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[2010年5月31日:更新]
[2010年5月12日:公表]

乗用車の電子キーによるトラブルに注意!
−消費者アンケート等で見られた電子キー特有のトラブル−

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

 乗用車の鍵は、鍵に付いているボタンを押すことで解錠・施錠を行うキーレスエントリーが主流であるが、最近では、鍵を身につけていれば、鍵を取り出さなくてもドアの解錠・施錠が可能な電子キーを装備している車両が増えている。

 PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、2005年度以降2010年3月までの登録分で電子キーに関する相談が46件寄せられており、このうち「子供をチャイルドシートに乗せたあと、電子キーの入ったバッグを助手席に載せて運転席に回ろうとしたところ、ドアが施錠され子供が閉じ込められた」等、車内に鍵や子供が閉じ込められる事例が15件見られた。

 こうした背景から、電子キーを装備した軽自動車及び、小型乗用車6台を使用して、電子キーに特有のトラブルについて調査し、消費者に情報提供することとした。

写真1.テスト対象の電子キー
テスト対象の電子キーの写真


主なアンケート結果

事業者アンケート

  • 電子キーを装備した車種は、1999年から149車種販売されており、Aタイプ(ドアに近づくと自動で解錠、離れると自動で施錠されるタイプ)が24車種、Bタイプ(ドアに近づき、ドアノブやドアのボタン、センサーに触れることで解錠・施錠するタイプ)が131車種であった(重複車種あり)。

消費者アンケート

  • 国民生活センターのホームページ上で「乗用車の電子キーの実態調査」を行ったところ150名から有効回答が得られた。
  • 電子キーに関して何らかのトラブルがあったと回答した人は42人(28%)で、その内容は、解錠・施錠が不安定(23人)、鍵を認識しない(6人)、エンジンがかからない(6人)、セキュリティが誤動作する(6人)などが見られた。
  • トラブルの原因が明らかなものについては、電池切れ(12人)、使い方によるもの(6人)、キーの持ち出し(5人)などであった。


主なテスト結果

電子キーの閉じ込め

1)電子キーの電池切れによる閉じ込め
エンジンが停止している状態で電子キーの電池が切れると、条件によってはドアが自動的に施錠されるものがあった。
2)キーレスエントリー機能による閉じ込め
エンジンが停止した状態でキーレスエントリーのボタンが押されると、車内に電子キーがあってもドアが施錠されてしまうことがあった。

電子キーの電池が切れた場合のドアの解錠方法とエンジンの始動方法

  • 電池が切れたときのドアの解錠やエンジンの始動は、内蔵の鍵のみで可能なものが多かったが、別体の鍵が必要な銘柄や、電子キー本体を併用する銘柄など様々であったほか、盗難警報装置が作動する銘柄があった。
  • 盗難警報装置が作動した場合、予め停止方法を知っていないと速やかに解除できないものがあった。

電子キーを車体の近くに置いた場合の電池の消耗

  • 電子キーが車外作動範囲にあると電波を発信し続ける銘柄があり、電子キーの電池が早期に消耗するほか、車両のバッテリーも消耗することがあった。

エンジンがかかった状態での電子キーの持ち出し

  • ドアを開けずに窓から電子キーを持ち出した場合、5銘柄は警告灯や警報ブザーが作動しなかった。


消費者へのアドバイス

  • 電子キーの電池が切れるとドアが施錠される車種もあるので、電池を定期的に交換し、降車の際には車内に置いておかない。
  • 取扱説明書により、電池が切れた場合のドアの解錠及びエンジンの始動方法を確認しておく。
  • 電子キーを車両の近くに長期間置いておくと電池が著しく消耗するだけでなく、車のバッテリーも消耗する可能性があることから、電子キーは車両の近くに保管しない。
  • 人や荷物の乗降の際には、電子キーがどこにあるのかを確認し、特に窓から電子キーを持ち出さないように注意する。


事業者への要望

 電池が切れるとドアが自動的に施錠される車種については、電子キーや人が車内に閉じ込められることがないよう、使用者に対して注意喚起するよう要望する。



要望先

  • 一般社団法人日本自動車工業会


情報提供先

  • 消費者庁 消費者情報課 地方協力室
  • 国土交通省 自動車交通局 技術安全部 審査課


動画

※大きな音がします。視聴に際して、ご注意ください。




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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