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[2014年4月2日:更新]
[2013年9月5日:公表]

防犯ブザーの電池切れや故障に注意!−いざという時のために家庭で点検を−

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

目的

 防犯ブザーは、非常時に大音量の警報音で周囲に危険を知らせること、または相手を牽制(けんせい)して犯罪を未然に防ぐことなどを目的としており、多くの小学校で、子どもに配布(または貸与)しています。国民生活センターが2008年10月に公表した結果では、(財)全国防犯協会連合会(注)が認定した優良防犯ブザーが、落下衝撃でブザーが鳴らなくなるなどの故障が起こることがわかったため、消費者へ注意喚起するとともに、業界団体へ規格の改善を要望し、「電池工業会規格 防犯ブザー」が改正されました。

 前回の公表から約5年が経過しましたが、PIO-NET(パイオネット:全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、「9カ月前に小学生の娘に持たせるため防犯ブザーを購入。6カ月後から音が鳴らなくなったりした。」といった、「携帯防犯ブザー」に関する相談が、前回の公表後にも37件登録されていました(2003年度以降受付、2008年9月23日〜2013年7月末日登録分)。

 そこで、小学生が実際に使っていた防犯ブザーがどのような状態であるのかを調査し、保護者に対するアンケートを実施して防犯ブザーの使用実態を調査するとともに、現在販売されている、公益財団法人全国防犯協会連合会の優良防犯ブザーのうち10銘柄について、耐落下衝撃などのテストを行い、消費者(保護者)に情報提供することとしました。

  • (注)平成24年に、公益財団法人へ移行しました。


主なテスト結果等

小学生が使用していた防犯ブザーの状態調査

 小学生が使用していた防犯ブザーの半数以上に、電池切れや回路の断線などの原因によって、音が鳴らないなどの異常が生じており、電池の液漏れやふくらみなど、電池が劣化していたものもありました。

防犯ブザーの使用実態に関するアンケート調査

 7割以上の保護者は、現在使っている防犯ブザーの電池を交換しておらず、約半数の保護者は、ブザーが鳴るかどうか点検していませんでした。

初期故障

 10銘柄を購入してテストを実施したところ、購入時点で音が鳴らないなどの初期故障を生じていた銘柄はありませんでした。

音量

 2銘柄は、測定した5個全てが、一般社団法人電池工業会による「防犯ブザー」の規格で定められた音量の基準である85dB(A)未満でした。

落下衝撃テスト

 1mの高さから6回落下させるまでに、10銘柄中9銘柄に何らかの故障が生じ、このうち5銘柄は音が鳴らなくなる故障が生じた個体がありました。

表示

 10銘柄中9銘柄には点検に関する注意表示がありました。



消費者へのアドバイス

  1. 最低でも1カ月に一度は家庭で保護者が作動確認を行い、電池の点検と交換も定期的に行いましょう。
  2. かばんなどの取扱いも含め、携帯時に強い衝撃を与えるなど、乱暴な扱いをしないように教えましょう。


業界・事業者への要望

  1. テスト対象とした防犯ブザー10銘柄中2銘柄は音量が小さく、10銘柄中5銘柄は落下衝撃テストで6回落下させるまでに音が鳴らなくなった個体があったことから、商品の改善と品質管理の徹底を要望します。
  2. 優良防犯ブザーの推奨制度の内容の見直しを要望します。


行政への要望

  1. 防犯ブザーが周囲に危険を知らせるのに十分な音量で確実に作動するように、製品の設計・製造・品質管理の改善を徹底するよう、事業者の指導を要望します。
  2. 家庭で保護者が防犯ブザーの点検を行うよう、学校を通じて保護者への啓発を行うことを要望します。


要望先

  • 文部科学省 スポーツ・青少年局 学校健康教育課
  • 経済産業省 商務情報政策局 日用品室
  • 経済産業省 商務情報政策局 情報通信機器課
  • 公益財団法人全国防犯協会連合会


情報提供先

  • 消費者庁 消費者安全課
  • 経済産業省 商務流通保安グループ 消費経済企画室
  • 警察庁 生活安全局 生活安全企画課
  • 消費者委員会事務局
  • 一般社団法人電池工業会


動画

※大きな音がします。視聴に際して、ご注意ください。



業界の意見 ※2013年9月24日 追加

「株式会社 オーム電機」より

 今回の貴センターのご指摘を真摯に受け止め、商品の品質改善をすすめております。

株式会社 オーム電機 商品部 王 義正



業界の対応 ※2014年4月2日 追加

「公益財団法人 全国防犯協会連合会」より

1 対応点

(1)公的機関における試験の検体個数の増加
 新規に推奨を受けようとする際の公的試験機関における試験の検体個数について、従前2個のところ、3個に改め、製品の均一性の評価を強化する。
(2)申請時試験の検体の選択方法の変更
 従前、試験の検体の選択方法については、申請者が任意に行っていたところ、今般これを改め、推奨申請があった時点で、申請者から当協会あてに、推奨を受けようとする製品10個の送付を受け、その製品の中から当協会が任意に3個を選択し、当協会から直接、申請者が指定する公的試験機関に送付することにより、検体のみを他の製品より性能を強化するなどの恣意を排除し、製品の均一性の向上を図る。
(3)推奨更新時における公的機関における試験の義務化
 優良防犯ブザー推奨規程を一部改正し、新規に推奨を受ける際に義務付けている公的試験機関での性能試験を、3年ごとの更新の際にも義務付け(検体は2個)、申請時の性能維持の疎明資料として試験成績証明書の提出を求めることとする。
(4)推奨の取消規定を追加
 優良防犯ブザー推奨規程を一部改正し、推奨の取消事由に、「推奨基準に該当しなくなったとき」を加え、推奨基準を満たさなくなった製品の推奨を取り消すことができることとする。

2 実施時期

平成26年4月1日から順次実施する。

公益財団法人 全国防犯協会連合会 専務理事




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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