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[2017年4月27日:公表]

足裏の角質を除去するジェルパック。使用時の注意点は?

質問

 足裏の手入れのため、角質を除去するというジェルパックを使ったところ、やけどのようにただれて激痛が治まりません。このようなことはよくあることなのでしょうか?



回答

 角質を化学的に除去するものであるため使用にはリスクがあり、人によっては使用後にやけどのような炎症を起こす場合もあります。製品の使用上の注意を守り、少しでも痛みや違和感があった場合は、すぐに使用を中止して医師の診察を受けましょう。受診の際には、使用した商品の残りやパッケージなどを持参するとよいでしょう。



解説

 足裏の角質を除去するジェルパックが、最近、人気のようです。これは、やすりなどで角質を削る物理的な方法ではなく、美顔施術のケミカルピーリングのように化学的に角質をはがす方法です。おおよその使い方は、付属の靴下状の袋にジェルパックの薬剤を入れ、足裏をその袋の中に一定時間浸しておくというものです。その後数日すると、硬くなった足裏の皮膚がポロポロとはがれ、ツルツルの足裏が現れる、とされています。ところが、人によっては使用後に足裏に皮膚障害を起こすことがあります。消費生活センターには、「足裏の皮膚がやけどのように赤く腫れてしまった」「強い痛みのため歩けなくなった」などの相談が寄せられています。

 ジェルパックに使われているα-ヒドロキシ酸(AHA)は別名フルーツ酸と呼ばれ、成分としてはグリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸などが該当します。フルーツという言葉から、肌に優しいイメージがありますが、濃度によっては肌を溶かすほどの強い力を持つ酸です。

 日本では化粧品のAHA濃度に関する定めはありませんが、アメリカでは化粧品成分審査委員会(CIR)がAHAを含む化粧品を消費者が使用するのに安全であるとしている数値(AHA濃度10.0 %未満、pH 3.5以上)があり、国民生活センターが過去に行った商品テストの結果では、それを上回る高濃度の足裏角質除去の化粧品がみられました。

 各人の肌の状態で薬剤の効果は異なるため、薬剤による角質除去を行う際は、その人に合わせて濃度や施術時間を変えることが望ましいのですが、市販されている製品では、個々人に合わせることはできません。その結果、同じようにジェルパックを使っていても、人により肌の受ける影響が異なる、ということが起こり得ます。実際、寄せられたトラブル情報では、「右足は問題がないのに、左足だけ赤く腫れてしまった」という事例もみられます。同じ人でも、使うときの足裏の角質の状況や、体調、体質によっては、トラブルが起きてしまう場合もあります。例えば前回使った後、あまり角質が蓄積されていなかったり、傷がある・なしで、左右で足裏の皮膚の状態が異なったりすると、影響の程度も変わるのです。

 危害に遭わないためにできること

  • 使用前は、足裏に傷や炎症がないかの確認
  • 使用後は、足裏の日焼けや感染症を避けるための管理
  • 酸で角質をとるフットケア商品は、使用上の注意を守る

 を徹底し、少しでも異常を感じた場合は「美しさのための我慢」はせずに、すぐに使用をやめ病院へ行きましょう。

 また、以上を踏まえ、この商品を使用するかどうかは商品の特性や危険性を理解した上で慎重に検討しましょう。

 お困りの際にはお近くの消費生活センター(消費者ホットライン188)にご相談ください。



参考



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