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[2008年7月23日:公表]

気をつけて!最近の「当選商法」

 最近、「あなたに高額賞金が当選した」「賞金を受け取れるので手続きして」と謳い、審査料・判定料・ゲーム参加費などの名目で、3千円程度の金銭や、クレジットカード番号の返送を促すダイレクトメール(以下:DM)が送られてきたという相談が、国民生活センターや各地の消費生活センターに寄せられている。

 相談内容の類似した当選商法の相談は、2004年度1件、05年度2件、06年度3件、07年度1件と、少ないながら毎年寄せられており、今般送られてきたDMには、応募していないのに「賞金が当選しました」と、真偽定かではない話が記載されている。

 相談件数はまだ少ないものの、手口が「海外宝くじ」と類似しており、被害防止と注意喚起を目的として情報提供を行う。

相談事例

(事例1)

「210万円の賞金が確定している」「あなたは賞金を受け取る権利がある」と記されたDMがカナダから郵送されてきた。同封書面に記載のクイズを解いて、3千円の判定料をクレジットカードで支払うか、現金を返信用封筒に入れて現金書留で返送すれば、賞金を得るための次の問題を受け取れると書かれているが信用できるか。

(2008年5月 60代 男性 給与所得者 東京都)

(事例2)

カナダから賞金獲得ゲームの勧誘DMが頻繁に来ていた。参加費として2千円くらい送ると、賞金が貰えるように書いてあったので、何度も送金した。その後、ネックレスが送られてきたことはあるが、賞金は一度も送られてこない。今までにおよそ30万円は払ったように思う。最近同じようなDMが一日に10通以上も来るようになり、不審感が出てきた。

(2008年4月 70代 男性 無職 静岡県)

(事例3)

 簡単な計算問題を解き、解答と判定料を7日以内に返信用封筒で返送すると、175万円が支払われると謳ったDMがカナダから届いた。「これは宝くじではない、他社から同じようなDMが届くかもしれない」と書いてある。以前、海外宝くじに応募してしまったことがあるが、これは信用できるか。

(2007年10月 80代 女性 無職 兵庫県)

これらの相談で寄せられた事例に見られる特徴は、

  1. (1)DMがエアメール(国際郵便)で届く。
  2. (2)高額賞金がすぐに貰えるような通知文になっている。
  3. (3)送金名目が、クイズやパズルの判定料、ゲーム参加費となっている。
  4. (4)応募書類の返送先や、判定料の送金先が海外である。
  5. (5)クレジットカードによる支払い手段が記されている。

など、「海外宝くじ」と類似している。

(送付された通知書の例 一部編集済)
送付された通知書の例の図(一部編集済)

 このような相談の多くは、「海外宝くじ」に関する勧誘DMが送られた人に届くケースもあり、同種の名簿を使っていると思われる。

 通知文面においては、違法性が高い「海外宝くじ」ではないことが強調され、さも合法的であるかのように謳っているものもある。事例に見られるように、実際に賞金が送られることは思われず、申し訳程度の景品を送付することで消費者の射幸心を煽り、金銭やクレジットカード番号などの情報を送らせることが目的と見られる。

消費者へのアドバイス

(1)そもそも応募していないのに「当選した!」という話はない。
・うまい話が、見ず知らずの業者からそう簡単に舞い込むはずがない。
(2)更なる被害に遭うおそれがあるので、クレジットカード番号は教えない。
・解約手続は困難を伴う。また、多額の不正利用に使われる危険性もある。
(3)申込や応募によって、更なるDM送付や、個人情報漏洩の恐れもある。
・なぜ「海外の業者」が住所や氏名を知っているのか、どのような手段で入手したのか?
・架空請求と同じく、返事を出さない、無視することが最善の被害防止策。
(4)高齢者に送られてくるDMには、周囲も注視し、トラブル防止に配慮する。
・高齢者にとっては、身近な「ひと声」が被害防止につながる。
(5)こうした当選商法には、参加しない、申し込まない。申し込む前に身近な消費生活センターに相談を。