いわゆる「偽装質屋」からは絶対に借り入れしないで!−「質草は何でもいい」「年金口座から自動引落し」などのうたい文句に注意−
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文[PDF形式]」をご覧ください。
高齢者等に対して「質草は何でもいい」などと言って担保価値のない物品を質に取り、実際には年金などを担保として違法な高金利で貸付をするいわゆる「偽装質屋」に関する相談が、全国の消費生活センターに寄せられている。
「偽装質屋」をめぐっては、2012年以降、警察によって貸金業法違反(無登録営業)等での摘発が相次ぎ、警察庁も注意喚起をしている。そこで、全国の消費生活センターに寄せられた相談事例の傾向などを情報提供し、「偽装質屋」からは絶対に借り入れしないよう注意喚起する。
PIO-NETにみる相談件数の推移
全国の消費生活センターに寄せられた「偽装質屋」に関する相談件数は、2009年度以降増加しており、2012年度は194件であった。また、契約当事者の年代別にみると、60歳以上が全体の7割以上を占め、高齢者のトラブルが非常に多い。
主な相談事例
- 【事例】
- ポスティング広告を見て質屋に電話し、「何でもいいから質草を持ってきて」と言われたので、ゴミ同然の時計を持って行き、9万円を借りた。2回に分けて、年金支給日に口座から自動引落しで返済することとなった。利息が高いので一括で返そうと思ったが、11万円以上も返済しなくてはならず、到底支払えない。借りたものは返さないといけないと思うが、生活できない。どうしたらいいか。
- (相談受付:2013年1月、契約者:60歳代、男性、福岡県)
消費者へのアドバイス
- 「偽装質屋」はたとえ質屋の許可を得ていても、その実態は高金利のヤミ金です。「偽装質屋」からの借り入れは絶対にしないでください
- 生活資金の借り入れや多重債務で困っていたら、自治体の窓口や消費生活センターなどに相談してください
情報提供先
- 消費者庁 消費者政策課
- 消費者委員会事務局
- 警察庁 生活安全局 生活経済対策管理官
- 金融庁 総務企画局 政策課 金融サービス利用者相談室
- 金融庁 監督局 総務課 金融会社室
- 金融庁 監督局 銀行第一課
- 全国質屋組合連合会
本件連絡先 相談情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。
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