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[2016年10月26日:公表]

新築マンションに引っ越したら、「水回り設備の取扱説明」に来た作業員に、浄水器を買わされた

質問

 新築マンションに引っ越してすぐ、「水回り設備の取扱説明はお済みですか?」と作業員の訪問を受けました。マンション管理会社の委託先かと思い話を聞くと、「浄水器を設置すれば長期間給湯器のメンテナンスが不要になる」「近隣は皆契約している」などと説明され、契約しました。翌日管理会社に確認すると無関係の会社とわかり、解約したいのですができますか。

回答

 特定商取引法(以下、特商法)の訪問販売にあたるため、契約してから8日以内はクーリング・オフができます。

 訪問販売のクーリング・オフを行うときは、事業者から契約書など、契約内容を記載した書面を受け取った日から8日以内に、クーリング・オフすることを事業者に書面で通知します。

 なお、訪問販売の申込書や契約書などの書面を渡されていなかったり、渡された書面の記載に不備がある場合は、8日間を過ぎてしまっていてもクーリング・オフができます。

解説

 マンション入居者に対し、販売目的を明らかにしないまま、点検・取扱説明・メンテナンスと称して訪問し、高額な浄水器などを契約させるトラブルが全国の消費生活センターに寄せられています。

 特に新築マンションの場合は同時期に入居する住人が多いため、「入居者に対し一斉に取扱説明を行っている」などと勧誘されるケースが多くみられます。

 新築マンションへの訪問販売で虚偽説明をして浄水器等の住宅設備を販売した事業者に対し、国や都道府県は特商法にもとづき、悪質な訪問販売事業者に対し業務停止命令などの措置を行っています。

特定商取引法ガイド 執行状況(消費者庁)

よくある事例

 本事案のような相談で目立つ商品には以下のようなものがあります。

浄水器・整水器(給湯器に直接設置するタイプのもの)
「月1回清掃をしないと、給湯器が壊れたり、配管にさびが出て水漏れし階下とトラブルになる。この浄水器を設置すれば、10年間はフィルター交換も清掃も不要になる」などと説明される。
換気扇フィルター
「掃除が全く不要になる」などと説明される。
水回り、壁クロスの汚れ止め加工
「2〜3年何もせずにいると、水回りがカビだらけになり健康を害する」などと説明される。

その場での契約は要注意!

 突然訪問してきた販売業者から「今日だけ工事費無料」「引っ越し荷物を入れる前に施工を」などと勧誘され、管理会社の委託先だと思いその場で言われるがまま契約・施工し、後になってマンション内の掲示や管理会社の通知を見て、無関係の業者だったと知り慌てるというケースが見受けられます。

 すぐには契約をせず、訪問販売業者の正式名称をまず確認した上で、マンションの管理人室や管理会社に訪問してきた事業者との取引関係の有無を確認するなど慎重に検討して、トラブルを未然に防ぎましょう。

クーリング・オフについて

 訪問販売は、突然の訪問という不意打ちの状況で、契約内容や必要性について熟慮する時間が十分ないまま契約の決断を迫られるため、消費者にとって不利な状況となりやすいものです。そのため、消費者保護の観点から、特商法によりクーリング・オフが定められています。クーリング・オフ期間内に工事が行われたとしても、クーリング・オフをした場合は、壁に開けた穴などを無償で元どおりに戻してもらえます。

 お困りの際にはお近くの消費生活センター(消費者ホットライン188)にご相談ください。

参考

クーリング・オフの具体的な手続き方法等については、こちらをご覧ください。