独立行政法人国民生活センター

検索メニュー

×閉じる

現在の位置: トップページ > 相談事例・判例 > 身近な消費者トラブルQ&A > 他人が引いているキャリーバッグにぶつかりそうになった!

ここから本文
[2016年6月29日:公表]

他人が引いているキャリーバッグにぶつかりそうになった!

質問

 駅構内を歩いていたところ、目の前の人が突然止まったため、その人が持っていたキャリーバッグに危うくぶつかりそうになりました。危険ではないでしょうか。

回答

 国民生活センターでは同様のトラブルが寄せられていることから情報提供しています。キャリーバッグを使用する人は、事故が起きないように周りに十分注意し、持ち方を工夫するなどしましょう。

 また自分は使用していなくても、キャリーバッグを引いている人の近くを歩く際には、注意をするようにしましょう。

解説

 鉄道会社などではキャリーバッグの使用について利用者に注意を呼びかけていますが、同様のトラブルは消費生活センターや消費者トラブルメール箱にも寄せられています。

 また、鉄道の駅構内で高齢者に他人が引いていたキャリーバッグがあたって骨折などをさせたとして、その高齢者がキャリーバッグを引いていた人におよそ170万円の損害賠償請求をした裁判では、キャリーバッグを引いていた人の自分以外の他の歩行者に対する注意義務違反があったとして103万円余の損害賠償責任が認められています(東京地裁平成27年4月24日判決 判例時報2267号63頁)。

 判決文では「歩行者が、駅構内のような人通りの多い場所でキャリーバッグを使用する場合には、引いているキャリーバッグが他の歩行者の歩行を妨げたり、それに躓(つまず)いて転倒させることがないよう注意すべき義務を負うと解される」と判示しており、キャリーバッグの利用者は注意する義務があります。

キャリーバッグを利用する際は次のことを心がけましょう。

  • 思った以上に長さがあるので周りの安全に配慮すること。
  • 駅など人の多い場所や混雑している場所では、自分の引いているキャリーバッグが周囲の人の視界に入らなかったり、気づきにくいことがあるので、引かずに手で持ったり、引く場合であっても自分の近くで引くこと。
  • 階段や電車の乗降口など段差のあるところでは引かずに手に持つこと。また、エスカレーターなどに置く場合には、万が一に備え、落下しないよう十分注意すること。

参考