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[2014年2月14日:公表]

東京オリンピックに関連した詐欺的トラブルにご注意ください!(No.2)−オリンピック用の建物・土地に関する架空の儲け話−

 2013年9月、2020年の夏季オリンピックが東京で開催されることが決定しましたが、それに伴い東京オリンピックに関連した詐欺的なトラブルが増えています。

 特に、東京オリンピックのための建物の建設や土地の取得に関する架空の儲(もう)け話が目立っています。

 こうしたトラブルは今後さらに増えてくると考えられますので、十分に注意してください。

相談件数

 東京オリンピックに関連した詐欺的トラブルの相談は2014年1月末日までに73件寄せられています。東京での開催が決定した2013年9月から相談が寄せられはじめ、現在も増加傾向にあります。

東京オリンピックに関連した詐欺的トラブルの相談件数
2013年8月から2014年1月の東京オリンピックに関連した詐欺的トラブルの相談件数のグラフ。グラフに続いてテキストによる詳細。

(2014年1月末日までの相談受付、2014年2月12日までの登録分)

 2013年8月の相談件数は0件、2013年9月の相談件数は11件、2013年10月の相談件数は10件、2013年11月の相談件数は13件、2013年12月の相談件数は25件、2014年1月の相談件数は14件である。

相談内容

【事例1】オリンピックドームを建設するための債券
 昨夜、知らない者から電話があった。「オリンピックドームの建設にあたり、近隣の方を中心に債券が発行されているので買い取る」とのことだった。このような悪質勧誘に気をつけるよう周知してほしい。高齢者が多く住む地区であり、他の方にも電話勧誘をしていると思う。
(2014年1月受付 契約当事者:60歳代・女性)
【事例2】オリンピックの国際競技場の建設を請け負う会社の社債
 昨日、証券会社を名乗る男性から「東京オリンピックの国際競技場の建設を請け負う会社が社債を発行する。あなたは限定で発行される社債を買う権利に抽選で当たりました」と電話があった。「お金もないので、株や債券は買いません」と断ると、「それではその権利を譲ってください。わが社で1,000万円の代金は払い込みます」とのことだった。その後すぐ社債発行会社から「お金を払い込んでもらいました。証券を送ります。送付する日付を明日の午前中に連絡します」との連絡があった。証券会社の男性からは「お金をわが社が払ったことは言わないでほしい。証券が届く日が分かったら連絡してほしい」と言われている。おかしい話だと思い、警察に相談したところ、一切関わらないよう助言された。このような話はあるか。
(2013年12月受付 契約当事者:80歳代・男性)
【事例3】オリンピック用地の購入債券
 大手証券会社を名乗る者から、「オリンピック用地の購入債券の話です」と言って電話が頻繁にかかってくる。「オリンピックのための用地買収が始まっている」など長い説明があったが、意味が分からない。「興味ない」と言って電話を切ったが、翌日も同様の電話があった。「封筒が届いたら連絡してほしい」「数万円で買い取る」などと訳の分からないことを言う。何度断ってもかかってくるのでもう電話に出ないことにした。情報提供したい。
(2013年12月受付 契約当事者:60歳代・男性)

アドバイス

  • 悪質業者は、今話題となっている出来事を悪用して近づいてきます。今後、東京オリンピックに関連した詐欺的トラブルはさらに増えてくると考えられますので、十分に注意してください。
  • 「代わりに買ってくれたら高値で買い取る」「名義を貸してくれたら謝礼を払う」などと持ちかけてくる「買え買え詐欺(劇場型勧誘)」には特に注意が必要です。こうした勧誘の電話がかかってきたら、相手にせずにすぐに電話を切ってください。
  • 少しでも不安を感じたら、お金を払う前にすぐにお近くの消費生活センター等に相談してください。

本件連絡先 相談情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。