してどのようなことに注意すればいいですか。
回答
国民生活センターでは、蛇口に接続して水を流すと約3倍の長さに伸びるという「水圧で伸びる散水ホース」について数種類、商品テストを行ったところ、従来の散水ホースと異なり、短期間で破損して使用できなくなるおそれがあるものがありました。使用前にはホースの状態をよく確認しましょう。
また、アスファルトの路面での使用は擦れてホースが損傷するためできるだけ避けるようにしましょう。
解説
国民生活センターでは、水圧で伸びる散水ホースをいくつか入手し、商品テストを行いました。
同ホースの構造の特徴としては次の点がありました。
- 伸縮性の高いゴム製のチューブ(ホース内側)を布(化学繊維。ホース外側)で覆ってホース状にしている。
- 水道の蛇口に付属の蛇口用ニップル(継ぎ管)を取り付けることで、同ホースをワンタッチで取り付けることができるようになり、手元には付属のシャワーノズルを取り付けることが可能。
- 水を通すと水圧によりゴムの弾性で約3倍に伸び、水を抜けばゴムの弾性で元の長さに戻る。
このような商品について調査したところ、次のような結果でした。
- 繰り返しの伸縮でホース内側が切れるものがあった。
- すべての銘柄でアスファルト路面と擦れるとホース外側に破れが見られ、破れがある状態で使用すると水漏れを起こしたり、ホース内側が切れることがあった。
- ホース内側がホース外側から露出してしまうと、ホース内側が部分的に急に膨張し破裂した。
- テストのため入手したすべての銘柄で、繰り返しの耐久性に関する表示がなかった。
お困りの際にはお近くの消費生活センター(消費者ホットライン188)にご相談ください。