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[2010年8月18日:更新]
[2010年7月21日:公表]

パワーウインドウの安全性

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

 今年に入ってパワーウインドウに挟まれて子供が重症を負った事故が2件、大きく報道された。危害情報システム(注1)には、2005年度以降の5年間でパワーウインドウに指を挟まれて切断や骨折をした等の事例が23件(注2)寄せられている。

 国民生活センターでは、これまでに2回パワーウインドウの安全性についてのテストを実施し、消費者への注意喚起とともに、業界に対して挟み込み防止機能等の安全装置の装備を要望してきた。(注3)(注4)

 しかし、現在も事故が起きていること、前回のテストから7年が経過していることから、現行の車種を中心に、安全装置等の装着の実態を明らかにするとともに、パワーウインドウの閉まるときの力や安全装置の動作等を調べて、再度消費者へ情報提供することとする。

  1. (注1)商品やサービス等により生命や身体に危害を受けたり(危害情報)、そのおそれのある情報(危険情報)を全国の消費生活センター及び危害情報収集協力病院からオンラインで収集・分析し、消費者被害の未然防止・拡大防止に役立てることを目的として作られたシステム。
  2. (注2)2005年度以降受付、2010年3月末までの登録分。件数は本調査のため特別に事例を精査したものである。
  3. (注3)1999年4月6日公表資料参照「危ない!パワーウインドウに挟まれる事故」[PDF形式](61KB)
  4. (注4)2003年1月8日公表資料参照「乗用車内の安全を検証する」[PDF形式](1.2MB)

テスト及び調査結果

装備の有無の確認

  • 集中開閉スイッチとロックスイッチは全ての銘柄に付いていたが、ロック中の動作は一部の車種で異なっていた
  • 運転席には全銘柄とも挟み込み防止機能が装備されていたが、全席に装備されていたのは26銘柄中10銘柄であった
  • 4mm厚の金属板や太さ12mmのダミー人形の指を挟んだところ、挟み込み防止機能を装備したほとんどの銘柄はウインドウが反転し機能が働いたが、1銘柄は反転しないときもあり動作が不安定であった

パワーウインドウが閉まるときの力

  • パワーウインドウが閉まるときの力は若干大きくなっていたが、挟み込み防止機能が働くときの力は前回のテストよりも小さくなっていた

現行車種のパワーウインドウの有無や挟み込み防止機能の装備状況

  • 国産車の現行車種でパワーウインドウが装備された全席に挟み込み防止機能が装備されているのは196車種中65車種であった


消費者へのアドバイス

  • パワーウインドウの操作は、必ず安全確認をしてから行う
  • 低年齢の子供には、パワーウインドウを操作させないこと。また、子供が同乗する際は、パワーウインドウのロックスイッチを活用する
  • パワーウインドウの操作によっては、挟み込み防止機能が働かない場合もあるので、取扱説明書で操作をよく理解しておく
  • 購入の際は、全席に挟み込み防止機能の装備があるかも検討する


業界への要望

  • 挟み込み防止機能を全席に装備するとともに、ウインドウを閉める力はできる限り小さくするよう改めて要望する
  • スイッチを引き続けても挟み込み防止機能が働くよう要望する
  • 挟み込み防止機能が確実に働くよう要望する


要望先

  • 一般社団法人日本自動車工業会


情報提供先

  • 消費者庁 地方協力課
  • 国土交通省 自動車交通局 技術安全部 審査課


動画



業界の対応 ※2010年8月10日 追加

「一般社団法人日本自動車工業会」より

 今般、貴センターで実施された結果、ならびに当業界へのご要望につきましては、貴重な情報として当会会員会社に対し、周知いたしました。

 各社においては、スイッチの形状・集中ロック機構・挟み込み防止装置など、自動車使用者の安全に配慮した対策を採ってきているところですが、今回のテスト結果を今後の対応の参考として活用させて頂くことといたします。

 なお、当会では、小冊子「セーフティカーライフ」やホームページ「安全運転講座」、ならびに雑誌への広告掲載などを通じて、車の取り扱い全般に関する啓発活動を行なっており、パワーウィンドウに関わる事故の未然防止に向けても、引き続き自動車使用者への啓発に努めていく所存でございます。

一般社団法人日本自動車工業会 理事・事務局長 岩武 俊廣




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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