「一日最大○○円」…、確認せずに利用すると高額料金になることも!−コインパーキングの「表示」に関するトラブルが増えている−
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全国の消費生活センターに寄せられるコインパーキングの表示に関するトラブルは、年々増加傾向にある。相談の内容をみると、利用料金の表示に関するトラブルが多く見られるほか、高額な請求につながる利用規約の表示などに関するトラブルも見られる。
そこで、コインパーキングの「表示」に関するトラブルについて、問題点をまとめ、消費者被害の未然防止・拡大防止のため情報提供することとした。
相談事例
- 【事例1】
- 「一日最大500円」のはずなのに、高額な利用料金を請求された
- 【事例2】
- 24時を過ぎたら一日最大料金が適用されない
- 【事例3】
- 平日料金と休日料金の違いが分かりづらい
- 【事例4】
- 高額な「紛失時料金」を請求された
- 【事例5】
- 精算機の前でバックしたら、「紛失」として高額な料金を請求された
- 【事例6】
- お金を入れたのに、お釣りが出ない
相談事例からみた問題点
- 駐車料金に関する表示
- (1)看板の表示の意味が理解しにくい
- (2)休日などに適用される特別料金の表示が分かりにくい
- (3)料金等の取引条件に関する表示が見づらい
- 駐車券の紛失に関する表示
1日の最大利用料金をはるかに超えるような高額な料金を請求しているケースが多い
- 精算時に関する表示
お釣りが返金されない旨の表示が利用前には分からなかったというケースが多い
- 禁止事項に関する表示等
利用規約について小さく表示してあったり、見づらい場所に掲示しているケースがみられる
消費者へのアドバイス
- 「一日最大○○円」などの大きな表示だけを参考にせず、表示内容を確認して利用すること
- 駐車券の紛失のほか、利用規約違反と取られかねない行為には注意すること
- トラブルになった場合は、最寄りの消費生活センターへ相談すること
業界への要望
- 消費者が利用前に料金や利用条件について理解できるよう、適切な表示を行うこと
- 不当と思われるような請求を行わないよう配慮すること
要望先
- 日本パーキングビジネス協会
情報提供先
- 消費者庁 消費者政策課
- 消費者庁 表示対策課
- 消費者委員会事務局
本件連絡先 相談情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。
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