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[2013年4月30日:公表]

搭載していた充電池が発火したラジコンヘリコプター(相談解決のためのテストから No.44)

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。

 「ラジコンヘリコプターを飛行させていたところ、搭載したリチウムポリマー電池が発火した。リチウムポリマー電池が発火した原因を調べてほしい。」という依頼を受けました。

 リチウムポリマー電池(以下、「充電池」という。)は、充電することにより繰り返し使用できるものです。充電池はラジコンヘリコプターとは別に購入し、搭載していたもので、充電池の寸法は、指定よりもやや大きなものが取り付けられていました。

 外観調査を行ったところ、ラジコンヘリコプターのモーターには異物に接触したような跡がみられました。また、モーターは充電池の搭載部と非常に近接した位置にあったほか、モーターの外装部が回転する構造となっていました。

 そこで、同型品を用いてラジコンヘリコプターのモーターと充電池を接触させた状態で連続運転を行ったところ、発火には至らなかったものの、接触部から火花が出る様子が確認されました。また、充電池の損傷は内部の電極にまで達していました。

 このことから、当該品が発火した原因は、ラジコンヘリコプターを操縦中に、モーターと充電池が接触し、損傷したことによる可能性が考えられました。

 依頼センターからラジコンヘリコプターの事業者に対して、テスト結果を報告したところ、事業者は取扱説明書に、充電池がモーターに接触しないよう搭載する旨の表示を追加したという報告がありました。


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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