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[2006年11月13日:公表]

こんにゃく入りゼリーの事故−幼児、高齢者はとくにご注意!−

国民生活センター


事故の概要

 2006年10月、スーパーマーケット内のテナントに設置されたクレーンゲーム(注1)で凍ったこんにゃく入りゼリーを取り、2歳の子ども(男児)に食べさせたところ、咽に詰まらせて低酸素状態になり、救急車で搬送された。半月程度の入院が必要で、左脳の血流障害がみられ、後遺症が出る可能性も指摘されている。

 事故のあったこんにゃく入りゼリーは、通常1袋8個入りで販売されているが、これをクレーンゲームの設置業者がバラにし、凍らせた状態で景品として使用していた。こんにゃく入りゼリーの製造業者に苦情を伝えたところ、袋には商品の取扱いについての注意書きを記載していると言うが、凍らせた状態での取扱いについての注意書きは記載されていなかった。また、クレーンゲームの設置業者は、親の不注意と言っているが、納得できない。事故の補償をしてほしい。

(相談者:30歳代、男性)

(注1)クレーンゲームとは、クレーンでぬいぐるみなどの景品を獲得するゲームのこと。



PIO-NETでみるこんにゃく入りゼリーの危害・危険について

危害・危険件数の推移(注2)

年度危害危険
合計272
1996151
199730
199801
199910
200010
200110
200200
200320
200400
200520
200620

(注2)件数は2006年11月6日までの登録分。また、「危害」とは、実際にけがをした情報のことをいう。
「危険」とは、けがはしなかったが、そのおそれがある情報のことをいう。

危害(27件)について

(1)被害者の年代別件数(不明1件)
年代件数
10歳未満14
10歳代3
20歳代0
30歳代1
40歳代1
50歳代2
60歳代1
70歳代以上4

(2)危害程度(不明2件)
治療期間件数
1週間未満5
1週間以上〜2週間未満1
3週間以上〜1ヶ月未満0
1ヶ月以上2
死亡8
医者にかからず9


EUではこんにゃく入りゼリーを禁止(注3)

 2003年5月19日、EUはゼリー菓子へのこんにゃく使用許可を撤回する決定を行った。今後は、いわゆる「ミニカップゼリー」を含むゼリー菓子にこんにゃくを使用することが認められなくなる。

 こんにゃくはゲル化剤、増粘剤として食品に使用されているが、アメリカ、カナダでこんにゃく入りゼリーを原因とする、子どもの窒息死亡事故が発生したことから、EUでは消費者、とりわけ子ども達を事故から守るために同措置を取ることにした。こんにゃく入りのミニカップゼリーは、こんにゃくの化学的および物理的な特性ばかりでなくミニカップゼリーの形状も同様に危険であると考えられている。(欧州委員会保健・消費者保護総局プレスリリース、2003年5月21日付)

(注3)当センター発行の月刊誌「国民生活」2003年8月号参照



消費者へのアドバイス

 こんにゃく入りゼリーの事故件数は減少しているが、いまだに事故が発生しており、重篤な事故も見受けられる。とくに、幼児や高齢者に事故が多いことから、幼児等には与えない方が良い。



参考

当センターがこれまでに実施したこんにゃく入りゼリーに関する注意喚起

  1. (1)こんにゃく入りゼリーで、死亡事故が起きています!(1995年10月16日)
  2. (2)乳幼児には危険!?一口サイズのこんにゃく入りゼリー(1995年11月1日)
  3. (3)続発!一口サイズのこんにゃく入りゼリーによる死亡事故(1996年6月21日)
  4. (4)一口サイズのこんにゃく入りゼリーによる死亡事故がまた起きました(1996年7月12日)
  5. (5)お年寄りも死亡!一口サイズのこんにゃく入りゼリー(1996年8月14日)
  6. (6)ソフトタイプこんにゃく入りゼリーでも窒息事故 幼児には与えない方が無難(1997年9月5日)

※ホームページ上では従来より(3)(4)(6)を見ることができましたが、今回(1)(2)(5)を追加しました。



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