速報!“サクラサイト商法”新たな手口にご用心!−性別・世代を問わず被害拡大の可能性も−
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。
ここ数年、国民生活センター及び各地の消費生活センターには、「サイトに高額なポイント代金を支払ってしまった」という“サクラサイト商法”に関する深刻な相談が、多数寄せられている。これまでも、手口の公表、110番の実施等を行ってきたが、本トラブルの拡大防止をより一層推し進めるため、関係機関等の協力を得て、5月22日から6月29日まで「詐欺的“サクラサイト商法”被害撲滅キャンペーン」を実施した。
これまで当センターで注意喚起をしてきた“サクラサイト商法”の典型的な手口は、突然届く迷惑メールや他の無料SNSサイトを利用して消費者をサイトに誘導し、サクラがなりすましたキャラクターとメール交換をするために、その都度、ポイントを購入させるものであった。
ところが、本キャンペーン期間中に寄せられた相談の中には、スマートフォンの普及に伴い利用者が増加するコミュニケーションアプリの機能を利用したサイトへの誘導や、何人もの人物が役割を分担し消費者を勧誘する“劇場型”の手口として、「賞金等をかけて対戦ゲームをさせる」という新たなものがみられた。さらに、「数日間100円」などと安価であることで集客し、気付かないうちに定額制に移行するという手口も出てきた。これらの手口は、これまで以上に消費者の警戒心を低くし、競争心、射幸心をあおることで、短期間に高額な被害となりやすい巧妙な手口と言える。
そこで、今回、把握した新たな手口による被害が拡大する前に、具体事例を詳しく紹介し、消費者に引き続き注意するよう呼びかける。
相談事例
- 【事例1】
- コミュニケーションアプリからの誘導
- 【事例2】
- チーム制ポイント購入対戦ゲームへの招待
- 【事例3】
- 知らないうちに自動更新で月額利用料の請求
消費者へのアドバイス
- 知らない人から届くメールやメッセージには絶対に返信しない。特に、スマートフォンで利用者が増加しているコミュニケーションアプリのメッセージや電話機能でサクラサイトに誘導されるケースも寄せられているので、友人登録に関する設定内容を確認し、自分の利用状況にあった設定にしておくことが重要である。
- 利益で誘引する手口だけでなく、ポイント購入額を競う「対戦ゲーム」等の仲間意識の利用や競争心、射幸心をあおる手口にも十分に注意する。
- 登録後のトラブルを避けるために、表示等を十分に確認する。
- トラブルにあったり不安に思うことがあれば、支払い記録等を保存し、すぐに最寄りの消費生活センターや各地の弁護士会、警察に相談する。
情報提供先
- 消費者庁 消費者政策課
- 消費者委員会事務局
- 警察庁 生活安全局 情報技術犯罪対策課
- 金融庁 監督局総務課、監督局総務課金融会社室
- 総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 消費者行政課
- 経済産業省 商務情報政策局 情報経済課
本件連絡先 相談情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。
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