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[2020年5月15日:公表]

除菌や消毒をうたった商品について正しく知っていますか?−新型コロナウイルスに関連して−

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、除菌・消毒用のアルコール液剤(ジェル状の商品含む)の需要が増えており、ドラッグストア等の店頭では品薄となっています。そのような中、インターネット通信販売サイトで除菌や消毒をうたう商品を検索すると、様々な成分を含む商品が販売されています。中には、アルコールの中でも人体への毒性が高いメタノールを主成分として含有する商品もみられました。また、手指の除菌には適していない成分を含む商品が手指にも使えるかのように表示されて販売されていました。

 なお、除菌とは一般に化学的・物理的に微生物を取り除くことをいいますが、その対象や程度は公的には定められていません。一方、消毒とは一般に有害な微生物を除去、死滅、無害化することをいいます。手指の消毒は医薬品や医薬部外品の効能効果にあたるため、医薬品や医薬部外品にしか使えません。

 そこで、各地の消費生活センターに相談が寄せられている除菌や消毒をうたう商品のうち、液状の商品に含まれるアルコール類、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸水、第4級アンモニウム塩、二酸化塩素の情報を取りまとめ、消費者へ情報提供することとしました。


相談事例

 PIO-NET(注1)には、新型コロナウイルスに関連した相談のうち、除菌や消毒をうたう商品(注2)については、2020年4月末日までで837件の相談が寄せられています。月別にみると、2020年1月は3件、2月は67件、3月は375件、4月は392件となっています。

【事例1】
薬局で、消毒用にとメタノールを勧められ購入後、返品した。店の対応に問題がある。
(受付年月:2020年3月、相談者:年齢不明、男性)
【事例2】
アルコール配合ハンドジェルを、新型コロナウイルスに効くと思い購入した。主成分の塩化ベンザルコニウムが新型コロナウイルスを含むウイルス全般に効くのか不安だ。
(受付年月:2020年4月、相談者:60歳代、男性)
【事例3】
ウイルス感染症対策として通販サイトで除菌アルコール液等とうたう消毒液を購入したがアルコール濃度が低く効果がないものだった。
(受付年月:2020年4月、相談者:60歳代、男性)
【事例4】
店舗が新型コロナウイルスの対策として次亜塩素酸で消毒をしているようだ。人体に影響がないか心配である。
(受付年月:2020年4月、相談者:50歳代、女性)
  • (注1)PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワークシステム)とは、国民生活センターと全国の消費生活センター等をオンラインネットワークで結び、消費生活に関する相談情報を蓄積しているデータベースのことです。相談件数は、2020年4月30日までの登録分。消費生活センター等からの経由相談は含まれていません。
  • (注2)PIO-NETに登録された相談のうち、消毒液のほか、除菌等をうたったり、消費者がその効果を期待して購入するような液状、ジェル状、スプレーやシート状の商品等が含まれます(空気清浄器などの機器は含まれません)。

除菌や消毒をうたう商品に含まれる成分について

  • 消毒に用いるアルコールは、通常、70%のエタノールなどが使用されます。メタノールは人体への毒性が高いものなので、手指の消毒には絶対に使用してはいけません。
  • 次亜塩素酸ナトリウムは家庭用の塩素系漂白剤の成分です。身近なものを消毒するためには、水で0.05%に薄めて拭いた後水拭きをしましょう。噴霧については、絶対に行わないでください。
  • 次亜塩素酸水は、塩酸又は食塩水を電解することにより得られるもので、新型コロナウイルス対策として消毒に活用することについては、現時点では評価中です。
  • 塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどの第4級アンモニウム塩は医薬品や医薬部外品の消毒剤の有効成分ですが、新型コロナウイルス対策として消毒に活用することについては、現時点では評価中です。
  • 二酸化塩素は、新型コロナウイルス対策として消毒に活用することの有効性については、現時点では確認されておりません。

消費者へのアドバイス

  • 手指からの新型コロナウイルスの除去には、流水と石けんを使った丁寧な手洗いが有効です。手洗いができない場合に消毒効果が期待されるものとしては、70%のエタノールのようなアルコールが挙げられます。流水と石けんを使った丁寧な手洗いの後にアルコール消毒液を使用する必要はありません。
  • 食器・ドアノブ等の身近なものの消毒には、次亜塩素酸ナトリウムを薄めて拭いた後、水拭きをしましょう。
  • 除菌や消毒をうたうような商品を購入する際や使用する際は、成分は何か、使用してもよい場所はどこか、希釈して使用する商品なのか等、広告や表示をよく確認してから使用するようにしましょう。
  • メタノールは人体への毒性が高いものですので、絶対に消毒用として使用しないでください。また、高濃度のアルコールは可燃性なので、使用する際は火気を避け、換気をしましょう。

情報提供先

  • 消費者庁 消費者安全課(法人番号5000012010024)
  • 消費者庁 参事官(調査・物価等担当)(法人番号5000012010024)
  • 内閣府 消費者委員会事務局(法人番号2000012010019)
  • 厚生労働省 健康局 結核感染症課(法人番号6000012070001)
  • 厚生労働省 医薬・生活衛生局 医薬品審査管理課 化学物質安全対策室(法人番号6000012070001)
  • 厚生労働省 医薬・生活衛生局 監視指導・麻薬対策課(法人番号6000012070001)
  • 厚生労働省 医薬・生活衛生局 生活衛生・食品安全企画課(法人番号6000012070001)
  • 公益社団法人日本通信販売協会(法人番号9010005018680)
  • 一般社団法人日本DIY・ホームセンター協会(法人番号8010005004343)
  • 日本チェーンドラッグストア協会(法人番号なし)
  • アマゾンジャパン合同会社(法人番号3040001028447)
  • ヤフー株式会社(法人番号3010001200818)
  • 楽天株式会社(法人番号9010701020592)

本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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