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[2008年9月12日:更新]
[2006年10月12日:公表]

洗濯機の脱水槽への巻き込まれに注意!−右手薬指切断の事故も−

国民生活センター


事故の概要

 2006年8月上旬に以下のような情報が消費者トラブルメール箱に寄せられました。

 全自動洗濯機を使用中、脱水完了間近にふたを開けて右手を入れてしまったところ、洗濯物が指にからまり、右手薬指の第一関節からねじ切られてしまった。

 事故は7月中旬に発生、事故にあったのは40歳代の主婦でした。その洗濯機は10年ほど使用していたものでしたが、事故後にメーカー立ち会いの下で検証したところ、ふたを開けても脱水槽がすぐに停止しないことが分かりました。その後のメーカーによる調査の結果、脱水槽に採用されているブレーキ部品の消耗が認められ、洗濯物を入れた状態でふたを開けた場合、ブレーキがかかっても70秒ほど脱水槽が回転し続けることが確認されました。



当該品の脱水機能及び関連規格について

 脱水槽での同種事故に対する安全対策として、(1)動作中はふたにロックがかかり、脱水槽の回転が停止してからロックが解除されるタイプと、(2)動作中にふたを開けた場合に一定時間以内にブレーキ機構等によって脱水槽の回転を停止させるタイプがあり、これらは脱水槽の運動エネルギーまたは回転速度によってJIS(日本工業規格)に規定されています。当該品は一定時間内に脱水槽が停止するタイプで、当該メーカーに確認したところ、正常であれば社内規定により4秒以内に停止する構造であるとのことでした。

 当該品の全自動機能で洗濯を行った場合、脱水終了時に脱水槽モーターへの通電が切れ(脱水槽は惰性で回転)、その70秒後に終了ブザーと同時に脱水槽にブレーキがかかります。事故品のように脱水槽のブレーキに故障が生じた場合には、ブザーで洗濯が終了したと思ってふたを開けても、脱水槽の回転が止まっていない可能性があるとも考えられます。



事故の未然防止のために
−脱水槽が完全に停止していることを確認してから作業する

 市販されている洗濯機には、脱水槽の回転が停止するまでふたがロックされて開けられないタイプと、ロックはなく脱水中にふたを開けた場合に規定時間内に脱水槽が停止するタイプがあります。当センターで平成13年に公表した全自動洗濯機の比較テスト結果では、脱水中にふたを開けることが可能なタイプ4銘柄において、停止までに0.6〜4.8秒を要しました。また、当該事故のように脱水槽のブレーキ部に故障が発生している場合でも、特に故障状態であることを示す表示はないため、使用者が目視で確認する必要があります。

 PIO−NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)にも、「脱水中にふたを開け、回転が遅くなったので手を入れたところ、布にからまり右手薬指が第一関節から欠損した」、今回の事例と同様に「早く洗濯を終えようとして脱水を一時停止させ、洗濯物を取り出そうとしたところ洗濯物に巻き込まれて右手薬指を第一関節部分から切断した」など、電気洗濯機での切断事故事例が6件見られることから、ふたを開けた時には脱水槽が完全に停止していることを確認してから作業するなどの注意が必要です。ふたを開けた時に脱水槽が回転し続けているなどの異常が生じたら、直ちに使用を中止し、メーカー等に点検を依頼しましょう。



追加情報 2008年9月12日

 同様の事故が消費者トラブルメール箱に寄せられました。大きな事故につながりますので、十分注意する必要があります。また、ふたを開けたときに脱水槽が停止しないなどの異常が生じたら、直ちに使用を中止し、メーカー等に点検を依頼しましょう。

【事例】
 10年ぐらい前に購入した全自動洗濯機。脱水機能が終わらないまま、ふたを開けて洗濯物を出そうとしたところ、洗濯ネットが手指にからまってしまい、右手薬指の第一関節を切断した。現在、接合手術で様子見をしているが、場合によっては完全に第一関節切断になる。ふたを開けても脱水機は停止しなかった。
(事故発生年月:2008年8月 43歳 女性 愛知県)


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