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[2019年4月24日:公表]

LCCを利用する際の注意点

質問

 インターネットで予約したLCCの航空券を搭乗予定日の5日前にキャンセルしましたが、約款を理由に払い戻しがされません。航空会社に、キャンセルしたチケットの払い戻しを求められますか。

回答

 予約したLCCの約款に、キャンセルによる払い戻しは行わないという決まりがあれば返金を求めることは難しいでしょう。チケットを申し込む前に必ず約款の内容を確認しましょう。

解説

 LCC(Low Cost Carrier)とは、機材運用の効率化や、カウンター業務の機械化・自動化などで運航コストを圧縮し、運賃の安さを前面に打ち出した航空会社を指します。

 LCCに限らず、国内の航空運送事業については、国土交通大臣の認可を得た各航空会社の運送約款が適用され、海外の航空運送事業については、航空会社の国際運送約款が適用されます。キャンセルした場合の払い戻しを含め、契約内容は原則、約款に従うことになります。

 LCCに関するトラブルの中には、従来の航空サービスとの違いについての消費者の理解不足が一因とみられるものも少なくありません。トラブルを防ぐため、利用する航空会社のルールを事前に確認しましょう。

キャンセル・手数料について

 予約はウェブサイトが中心となり、電話や空港カウンターでの予約は、別に手数料を求められるケースがあります。購入した航空券は、利用者の都合による変更や払い戻しはできないことが多く、できたとしても高率のキャンセル料が設定されている場合がほとんどです。

運賃について

 運賃については、従来の航空会社の同じ区間に比べて非常に安い便もありますが、季節、曜日、時間帯、イベントなどに伴う需給に連動し、きめ細かい運賃設定が行われており、常に安いというわけではありません。

欠航について

 最小限の機体数と時間管理で運用しており、天候や機材故障、混雑によって発着が遅れると、折り返す便にも大きく影響し、欠航となる場合があります。欠航した場合、自社便への振替か運賃の払い戻しが原則で、他社便への振替は基本的に行われないため、利用者が事前に代替手段を検討しておく必要があります。

手荷物について

 一定のサイズや個数を超える手荷物は別料金であることが多いため、受託手荷物の種類と運航予定の区域での料金を事前に確認しておきましょう。またチケットと手荷物を同時に申し込むと安くなるなど、手荷物の料金を支払うタイミングにより料金が異なるケースがあるので注意しましょう。

これも有料?!

 事前の座席指定や機内での飲食物の提供は有料となることがほとんどです。また、ブランケットや機内エンターテインメントについても有料の場合があります。LCCを利用する際には、運賃以外の料金は別途必要になると考えましょう。なお、約款やサービス内容は各社が独自に定めているため、利用する航空会社のルールをあらかじめ確認しましょう。

 お困りの際にはお近くの消費生活センター等(消費者ホットライン188)にご相談ください。

参考

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