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[2004年11月5日:公表]

暖房器具の安全な使い方−その1 電気カーペット
−実使用上の安全性−

目的

 電気カーペットを使用中に低温やけどになったという事例が寄せられている。内容としては、就寝するなどして長時間触れていたために受傷したと思われるものが目立った。また、幼児をホットカーペットの上に敷いた布団に寝かせていたら熱中症になったという情報提供があり、いずれも使用方法に何らかの問題があるものと考えられた。

 そこで、電気カーペットを使用するにあたり、陥りやすく誤った使用方法による危険性を検証した。



結果

  • 電気カーペット5銘柄で、それぞれ設定温度を最も高温にしたときのカーペットの表面温度を測定したところ、約42−46℃であった。また、温度設定が高温や中間の位置で通電した電気カーペットにモニターが横たわったところ、1時間後にはカーペットとの接触部(背中表面)の温度が39℃を超えるまで上昇した。今回のモニターテストの結果では、誰もが直ちに低温やけどに至る温度とは言えないが、皮膚の接触面積、接触圧、皮膚の血流状態などの条件によっては低温やけどになる可能性があると考えられた。
  • 電気カーペットの上に布団を敷き、モニターが睡眠中に途中から電気カーペットの電源を入れたところ、比較的短時間で温度と相対湿度が上昇して、モニターは我慢できない不快感(暑さ)を訴えた。この時点で、背中の下の温度は38.2−39.0℃と開始前の体温より高い値であり、相対湿度は70.9−94.5%であった。今回のモニターは健康な成人であったが、特に体の容積が小さく汗腺が未発達な乳幼児や、慢性的に水分摂取量が不足しがちな高齢者などは、汗をかききって脱水症状(水分または水分・塩分の両方が欠乏した状態)となり、やがて体温が40℃以上まで上昇して重篤な熱中症になる可能性があると考えられた。


消費者へのアドバイス

  • 低温やけどを負わないために、体の同一個所を長時間触れないようにする。
  • 設定温度の高低や布団の有無にかかわらず、就寝用暖房器具として使用しない。
  • 乳幼児、泥酔者など、電気カーペットの操作を自分で出来ない人が使用する場合は、危険を未然に防止するために、周囲の人が体調や電気カーペットの温度状態などに注意を払う。


業界への要望

  • 「危険」の表示の中に、熱中症を起こす可能性があることについても記載してほしい。


要望先

(社)日本電機工業会 家電部




本件連絡先:商品テスト部
電話 042−758−3165

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