[本文へ] 消費生活・消費者問題に関する事例や対処方法を紹介しています。

現在の位置 : トップページ > 注目情報 > 発表情報 > 外側が熱くなったステンレス製携帯用魔法瓶(相談解決のためのテストから No.70)

[2014年6月19日:公表]

外側が熱くなったステンレス製携帯用魔法瓶(相談解決のためのテストから No.70)

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。

 「ステンレス製携帯用魔法瓶に熱いお茶を入れて使おうとしたところ、魔法瓶の外側が熱くて持てなかった。商品に問題がないか調べてほしい。」という依頼を受けました。

 当該品は、保温・保冷効果のあるステンレス製携帯用魔法瓶でした。当該品には落下や使用に伴う傷はなく、凹みもありませんでした。また、当該品を上下左右に振ってみましたが、内部の真空層(内瓶と外瓶の間)に水漏れなどによる水滴がたまっているような音も聞こえませんでした。

 当該品と同型品について、JIS S 2053「ステンレス鋼製まほうびん」を参考に保温効力の比較を行ったところ、当該品は6時間後に28.7℃で、表示の保温効力(6時間後に74℃以上)を大きく下回っていました。一方、同型品は81.1℃で表示値以上の保温効力がありました。赤外線熱画像装置(サーモグラフィー)を用いて、保温効力テスト中の本体外側の表面温度分布を観察したところ、当該品は沸騰水を入れた直後から全体が均一に温度上昇しました。テスト開始約5分後に最高温度48.5℃を示し、外側は熱くて手で持てないほどでした。一方、同型品は室温とほぼ同じ約20℃で一定でした。

 次に、本体の真空状態を損なうことにより、保温効力がどのように変化するのか調べるために、同型品の外瓶のみに直径約2mmの穴を1カ所開け、保温効力テストを再度行いました。その結果、6時間後の湯の温度は37.5℃になり、表示の保温効力を大きく下回るようになりました。テスト中の本体外側の表面温度も当該品と同様に、全体が均一に温度上昇するようになり、テスト開始約5分後に最高温度39.1℃を示しました。

 以上のことから、当該品は初期不良として真空二重構造に何らかの不具合があったため、内側の熱が逃げて外側が熱くなったことがわかりました。

 このテスト結果を受け、依頼センターから販売事業者に対してテスト結果を説明したところ、販売事業者は単品不良と認め、今後、品質管理に留意するとの回答がありました。また、相談者には代替品が提供されました。



本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

※[PDF形式]で作成した文書を開くにはAdobe Readerが必要となります。PDF形式の閲覧方法について


発表情報トップページへ

ページトップへ