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[2013年5月23日:公表]

温風吹出口から火花が出たセラミックファンヒーター(相談解決のためのテストから No.46)

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。

 「セラミックファンヒーターのスイッチを入れたところ、ボンと音がして温風吹出口から火花が出た。原因を調べてほしい。」という依頼を受けました。

 当該品を分解すると、ヒーターの一部に焼損した部位が見られました。また、ファンにつながる電気配線に異物の付着がありました。

 焼損が見られたヒーターを調査したところ、電極の間に導電性の異物などが短絡するように挟まった状態で通電されたために、過大な電流が流れて高温となり焼損した可能性があると考えられました。

 また、ファンの電気配線に付着した異物を調査したところ、異物は溶融状態のハンダが配線の上に滴下し付着したものと考えられました。

 そこで、ヒーターの焼損部位にもハンダが付着したものと仮定し、同型品を用いて、ヒーターの電極を短絡するようにハンダを付着させた状態にして再現テストを行ったところ、通電と同時に温風吹出口にショートによると考えられる火花が確認されました。また、ヒーターは当該品と同様な焼損状態になることが確認されました。

 以上、火花が出た原因は、ヒーターの電極間にハンダなどの導電性の異物が挟まったことにより通電と同時にショートしたためと考えられました。また、事故は購入後最初に通電したときに発生していることから、製造時に導電性の異物が内部に入っていたものと考えられ、製造工程での品質管理の見直しが望ましいと思われました。

 依頼センターから製造事業者に対してテスト結果の説明を行ったところ、事業者から、品質管理の改善を行うことの回答がありました。また、相談者には代替品が提供されました。


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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