商業施設内の屋内遊戯施設における子どもの事故
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。
商業施設の屋内で、滑り台やボールプールなど子どもが身体を動かして遊ぶことのできる遊具が設置された施設(以下、「屋内遊戯施設」とします。)が人気です。
一方で、PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)や医療機関ネットワークには、屋内遊戯施設で危害が発生したという情報が寄せられており、骨折など治療に長期間を要した事例もみられます。
そこで、屋内遊戯施設で危害が発生したという事故情報を分析するとともに、子どもが屋内遊戯施設を利用したことのある保護者を対象としたアンケート調査や事業者への聞き取りを行い、消費者に注意喚起することとしました。
主な事例
- 【事例】
- 商業施設の中にあるキッズ用遊技場にある有料トランポリンで子どもを遊ばせていた。3×3mの四角い形で周囲にはネットが張られていた。遊んでいるうちにトランポリンの端の硬い部分に左肘をぶつけ、激しく泣いたので救急車を呼び病院で診察を受けたところ骨折しており、全治7週間と診断された。
- 【事例】
- 大型ショッピングセンター内にある有料の遊園地で5歳の息子を遊ばせていた。網状になっているトンネルのような遊具で遊んでいたところ、突然大きな泣き声がしたため息子を見ると、口を血だらけにしてうずくまっていた。歯医者に連れて行ったところ「前歯4本がグラグラになっているので抜歯した方がいい」と言われ、抜歯した。
消費者へのアドバイス
- 屋内遊戯施設を利用する場合は、施設や遊具の掲示に従い、適切な方法で利用しましょう。また、保護者はできる限り子どもから目を離さないようにしましょう。
- 屋内遊戯施設でけがをした場合には、すぐに施設の管理者に事故の発生を知らせましょう。
事業者への要望
屋内遊戯施設は公園など屋外の遊び場よりも高い安全性を期待して利用する消費者が多いと考えられます。より高い安全性が確保されるよう、安全対策の改善を要望します。
情報提供先
- 消費者庁 消費者安全課
- 国土交通省 都市・地域整備局 公園緑地・景観課
- 消費者委員会事務局
- 一般社団法人日本公園施設業協会
- 一般社団法人日本エア遊具安全普及協会
- 日本チェーンストア協会
本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
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