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[1996年11月11日:公表]

国内にかけたつもりが国際電話だった!−新手のアダルト情報サービスにご注意−

消費者被害速報 No.6

苦情件数の推移<入力月別累積件数>

入力月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月
件数253032485985135202270445491

累積苦情件数 491件(96年11月11日現在)

発生地域(地域別苦情件数上位5位)

1位
南関東   93件
2位
北海道・東北北部   59件
3位
九州北部   52件
4位
東海   48件
5位
山陽   41件
5位
近畿   41件

苦情内容

 95年7月頃から「かけたこともないイスラエルへの国際電話料金を請求された」という苦情が寄せられ始めた。このように利用した覚えのない国際電話の利用料金請求書を送ってきた国際電話会社に問い合わせると、「海外アダルト情報サービスを利用したため」と回答されるが、国際電話を利用した覚えがないため「支払わねばならないか」と苦情を申し立てるケースがほとんどである。

請求金額(金額が記載されている件数407件)

〔合計請求金額〕約670万円
〔平均請求金額〕約1万6千円

国際電話のアダルト情報サービス出現の背景とその仕組み

 アダルト情報を提供していたNTTのダイヤルQ2 が社会的に問題となり、NTTは番組の審査基準や運用を厳しくした。そのため、アダルト情報の提供がしにくくなった情報提供業者が、NTTを通さずに営業を続けるために考え出した仕組みとみてよい。

 このサービスは、海外の電話会社と日本のアダルト情報提供業者とが提携し、国際電話を利用して行っている。内容は録音されたアダルト情報の提供や、電話をかけてきた人同士をつないで電話パーティができるといったものである。業者は、国際電話を利用することをわかりにくくして(001−972−123−456を0019−7212−3456と表示するなど)雑誌などに電話番号を掲載しており、消費者は国際電話とは知らずに利用してしまう。情報料に対する課金はされないが、国際電話利用料金がかかることになる。国際電話の料金は、発信した国の電話会社が利用者から受領している。二国間でより多く発信した国の電話会社が、相手国の電話会社に差額を払うことになっており、その一部が日本のアダルト情報提供業者に支払われているとみられる。

消費者へのアドバイス

  1. 電話番号の先頭に「001」「0041」または「0061」などの番号があるものは全て国際電話となるので注意すること。なお、現在このサービスを提供している国は、
    ニウエ(国番号683)、ガイアナ(同592)、モルドバ(同373)、イスラエル(同972)、ロシア(同7)
    の5カ国が確認されている。
  2. 電話を悪用した消費者被害が最近急増している。電話による情報提供システムは今後ますます発展するであろうことから、この種の消費者被害が増える可能性が大きい。消費者自身も十分に注意を払い、覚えのない料金の請求などはきちんと確認するまでは支払わないこと。
  3. 国際電話を利用する機会がないのであれば、国際電話会社に連絡して、国際電話の取扱自体を停止することで、トラブルを未然に防ぐことも可能である。
  4. トラブルになったときは、消費生活センターに相談すること。

  • ※この情報は、PIO−NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に入力された情報のうち、非常に新手の商法・販売手口である事例や、最近相談件数が急増している事例について速報性を最優先に情報提供するものである。

本件連絡先 消費者情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。