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[2014年3月6日:公表]

温度制御に問題があった電気足温器(相談解決のためのテストから No.65)

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。

 「電気足温器の加熱が止まらず高温になり、使用を中止した。危険なので商品に問題がないか調べてほしい。」という依頼を受けました。

 当該品は、椅子などに座った状態で足元を温める際に使用する電気足温器でした。運転モードはHIGH(強:消費電力60W)とLOW(弱:同30W)の2種類でした。

 相談者の申し出によると、「運転モードLOWで使用していたところ、加熱が止まらず高温になった。」とのことでした。そこで、当該品と同型品について、JIS C 9335-2-81「家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第2-81部:足温器及び電熱マットの個別要求事項」を参考にして、使用時のつま先温度(つま先が接触する箇所の温度)と、かかと温度(かかとが接触する箇所の温度)を測定しました。

 その結果、HIGHでは、つま先温度が電源ONから約20分後に約72℃の高温になり、その後、約53℃〜約72℃の温度範囲(平均温度は約62℃)でサーモスタットがON・OFFを繰り返しました。一方、LOWではサーモスタットが作動する温度に達しないため、加熱が止まらず、つま先温度は電源ONから約4時間後に約70℃の高温のまま平衡になりました。LOWで平衡になったときの温度(つま先温度:約70℃)は、HIGHのときの平均温度(つま先温度:約62℃)よりも約8℃高くなっていました。なお、同型品も同様な結果でした。

 このことから、当該品は温度制御に問題があることがわかりました。

 当センターのテスト結果を受け、輸入元である株式会社プラタからは、現在は温度制御について改善した商品を販売しているとの報告がありました。

 また、当該品の取扱説明書に低温やけど防止のための使用上の注意表示がありませんでしたので、記載するよう申し入れたところ、自社ホームページ上で使用上の注意事項に関する社告を掲載するとともに、取扱説明書に表示を追記しました。

 <社告掲載URL> 株式会社プラタ:https://www.plata.co.jp/online-shop/


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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