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[2005年11月30日:公表]

注意! トイレのドアに親指を挟んで切断

事故の概要

 平成17年10月下旬に以下のような情報が消費者トラブルメール箱に寄せられました。

 小学生がドアに指を挟まれて、右手親指の関節部から先を切断する事故が起きました。現場は学童施設内のトイレで、一人が個室に入ってドアを閉めようとした時に、もう一人の手がたまたまドアの吊り元側(蝶番(ちょうつがい)側)の隙間に挟まり、事故に至りました。

事故は小学生が隣のトイレのドアに指を挟まれて発生した

 事故は、10月上旬に発生、被害者は小学校低学年の男子。国民生活センターにて事故現場を確認したところ、事故が起きたドアは、トイレの個室内側に開く左吊り元の内開きドア(サイズは約幅560mm×高さ1800mm×厚さ30mm)。ドア開放時(約90度)にはドア吊り元側と外枠との間に約2cmの隙間が生じ、ドアを閉めると隙間がなくなる構造でした。このトイレ内には2個の個室が並んでおり、一人が手前側の個室に入り、もう一人が奥の個室に向かう際に、手がドアの隙間に挟まれたようです。

事故の未然防止のために

 今回事故が起きた場所は、学童施設内のトイレでしたが、「一人が個室に入ってドアを閉めようとした時に、もう一人の手がたまたまドアの吊り元側の隙間に入る」という状況は、家庭内も含め、身の回りの多くの開き戸であり得る事故と考えられます。ぜったいにドアの吊り元側(蝶番(ちょうつがい)側)には手を置かないよう十分に注意することが大切です。

 現在、国内でのドアやサッシに関する規格・基準(JISなど)には、ドアの吊り元側の隙間や指挟みに対する規定は設けられていません。

 このような指挟みに対する対策商品として、最近の玄関ドアでは、指が入りにくい、または挟まれた時のダメージを軽減することを考慮した製品なども見られますが、室内のドア等については、今回のような指挟み事故防止対策が施されたドアについて、消費者が容易に入手できる環境が整っているとは言えない状況です。当該施設では、今回の事故を受けて、ドアの吊り元側の隙間が隠れるように覆いを貼り付けて、指が入り込まないように応急的な対策を講じました(写真下)。

対策例 ドアの吊り元側の隙間に覆いを貼り付ける

 ドアの吊り元側に指を挟んだ場合、重篤なケガにつながる危険性があることを認識し、十分注意する必要があります。特に子供が多く利用するような施設等では、必要に応じて、ドアの吊り元側の隙間が隠れるような覆いを取り付けるなどの対策が必要と思われます。