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[2019年1月9日:更新]
[2018年11月7日:公表]

自転車のリム打ちパンクに注意(相談解決のためのテストから No.124)

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

 消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。

 「自転車の前車輪が購入後半年足らずの間に4回パンクした。パンクの原因を調べてほしい。」という依頼を受けました。

 当該品はスポーティ車で、一般的なシティ車よりも細いタイヤが装着されていました。

 パンクしたタイヤを調査した結果、チューブには2カ所に穴が開いていました。また、チューブの穴に対応する位置で、タイヤにも酷似した損傷がみられました。

図1.自転車の車輪の一般的な構造(内部構造及び断面模式図)
車輪におけるタイヤ、チューブ、リムの構造および断面を示した画像

 このことから、空気圧が不足した状態で段差に勢いよく乗り上げた際などに、段差とリムの間にタイヤとチューブが強く挟まれることで発生する、いわゆる「リム打ちパンク」と呼ばれるパンクと考えられました。リム打ちパンクは空気圧が不足しているほど、タイヤとチューブが変形しやすくなるため、より発生しやすくなります。

図2.リム打ちパンクの一例を示した図
段差とリムにタイヤとチューブが挟まれて2カ所に穴が開いたリム打ちパンクの画像

 一般に、自転車のタイヤにはゴム製のチューブが入っています。チューブの空気圧を適切に保つことで自転車は安全かつ快適に走行することができます。しかし、空気は時間の経過に伴い少しずつ抜けていくため、空気圧を定期的に点検し、空気を補充する必要があります。

 特に、当該品のようにタイヤの細いスポーティ車などは、一般的なシティ車の空気圧の2倍以上を充填するように指定されており、時間の経過に伴う空気圧の低下も早い傾向があります。タイヤの側面に記載されている数値を参考に、空気圧が確認できるゲージ付きの空気入れを使用するなどして、空気圧を適切に保つよう、こまめに管理しましょう。


動画


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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