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[2012年3月1日:公表]
今月の商品テスト実施状況(2012年1月分)
2012年(平成24年)1月の商品テストは、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に寄せられた苦情相談等の中から、製品事故や品質・表示などの問題による消費者被害の発生や拡大を防止するために19件実施した。これらの中で「水でぬらすだけで冷感が得られることをうたったタオル−湿疹・かぶれの原因となることも−」については、資料を作成し消費者に広く情報提供を行った。
商品テストの累計実施件数は185件となった。
商品テスト実施状況
| 商品分類 | 食料品 | 住居品 | 光熱水品 | 被服品 | 保健衛生品 | 教養娯楽品 | 車両・乗り物 | 土地・建物・設備 | その他 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 商品テスト実施件数 | 1 (1) | 6 (6) | 0 (0) | 1 (1) | 4 (3) | 4 (4) | 2 (2) | 0 (0) | 1 (1) | 19 (18) |
| 当月までの累計件数 | 10 (9) | 58 (56) | 4 (4) | 19 (17) | 35 (32) | 29 (29) | 24 (23) | 5 (5) | 1 (1) | 185 (176) |
テスト結果の概要
テーマまたは商品名:水でぬらすだけで冷感が得られることをうたったタオル(報道発表)
目的
震災による節電意識の高まりから、「冷感グッズ」の売り上げを伸ばしたことが報道された。「冷感グッズ」のひとつに水でぬらして首等に巻くタオル(「冷感タオル」とする)があり、「湿疹がでた」「赤く腫れた」等苦情相談が複数寄せられ、そのうち3件について調べたところ、アレルギー性の接触皮膚炎を起こすとの報告があるイソチアゾリノン系の防腐剤が検出された。これを背景に「冷感タオル」の防腐剤を調べた。
テスト結果の概要
8銘柄中7銘柄からアレルギー性接触皮膚炎を起こすおそれがあることが報告されているイソチアゾリノン系の防腐剤が検出された。全ての銘柄で開封後の初回使用時には水もしくはぬるま湯で洗うように記載があったが、防腐剤の名称や皮膚炎に関する注意表示が記載されていた銘柄はなかった。
テーマまたは商品名:オレンジジュース
目的
100%濃縮還元のオレンジジュースが他銘柄に比べて薄く感じる。表示に問題がないか調べてほしい。
テスト結果の概要
JAS法に基づく「果実飲料品質表示基準」の、還元果汁の糖度における「100%」の規格を満たしており、参考品とも大差なかった。一方、含まれていた糖類の比率は、苦情品及び苦情同型品では果糖とブドウ糖の割合がショ糖よりも高く、参考品とは傾向が異なっていたが、苦情同型品中の糖類の放射性同位体比率を調べた結果、異性化糖の添加はないと考えられた。
テーマまたは商品名:グラス
目的
2〜3回使用したピンク色のグラスで赤ワインを飲んだところ、グラスの色が落ちているのに気づいた。落ちた色の成分について調べてほしい。
テスト結果の概要
グラスの色は、食器洗い乾燥機により食器洗い機用洗剤を用いて洗浄したために色落ちしたものと考えられた。また、グラスの添付文書には食器洗浄機を使用しない旨の注意表示がされていた。食品衛生法による鉛・カドミウムの溶出を苦情同型品で調べたところ、グラスの内側は規格に適合しており、外側は規格の対象外であるが、規格に照らしてみると規格よりも溶出割合が少なかった。
テーマまたは商品名:トイレ用合成洗剤
目的
トイレ用合成洗剤を使用した後、トイレの床に置いていたら、垂れた液で床が変色した。商品に問題がないか調べてほしい。
テスト結果の概要
相談者宅と同じ銘柄の床材に同型品を滴下したところ、液溜(た)まりができた箇所が黄色っぽく着色していき、色もだんだんと濃くなり、水拭きしても、黄色いシミが残ることが確認された。同型品の表示を調べたところ、床等に付着した場合にはすぐに拭き取ることや、床材等の材質によってはシミになることがある、といった注意表示はみられなかった。
テーマまたは商品名:こたつ専用電源コード
目的
2、3年使用したこたつ専用の電源コードのスイッチを「切」にしても電源が切れない。危険なので商品に問題がないか調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品のスイッチが切り替わらなくなったのは、ばねの力が部品同士の摩擦抵抗に負けてしまっているためと考えられる。
テーマまたは商品名:石油ストーブ
目的
石油ストーブの芯調節つまみが回しにくいので消火しにくい。危険なので原因を調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品は、消火は可能であったが、芯調節つまみが重く引っかかりが確認された。この引っかかりは、芯先端及び芯調節器内面、内部の円筒、芯ホルダーに付着物が見られたことから、芯案内筒と芯調節器の隙間が部分的に狭くなるなどし、芯が滑らかに上下できないことによるものと考えられた。
テーマまたは商品名:テレビ台
目的
組み立て式のテレビ台のガラス扉を子どもが閉めようとしたところ、ガラスを留めているプラスチック製部品の1つが壊れてガラスがぶら下がったようになり、顔にけがをし、床にも傷がついた。原因を調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品は使用の過程でストッパーがレールの端の位置にずれ、引き戸が上辺のみで吊(つ)るされている状態のときに、引き戸が前後に振れることで付属部品4個にひび割れが生じ、そのうちの1個が破断に至ったと推察される。苦情同型品においても、引き戸の開閉によってストッパーが外側にずれ、引き戸が外れる危険性が確認された。
テーマまたは商品名:電球形LEDランプ
目的
シャンデリアに取り付けた電球形LEDランプが突然破裂した。危険なので破裂した原因を調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品が破裂した痕跡は確認できず、破裂音は、苦情品のグローブが落下した際にシャンデリアや床などにぶつかった音と推察された。苦情品のグローブの落下は、接着に使われていた接着剤が熱や光などが複合的に作用し、劣化したためと推察された。
テーマまたは商品名:長傘(ジャンプ式)
目的
約2カ月前に購入し、数回しか使用していないジャンプ式の長傘を開こうとボタンを押したときに、音とともに下ろくろが破損した。破損した原因を調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品は、下ろくろに何らかの原因で傷が付き、開閉時の衝撃や、ばねの力により段階的に亀裂が進行し破断に至ったと考えられる。苦情同型品の下ろくろの強度には問題がなかったことから、苦情品単体に生じた問題と考えられる。なお、テストに使用した苦情同型品の中にも程度は軽いものの下ろくろに傷が付いたものが見られた。
テーマまたは商品名:電気バリカン
目的
電気バリカンを使用中に刃のユニットが破損し、刃が飛んで頭皮に当たりけがをした。破損した原因を調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品の刃は、破壊起点がツメの内側であることを勘案すると、お掃除レバーを引き上げる際などに過大な負荷が加わってツメ内側に大きな亀裂が生じ、その後作動する振動により短時間で亀裂が進行して破断に至ったものと考えられる。
テーマまたは商品名:ソフトコンタクトレンズ用保存液
目的
2カ月前から使い始めたソフトコンタクトレンズ用保存液で目やにが出たり目がごろごろする感じがあり、保存液の容器の中を見たら黒い異物が付着していた。商品に問題がないか調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品の黒褐色の異物を調べたところカビであることが確認されたが、未開封の同型品では確認されなかった。一般細菌数は、いずれも、菌数判定範囲の最小値未満であった。苦情品のカビは、空気中のカビの胞子がフタを開けた際に容器の中に入ったり、カビの胞子が付着していた手等が容器の口に触れることにより内部に入り、増殖したものと考えられた。
テーマまたは商品名:アリ用駆除剤
目的
餌に誘引されてアリが容器に入るアリ用駆除剤をアリの行列のそばに置いてみたが、アリが入って行かなかった。商品に問題がないか調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品のパッケージにはアリに対する誘引性に関して、アリがベイト剤(エサ)に誘引されて容器の中に入るとの記載があったため、日本全国に分布する2種類のアリ(クロヤマアリ、トビイロケアリ)を飢餓状態にして苦情同型品のベイト剤の誘引性を調べたところ、クロヤマアリでは多少の誘引性がみられたものの、トビイロケアリでは誘引性はほとんどみられなかった。アリの種類や状態により苦情品の効果は異なるものと考えられたが、苦情品のパッケージには、どのような種類や状態のアリにも効果があるかのような表示がされており、消費者を誤認させる可能性があった。
テーマまたは商品名:玩具菓子
目的
ラムネ菓子が出てくる玩具で遊んでいたところ、5歳児がラムネ菓子の入ったカップごと飲み込んでしまった。商品に問題はないか調べてほしい。
テスト結果の概要
商品に使用上の注意はみられたが、苦情品はカップの誤飲や、ラムネ菓子が誤って気管に入ってしまう可能性のある商品であった。
テーマまたは商品名:ラジコンヘリコプター
目的
1回目の使用でラジコンヘリコプターが落下したため、ギアに問題がないか調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品はメインギアの変形、歯の欠落によってメインギアの動作が通常に比べて不安定になる可能性が考えられた。しかし、苦情同型品を同様の状態で飛行させた結果、動作に特に異常は確認されなかったことから、メインギアの損傷がヘリコプター本体の落下の原因とは特定できなかった。また、メインギアの損傷がどの段階で発生したのかも特定できなかった。
テーマまたは商品名:水槽用ヒーター
目的
水槽用ヒーターを使用したところ、設定温度より水温が上昇した。商品に問題がないか調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品は内蔵されたサーモスタットの作動不良により水温が上昇したものと推察されたが、作動不良の原因は不明であった。
テーマまたは商品名:ペットフード
目的
飼い犬にいつも与えているものとは違うペットフードを食べさせたところ、翌日に死んでしまった。嘔吐(おうと)や下血の跡があったため、ペットフードに問題がないか調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品の急性毒性を調べたところ安全性に問題はなく、また、カビ毒、食中毒菌及びその毒素についても調べたが、調べた限りではいずれも愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律の基準以下あるいは検出されず、犬の死因となるような問題は認められなかった。
テーマまたは商品名:バッテリー
目的
自動車のエンジンを掛けた途端にバッテリーが破裂した。破裂した原因を調べてほしい。
テスト結果の概要
バッテリーが破裂した原因は、内部の電解液が液減りした状態であったことにより、負極接続体及び負極板耳部が空気中に露出することで腐食が進行し、肉細りになった負極板耳部がエンジン始動時の大電流(セルモータ作動)で溶断すると同時にスパークが発生して、内部に停留していた水素ガスに引火し爆発したと考えられた。
テーマまたは商品名:カーナビゲーション
目的
使用中のカーナビの液晶画面が突然フレームごと外れ、内蔵されていたリチウム電池が膨張していた。商品に問題がないか調べてほしい。
テスト結果の概要
苦情品は、長期間、高温下に置かれていたことにより、リチウム電池の電解液分解によるガスの発生等により内部圧力が上昇し、膨張したものと推察された。ポータブルカーナビは車両に着脱できるものの、装着したままという場合も十分に想定されるが、取扱説明書及び外装箱の表示を調べたところ、駐車中は取り外して保管するなどといった内容は特になかった。
テーマまたは商品名:ハウスクリーニング
目的
浴室のハウスクリーニング後から風呂に入るとひどい塩素臭がし、鼻や喉が痛くなった。再度洗浄してもらったが、まだ風呂に入るたびに喉が痛くなる。浴室内の塩素濃度を調べてほしい。
テスト結果の概要
浴室の塩素臭及び塩素濃度を調べたところ、湯船に湯を張った状態でも塩素臭はわずかに感じられる程度で、検知管で確認された塩素濃度も低かった。ハウスクリーニング後、さらに洗浄が2回実施されたこと、日数が経過していることなどから、浴室内の塩素臭、塩素濃度はかなり低いレベルになっていると考えられた。




