独立行政法人国民生活センター

検索メニュー

×閉じる

現在の位置:トップページ > 注目情報 > 発表情報 > 美容用具のローラーで頬に傷(相談解決のためのテストから No.48)

ここから本文
[2013年7月4日:公表]

美容用具のローラーで頬に傷(相談解決のためのテストから No.48)

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。

消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。

 「ローラータイプの美容用具(充電式)を顔に使用したら、頬がヒリヒリした。商品に問題がないか調べてほしい。」との依頼を受けました。

 この商品は、本体の軸に取り付けたアタッチメントが回転し、肌に当てた際には肌をもむような動きをするものでした。依頼センターが相談者から聞き取ったところによると、左の頬を斜め上にすくい上げるように使用した際に受傷したとのことで、相談者の左頬の下部に三日月形の傷がみられました。

 そこで、相談者が使用した際と同じ使用条件で、平らな粘土上で使用してみたところ、本体を傾けた場合には、粘土表面に三日月形の軌跡が残りました。この軌跡は、事故時に相談者の頬にできたとされる傷の形状に近いものでした。

 取扱説明書の表示を調べたところ、顔への使用方法が記載されており、事故時の相談者の使用方法は、これに沿ったものと考えられました。この商品は使用面が柔らかかったり、たるみ等がある場合には、巻き込みを起こしやすいものでしたが、顔への使用に関しては、本体を傾けて使用しない等の注意表示はありませんでした。

 テストの結果を受けた依頼センターのあっせんにより、商品の購入代金が全額返金され、商品には、商品を顔に使用する際の注意表示について「肌には柔らかく当て、決して強く押し当てない」、「傾けて使用しない」という表示を追加することになりました。また、当センターより、輸入販売元にテスト結果を説明したところ、巻き込み防止のためにローラー外側のエッジを丸める等、商品改善の検討を行っているとのことでした。


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

※[PDF形式]で作成した文書を開くにはAdobe Readerが必要となります。PDF形式の閲覧方法について