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[2013年4月2日:更新]
[2012年11月21日:公表]

ICカード乗車券で取られすぎた運賃(ノーラッチルート問題)

質問

 通院のため、電車を利用しています。ICカード乗車券を用いて、路線を乗り継ぎ、都心まで出掛けます。先日、利用履歴を確認したら、同じ経路なのに、いつもの運賃より数百円多く支払っていた日がありました。駅員に尋ねても「途中駅の改札をきちんと通らなかったのでは?」と言われ、差額を戻してくれませんでした。なぜ、このようなことになるのか納得できません。



回答

 ICカード乗車券は、入場駅の改札機で入場記録が入り、下車駅の改札機で最終的な経路が確定して運賃が差し引かれます。残額に疑問を感じたら、すぐ駅員に申し出ましょう。



解説

 相互直通運転などに見られるように、鉄道会社間にいわば「チェックポイント」となる改札機を通らなかったり、設置されていないケースもあり、改札(ラッチ)を通らずに乗り継げることから、俗に「ノーラッチルート」と言われる経路が存在します。別会社との乗換駅で、改札機を通過した記録がないと、このノーラッチルートを通ったものと改札機がみなし、遠回りの高額運賃が差し引かれることがあります。

 この現象は、ICカード乗車券が普及し出した頃から見られ、改札機へのタッチが不充分であったり、改札機側の扉が閉じなかったり、エラー表示が短時間しか行われないなどで、気付かれにくいことで発生していることもあるようです。

 利用者としては、ICカード乗車券を利用する場合、確実なタッチによるカードへの経路記録を行うことが求められますし、利用額の確認をまめに行ったり、心配なら事前に乗車券を購入して利用する、などの備えが必要です。

 一方、鉄道会社側においても、券売機で購入する乗車券では、旅客営業規則(約款)に基づき、最短経路を通るものとして運賃額が設定されているわけですから、普通に考えられる範囲では通り得ないルートによる算出が行われるICカードの運賃計算システムについては、早急に見直し、改善を図るべきでしょう。

 まして、目や耳が不自由な人や、高齢者、小児であれば、改札機での短い残額表示時間や信号音だけで気付くのは難しいこともあります。このようなエラーやトラブルがなくなるよう、求めていきたいものです。



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