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[2006年7月6日:公表]

乳幼児用チェアの安全性

目的

 乳幼児用チェアは、食事のときやお絵書きなどをして遊ぶときによく利用されている商品である。一方、国民生活センター危害情報システムには、「夕食時子供用の椅子から転落し頭部を打撲した」、「ベビーチェアにベルトをして座らせていたらそのまま横向きに倒れて鎖骨を骨折した」など、乳幼児が転落、転倒した事例が多くみられた。そこで、転落防止のベルトなどの装備やチェアの安定性、さらに、手や指を挟む可能性のあるすき間がないかなどの安全性についてテストを実施した。

 

結果

  • ハイチェア時には、立ち上がり転落防止用の肩ベルトやテーブルを外したときに前方への転落防止用の前ガードが装備されていないものがあった
  • テーブル取り付け式チェアで、横方向に荷重を加えるとテーブルから外れるものがあった
  • 手や指を挟んだり指が入り怪我をする可能性のあるすき間や穴がみられたものがあった
  • クッションカバーの装飾部分からホルムアルデヒドが検出されたものがあった
  • 「家庭用品品質表示法」で定められている「寸法」などが本体に記載されていないものがあった


消費者へのアドバイス

  • 転落防止のためには、肩ベルトや股・腰ベルトなどの装備を確認して購入し、有効利用すること
  • 乳幼児が手や指を挟む可能性のあるすき間や、転んだとき顔などを突く可能性のある突起がみられたものがあったので、購入する際はよく確認すること
  • 乳幼児が抜け出して立ち上がったり、ダイニングテーブルなどを蹴ったりすると、転落や転倒する可能性があるので保護者は十分に注意すること
  • テーブル取り付け式チェアを使用するときは、取り付けるテーブルをよく確認し、座らせた乳幼児の脚が大人用の椅子などに届かないことを確認すること


業界への要望

  • 転落防止のため、ハイチェアにも肩ベルトなどの装備やテーブルを外したときにも前ガードや股ベルトなどの装備を望む
  • テーブル取り付け式チェアで、横方向に荷重を加えるとテーブルから外れるものがあったので改善を望む
  • 乳幼児が手や指を挟む可能性のあるすき間や、誤飲等の可能性のある大きさの部品、さらには、転んで顔などを突く可能性のある部位がみられたものがあったので改善を望む
  • クッションカバーの装飾部分からホルムアルデヒドが検出されたものがあったので改善を望む
  • 「家庭用品品質表示法」で定められている「寸法」などがチェア本体に記載されていないものがあったので改善を望む


行政への要望

  • 「家庭用品品質表示法」で定められている「寸法」などがチェア本体に記載されていないものがあったので、業界に対して指導を望む


要望先

経済産業省 商務情報政策局 消費経済部 製品安全課
全国ベビー&シルバー用品連合会



情報提供先

内閣府 国民生活局 消費者調整課
経済産業省 商務情報政策局 消費経済部 消費経済政策課



業界の意見 −たしかな目 2006年10月号より−

「アップリカ葛西」より

 製品は、乳幼児用ハイローラックの認定基準及び基準確認方法に基づき、要因の排除等を積極的に実施し基準に適合しております。
 しかし、揺動部及び構造上やむを得ない駆動部位を揺動中や駆動中に、使用中の乳幼児以外の方が取扱説明書以外の方法で手を挟んだり、指が入りけがをする可能性の箇所を排除すれば製品として存在できない可能性が含まれています。
 今回の指摘箇所については真摯に受けとめ、製品の使用実態を考慮し企画・開発する商品も積極的に取り組んでまいります。

アップリカ葛西(株) 奈良工場 品質保証部 係長 吉野晴久

「カトージ」より

 ロイヤルハイ・ローラックについては今年施行のSG基準に準拠すべく、ご指摘の隙間・ホルムアルデヒド・その他SG基準対策の準備中で改善します。 キャスターのストッパーについても、今後変更に向け動いてまいります。
 また、品質表示については当社の認識の違いでしたので、今後改めます。
 立ち上がり防止のベルトやガードについては、前向きに検討します。

(株)カトージ 品質管理部 次長 新美健太郎

「コンビ」

「コンビ」より

1.転落防止について
 弊社は、腰ベルトと股ベルトを装備し、椅子状態のときの身体保持機構としております。モニター試験確認をした結果、椅子状態のときに肩ベルトを義務化すると常時背側に拘束することとなり、食事のときを含め適当でないと判断しております。また、幼児は思わぬ動きをするときがあることから、安全対策として、ご使用中は保護者の方に幼児の動きに注意していただくことを本体に警告表示しております。
2.危険な隙間について
 隙間については'05年11月に新規に制定された「ハイローラックSG基準」に定める隙間基準を満足しているSG製品です。危険な隙間については充分認識し、開発を進めておりますが、乳幼児の手足の届かない部位で構造上やむを得ない隙間については、SG基準に定められた、本体への警告表示と取扱説明書への注記で保護者の方に注意喚起をお願いしております。今後とも引き続き危険な隙間のない構造検討に努め製品開発に取り組みます。

コンビ(株) 品質保証部 マネージャー 田中進

「コンビ」への商品テスト部の見解

 ご指摘のとおり、使用する際には保護者の注意は欠かせません。しかし、実際には、保護者が少しの間目を離したすきに立ち上がり、転落した結果、頭部の打撲や骨折する事故を招いています。このような乳幼児の転落事故を防ぐためにも、製品側の安全対策として、乳幼児を拘束するベルトに限らず、より効果的な身体保持機構を望みます。

「大和屋」

「大和屋」より

 乳幼児用チェアの報告書の中で、表3.ハイチェア時の安定性の側方向(SGマーク認定基準15度傾斜)において弊社の商品が転倒するとの事で×印がついています。
 貴センターにて検査された結果では15度で転倒するとの結果ですが、弊社が商品を発売する前に第三者検査機関の2社に於いてSGマーク認定基準に適合させて商品テストを行ってもらいました。
 その結果、弊社商品(すくすくチェアWAVEテーブル&ガード付)は側方向で15度傾斜しても倒れないとの結果報告書を2社から受け取っています。
 この商品は座席の高さが調節できる為、SGの適用範囲外になっていますが、使用上の安全確認として転倒角度に関してはSGマーク認定基準をクリアーするように設計しています。
 弊社としては、事前の十分な安全基準の検査を行って販売した商品が貴センターの検査結果だけで一般消費者及び販売店に広報されてしまうと弊社商品は安全性がない危険な商品だと判断されてしまい売り上げにも大きな打撃を受けることは間違いないので貴センターの結果報告は非常に遺憾に思います。
 これにより弊社商品及び企業イメージが大幅に落ちてしまい今後の販売活動にも大きな支障をきたすことは間違いないと思います。この欄に弊社の意見書を必ず掲載して一般消費者及び販売店の誤解を解くようにして下さい。

(名)大和屋 企画開発室 伊吹裕司

「大和屋」への商品テスト部の見解

 取扱説明書のとおり組み立てたものをSGマーク認定基準に従って、安定性の試験を行った結果、側方向に15度傾斜させたとき転倒しました。また、第三者の公的試験機関のテストでも、同様の結果でした。




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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