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[2007年9月21日:公表]

絶対に目を離さないで!!浴槽用浮き輪で乳幼児の溺死も!(続報)

 2007年7月5日に浴槽用の浮き輪の事故について公表を行った後、消費者等から同様の事故情報が8件寄せられた。また、業界の対応も出されたので紹介するとともに、再度消費者へ注意を呼びかける。


業界の動向

 メーカーやベビー用品専門店では公表直後の早い段階から浴槽用浮き輪の販売を自主的に中止する動きなどが見られ、メーカー数社からホームページ等で販売中止のお知らせが出ているのが確認できた。

 また、プール・海水浴用の足入れつき浮き輪についても、「お風呂で使用しないこと、必ず保護者の監視の下で使用すること」等の店頭表示が売り場に掲示されているのが一部の店舗で確認された。

 なお、2007年7月5日の公表の際に行った社団法人日本玩具協会と日本空気入ビニール製品工業組合への要望に対しては、2007年8月20日に以下のような主旨の回答があった。

社団法人日本玩具協会

 協会会員企業及びSTマーク使用許諾契約事業者に対しての調査を行った結果、浴槽用浮き輪を製造している企業が7社あることを確認。消費者への注意喚起のために共同で社告を行うことを要請し合意を得たため、8月21日付けの朝日新聞、産経新聞朝刊において注意喚起の共同社告を掲載する。

 また、協会及び各社において、それぞれ自社のホームページで同様の注意喚起文を掲載し、消費者への注意喚起を行う。

 メーカー各社では、浴槽用浮き輪の出荷を継続するかどうかは未定のようであるが、今後出荷を計画する社があったときは、警告表示について指導していく。

 社団法人日本玩具協会ホームページ

日本空気入ビニール製品工業組合

 組合会員に対して調査を行った結果、現在浴槽用浮き輪を販売している会社はなく、過去に販売した会社が2社あった。いずれも今後は生産・販売する考えはない。仮に将来販売する場合は製品の見直しとともに社団法人日本玩具協会と検討している警告表示を目立つように行う。

 消費者の注意喚起については、社団法人日本玩具協会でまとめて対応する。

 なお、参考までに、類似する水上用足入れ浮き輪・ボートについても、社団法人日本玩具協会の基準検討委員会にて行っている玩具安全基準の改定見直し作業に改定案を提示すべく準備をしている。また、販売店等の売り場にて『お風呂で使わないこと』や『使用上の注意』を表示したPOPを掲示し、注意喚起を行っており、さらに製品やパッケージの警告表示を目立つようにするなどの指導をしていく。



消費者への注意

 現在、店頭では浴槽用浮き輪は販売されていないようであるが、ネットオークションやフリーマーケット、知人からもらうなど、個人間で譲ったり譲られたりする場合も考えられる。医師からの事故報告では、事故は浴室が寒くなる冬に多くなっている。すでに持っている人の中には、これから季節が秋冬に向けて寒くなってくると使用を考える可能性もある。安全を考慮すると使用は控えた方が良いが、どうしても使いたい場合は絶対に目を離してはいけないということを再度注意喚起する。

 なお、浴槽用浮き輪の事故についての公表を受けて、トラブルメール箱等には、浴槽用浮き輪に限らず、足入れつきの浮き輪でプールや海で子どもが溺れそうになったことがあるとの情報が複数寄せられている。プールや海では、保護者の監視義務は当然としても、足入れつき浮き輪の構造から生じる、転覆した場合に足が抜けず自力では起き上がれないという製品の構造上の危険性は浴槽用浮き輪と変わらない。監視員がいるから、人の目があるからと安心せずに、いざというときには保護者が救助できる態勢でのみ使用するべきである。なお、プール・海水浴用の足入れつき浮き輪の安全基準についても、日本空気入ビニール製品工業組合において、社団法人日本玩具協会の基準検討委員会の改定見直し作業の中に、改定案を提案する準備を進めているようである。

 日本空気入ビニール製品工業組合では、浴槽用浮き輪の事故に関連して、プール・海水浴用の足入れつき浮き輪を浴槽で使用することは危険なのでしてはいけないとの注意喚起を行っている。



(参考)事故の概要

【事例1】
浴槽用浮輪での事故についての報道を見たが、自分の1歳4ヶ月の息子も浴室で溺れ、現在入院している。姉と3人で入浴していたが、姉が先に上がったので息子を浮き輪に入れたまま浴槽に残し、姉に洋服を着せている間の事故。浴室を見たら、横に倒れるように転覆していた。時間は3分くらいだったと思う。救急車を呼び、総合病院では肺炎がひどいとのことで小児専門の高度医療機関に移され、ICUで2日間過ごした。その後、食事が取れる程度に回復している。
(事故年月2007年7月 千葉県)
【事例2】
自分は医師である。勤務先の病院に浴槽用浮き輪を使用して溺水した8ヶ月の男児が入院している。母親から聞いたところによると、購入後初めて使った日に事故に遭い、商品はすでに捨ててしまったとのことである。乳児は肺炎を起こしているが、命に別状はない。現時点で後遺症が出るかなどはわからない。
(事故年月2007年7月 東京都)
【事例3】
乳幼児用の座れる浮き輪を購入して海で使ったら、安定が悪くひっくり返り溺れそうになった。危険な商品なので情報提供したい。
(事故年月2005年8月 東京都)
【事例4】
浴槽用浮き輪を使用し、当時8ヶ月の子どもが溺れた。国民生活センターで過去に9件事故があったというが、もっとたくさんあるはずだ。一緒にお風呂に入り、洗顔をしていて気づくと子どもがうつぶせに沈んでいた。息をしておらず、すぐに救急車で病院に行った。幸い後遺症もなく、今では元気にしている。当時メーカーは、目を離していいという商品ではないと答えたが、幼児向け雑誌では「お母さんの手助けになる」と盛んに宣伝していた。
(事故年月2005年 千葉県)
【事例5】
浴槽用浮き輪で自分の娘も同様の事故にあった。当時10ヶ月の娘に使用したところ、目を離した隙に溺水。心停止していたので自分で応急処置をした。救急車で運ばれ3日入院。その後回復し、特に後遺症はない。メーカーには事故は伝えておらず、事故品は処分した。上の子にも使用していたが、事故は下の子で起こった。下の子は良く動くので事故に遭ったのかもしれない。
(事故年月2004年3月 大阪府)
【事例6】
知人から、乳幼児が風呂用浮き輪を使用中転覆して溺れかけたと聞いた。1歳未満の乳幼児が入浴するときに使う商品。椅子のような形で浮き輪形式。穴が2つ開いていて、そこに足を入れて浮くしくみ。メーカーはわからない。
(事故年月2004年 大阪府)
【事例7】
浴槽用浮き輪で同様の事故を経験したことがある。2001年に長男に使用するためベビー用品専門店で購入した。次男が10ヶ月のときに、風呂につま先が着くぐらい水を張り、浮き輪を浮かべて乗せた。30秒ほど目を離したすきに溺れた。表情がうつろになり救急車を要請。病院で肺炎の治療を1週間受け完治した。自分の不注意だと思い、メーカーに申し出等はしていなかった。商品は捨ててしまった。当時は他県に住んでいた。
(事故年月2003年6月 神奈川県)
※その他、重症事故1件。


関連情報

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