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[2012年5月25日:更新]
[2012年4月27日:公表]

ウインドーガラスが割れない自動車用緊急脱出ハンマー

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

目的

 「乗車中の事故や災害時にウインドーガラスを破壊し、自動車から緊急脱出するために使用する自動車用緊急脱出ハンマーを使ってみたら、ウインドーガラスが割れなかったという相談があったので、自動車用緊急脱出ハンマーの性能について調べてほしい。」というテスト依頼(2011年11月受付)が寄せられたため商品テストを行ったところ、当該品はウインドーガラスをたたいても割ることができず、ウインドーガラスを割るのに必要な硬さを有していないことがわかった。そこで、当該品(写真1)について消費者に注意喚起するため情報提供を行うこととする。

写真1.当該品の外観
当該品外観の写真



テスト結果

 当該品および同型品についてテストを行った。

  • 当該品を外観観察したところ、未使用側の金属ヘッドは先端部がとがっているのに対し、相談者が既に使用した側では先端部が潰れていた。
  • GSマーク認証試験を参考にしたウインドーガラス破砕テストを行ったところ、当該品は2カ所の金属ヘッド(使用した側、未使用側)でウインドーガラスをたたいても、いずれもウインドーガラスを割ることができなかった。
  • ウインドーガラス破砕テスト後の当該品の2カ所の金属ヘッド先端部を観察すると、既に相談者が使用した側ではさらに潰れ、未使用側では新たに潰れていた。
  • 同型品はウインドーガラス破砕テストでウインドーガラスを割ることができた。
  • 当該品と同型品の金属ヘッド先端部の硬さ(HV)(注1)をマイクロビッカース硬さ試験で比較したところ、当該品の金属ヘッド先端部は2カ所ともHVが250以下(注2)で、同型品(HV約820)に比べて著しく低い数値であった。
  1. (注1)工業材料の硬さを表す尺度の一つで、押し込み硬さの一種。単位はなく、HVの値が大きいほど材料が硬いことを表す。なお、今回のテストでは荷重100gfで実施した。
  2. (注2)<HVの参考値>切削工具(ドリル、ねじ切り、ダイスなど)の使用硬さ(HV):700以上(大和久 重雄 著「鉄鋼材料選択のポイント」より、HVに換算。)


事業者の対応状況

 本件に関して当センターからのテスト結果を受け、輸入販売元である株式会社 えむ.しー.じゃぱん(M.C.JAPAN)は国土交通省に自主改善の報告を行うとともに、自主回収を行うこととした。



情報提供先

  • 消費者庁 消費者政策課
  • 国土交通省 自動車局 審査・リコール課
  • 消費者委員会事務局
  • 一般社団法人日本自動車工業会
  • 一般社団法人自動車用品小売業協会


動画




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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