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[2009年8月6日:公表]

調理器具の安全性 その1「電気ミキサー」

 電気ミキサー(注1)は家庭で主にジュース等を作る目的で使用されている商品である。社団法人日本電機工業会によると、2007年の国内出荷台数は約64万8千台であった(注2)。

 国民生活センターには「電気ミキサーの部品を交換しようとしたときに、安全装置があるにもかかわらず急にカッターが回り出し、左手親指、人差し指、中指を切った。カッターが回り出した原因を調べてほしい」というテスト依頼のあった事例を含め、危害情報システム(注3)には2004年度以降2009年度(2009年5月末登録分)までに、電気ミキサーで手指にけがを負うという事故事例が計16件寄せられている。中には「電気ミキサーにガラス容器をセットする前に電源プラグを差したら、スイッチが押された状態になっていたためカッターが突然回転し、右手人差し指を12針縫う切断寸前のけがをした」という深刻な事故事例もあった。

 そこで電気ミキサーについて、手指のけがを防止するための安全性に着目したテストを行い、消費者へ情報提供することとした。

 今回は、容器と容器台座が分割できる電気ミキサー8社8銘柄をテスト対象とした。なお、容器と容器台座が分割できない電気ミキサーについては、参考品として6社6銘柄を購入し、参考テストを実施した。

(注1)JIS C9609「電気ミキサ・電気ジューサ」
 「ミキサ」とは、カッタ(刃)が容器内に取り付けられていて、主として果実類と水などを回転するカッタで粉砕、かくはん、混合する機能をもつもの。

(注2)社団法人日本電機工業会「ELECTRICAL INDUSTRIES IN JAPAN 2008」(「ジューサー・ミキサー」の国内出荷台数)より。ジューサーの国内出荷台数も含む。

(注3)商品やサービス等により生命や身体に危害を受けたり(危害情報)、そのおそれのある情報(危険情報)を全国の消費生活センター及び危害情報収集協力病院からオンラインで収集・分析し、消費者被害の未然防止・拡大防止に役立てることを目的として作られたシステム。


テスト結果

カッターが露出した状態での作動確認テスト

カッターが露出した状態で作動してしまう危険なものがあった(写真)。

写真.カッターが露出した状態で作動する様子(例)
電気ミキサーの容器台座の写真。左は電源スイッチを入れる前、右は電源スイッチを入れた後、カッターが露出した状態で作動する様子

カッター作動に関する安全装置の有無

カッターが露出した状態で作動した4銘柄のうち3銘柄には安全装置が付いていなかった。また、残りの1銘柄は安全装置が本体上には付いているが、容器台座上にはなく不十分であった。

電源スイッチの種類

 電源スイッチの種類は全8銘柄ともプッシュボタン式であった。また、使用直前に誤ってスイッチが押されないように、複数の操作を経ないとスイッチを押せないような工夫をしたものはなかった。

安全装置についての表示

「ボトルを取り付けないと作動しない」と表示しているにもかかわらず、ボトル(容器)を取り付けていなくてもカッターが露出した状態で作動してしまい、安全装置について誤認を与えるような表示のものがあった。



消費者へのアドバイス

  • 電気ミキサーによる手指のけがを防止するため、使用時以外は必ずコンセントから電源プラグを抜く。
  • 本体に容器台座と容器を取り付けないと、カッターが作動しない安全装置が付いているものを選ぶとよい。


業界への要望

 カッターが露出する構造のものは、必ず安全装置を付けるよう要望する。



事業者への要望

 「ボトルを取り付けないと作動しない」と表示しているにもかかわらず、ボトル(容器)を取り付けていなくてもカッターが露出した状態で作動してしまい、安全装置について誤認を与えるような表示のものがあった。カッターが露出した状態では作動しない安全装置に改良することを要望する。



要望先

社団法人日本電機工業会



情報提供先

内閣府 国民生活局 総務課 国民生活情報室
経済産業省 商務情報政策局 商務流通グループ 消費経済政策課
経済産業省 商務情報政策局 商務流通グループ 製品安全課



動画




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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