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[2012年2月2日:公表]

今月の商品テスト実施状況(2011年12月分)

 2011年(平成23年)12月の商品テストは、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に寄せられた苦情相談等の中から、製品事故や品質・表示などの問題による消費者被害の発生や拡大を防止するために30件実施した。これらの中で「家庭用電動工具の使い方に注意!−指の切断や内臓損傷の事故も−」「比較的安価な放射線測定器の性能−第2弾−」については、資料を作成し消費者に広く情報提供を行った。

 商品テストの累計実施件数は166件となった。


商品テスト実施状況

商品テスト実施件数
(( )内は実施件数のうち消費生活センター等の依頼による件数)
商品分類 食料品 住居品 光熱水品 被服品 保健衛生品 教養娯楽品 車両・乗り物 土地・建物・設備
商品テスト実施件数 3 (3) 11 (10) 2 (2) 3 (3) 5 (4) 3 (3) 2 (2) 1 (1) 30 (28)
当月までの累計件数 9 (8) 52 (50) 4 (4) 18 (16) 31 (29) 25 (25) 22 (21) 5 (5) 166 (158)

テスト結果の概要

テーマまたは商品名:家庭用電動工具の使い方に注意!(報道発表)

目的

今まで電動工具に接していなかった消費者やこれから使おうと思っている消費者の事故の未然防止を図るために、具体的な事例を基に電動工具の使用時の注意を情報提供することとした。

テスト結果の概要

電動のこぎり、チェーンソーを使って切断した際、電動工具や材料が跳ね上がるキックバック現象が起きることがあった。軍手など表面が繊維状の手袋や、指の先端部などにだぶつく部分が多く見られる手袋を着用して電動工具を使うと、巻き込まれたり、引っ張られることがあった。ディスクグラインダーを用途と違う使い方をすると、工具を保持するのが困難になったり材料が跳ね飛ばされたりすることがあり、非常に危険であった。

テーマまたは商品名:比較的安価な放射線測定器の性能−第2弾−(報道発表)

目的

住民がホットスポットを発見して報道されたり、新機種が市場に投入されるなど、放射線測定器はなお注目を集めている。こうした状況を踏まえ、前回のテストで対象にしていない放射線測定器について追加で調査を行うこととした。

テスト結果の概要

セシウム137由来のガンマ線測定試験は、照射線量率と測定値に相関がみられ、1μSv/h以上では照射値に近似した値を示したが、一部の銘柄で測定値が不正確なものがあった。0.1μSv/h付近の低い線量率では正確に測定できなかった。測定開始から一定時間を待つことで測定値が安定する旨の表示がある銘柄について、一定時間待ってから測定したところ、測定値が安定することが確認できた。

テーマまたは商品名:米

目的

購入した新米を米びつに入れて1週間後に虫が発生した。古米など保管期間が長い米の混入が疑われるので調べてほしい。

テスト結果の概要

提供された苦情品の米には虫の幼虫2匹とさなぎ1つが見られた。米のpHを測定する方法により、苦情品の鮮度を調べたところ、少し鮮度が劣るものがわずかに含まれていたものの、鮮度が良いと判断されるものが大部分を占めており、全体としては、鮮度は良いと考えられた。

テーマまたは商品名:菓子(チョコレート)

目的

海外土産にもらったチョコレートに虫が混入していたが、人体や環境に影響を与える生物でないか心配だ。虫を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品に混入していた虫(成虫・幼虫)はノシメマダラメイガと考えられた。混入経路については、包装フィルムに隙間や損傷がなく、開封した後の混入が考えられないのであれば、製造国でもノシメマダラメイガが生息していることから、製造から包装までの工程の間に混入した可能性が考えられる。なおノシメマダラメイガは、日本にも分布、生息している虫であることから、周辺生態系への影響はないものと考えられた。

テーマまたは商品名:缶入りコーヒー

目的

缶コーヒーのプルトップがなかなか開かず、力を入れて開けたら指をけがした。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情同型品について、プルタブを起こして開缶するのに要する力の最大値を調べたところ、同様な缶コーヒーでスチール缶である参考品3種類と同程度であり、苦情同型品だけに特に力が必要ということはなかった。またモニターによる開缶試験においても正常に開缶することができた。

テーマまたは商品名:ガスこんろの五徳とフライパン

目的

半年前に購入したガスこんろの五徳で新しく購入したフライパンを使用すると滑りやすく危険である。五徳とフライパンの裏面の滑りやすさを調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品の五徳及びフライパンの裏面について、苦情同型品や参考品3銘柄を加えて滑りやすさをテストした結果、いずれも参考品に比べて特に滑りやすいと言えるものではなかった。

テーマまたは商品名:ガスこんろの五徳

目的

ガスこんろの五徳の上でフライパンが滑って落ちそうになり、手をやけどした。五徳の滑りやすさを調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品の五徳及びフライパンの裏面について滑りやすさをテストした結果、いずれも参考品に比べて滑りやすいものであった。今回の事故は、滑りやすい五徳と滑りやすいフライパン裏面との組み合わせが原因で起こったと考えられる。なお、苦情品のフライパンは、裏面状態が類似している参考品(製造者が同じ)と比べても滑りやすかったが、使用過程においてコーティングが剥がれて平滑な面になったためと考えられる。

テーマまたは商品名:携帯用魔法瓶

目的

携帯魔法瓶に初めて熱湯を入れたら、蓋(ふた)(中栓)が外れて破裂しやけどした。破裂した原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は口金の外径が小さく中栓との接触範囲が狭いことから、熱湯からの蒸気圧に中栓が耐えることができず、熱湯が噴出したものと考えられる。なお、苦情同型品では、同様の現象が再現されなかった。

テーマまたは商品名:IHクッキングヒーター用汚れ防止マット

目的

IHクッキングヒーターのトッププレート上に汚れ防止マットを置き、鍋を使用していたところ、マットが発火した。危険なので商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

事故時の使用状況を模したテストではマットの発火は再現しなかったが、マットを使用するとIHクッキングヒーターの温度検知機能に支障をきたすこと、マットに汚れが付着しているときに高い出力で空だきをすると発火する場合があること、さらに、IHクッキングヒーターの取扱説明書にも汚れ防止マットの使用は禁止していることから、IHクッキングヒーターで当該商品を使用することは好ましくないと考えられた。

テーマまたは商品名:掃除機用ノズル

目的

隙間を掃除する掃除機用ノズルを購入し、電気掃除機に取り付けて使用したところ、ノズルの先が家具に吸い付き電気掃除機が壊れた。掃除機用ノズルに問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

参考品の掃除機を用いて再現テストを行った結果、掃除機を強モードで動作させると、ノズルが板に密着して吸い込み口を塞ぐ状態になった。その状態で長時間使うとモーターの過熱等により、故障の恐れがあった。

テーマまたは商品名:冷温風扇

目的

購入した冷温風扇が広告にあるような冷たい風にならない。また、臭いで気分が悪くなった。吹き出し温度と臭いの原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

32℃の環境下における苦情品の吹き出し口の冷風の温度は、吸い込み口の空気の温度より低くなることが確認された。しかし、高温多湿の環境下では「冷たくない」「生暖かい」と感じ「冷たい」と感じたモニターはいなかった。高温多湿の環境下では冷却効果の期待できない商品と言える。また、臭いは「やっと感知できる」程度の弱い臭いであり、不快であると感じたモニターはいなかった。

テーマまたは商品名:ソファ

目的

6年前に購入したソファの背もたれから棒状の物が飛び出し、子どもがけがをした。棒状の物が飛び出した原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

丸棒の突き出た経緯は、何も負荷がない状態から、苦情品に座ると、内部にある丸棒が背面方向に押されてしなり、丸棒の左右の先端により布が擦られ、それを繰り返していくうちに、丸棒を通すための布の正面右側が破けて、正面左側の丸棒を固定するための紐(ひも)が外れ、破けた方向に丸棒が徐々に移動して、合皮を突き破って突き出たものと推察される。原因としては、丸棒の先端にバリがあったことや、丸棒を通すための布の端が強度不足であったことなどが考えられるが特定には至らなかった。

テーマまたは商品名:ガラステーブル

目的

1年前に購入したガラステーブルに亀裂が入った。亀裂が入った原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品の破壊起点はガラスの外縁部で、外部からの衝撃による破損時に生じる特徴が見られたが、何により衝撃を受けたかは不明である。

テーマまたは商品名:電球形LEDランプ

目的

電球を6個使用するシャンデリアの電球が1個切れたので、長寿命をうたった電球形LEDランプに交換したところ、1年数カ月で切れてしまった。電球形LEDランプが切れた原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は「切れた」という申し出内容と異なっていたが、点滅を繰り返した後、点灯するなど不安定な状態が確認された。不安定な状態になった原因はLEDではなく、LEDに電力を供給する電源基板の制御不良によるものであった。

テーマまたは商品名:センサーライト

目的

センサーが人を感知し点灯するセンサーライトを駐車場に設置していた。感知範囲の表示と実際が異なるので調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品について、センサー感知範囲の表示と実際の感知範囲に差異があることが明らかになった。苦情品は苦情同型品と比較しても極端に感知距離が短いことから、苦情品には何らかの不具合があったものと考えられた。

テーマまたは商品名:灯油

目的

購入した灯油を2台の石油ストーブに使用したところ、2台とも火が弱くなり点火しなくなった。灯油の品質に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

「JIS K2203:2009 灯油」に規定されている項目について苦情品の灯油を調べたところ、全ての項目で基準を満たしていた。また、苦情品から検出された水分もごく微量であることから、品質に問題はなかった。

テーマまたは商品名:アルカリ乾電池(単2形)

目的

置時計のアルカリ乾電池(単2形)を取り換えたところ、電池と置時計が熱くなり、電池を入れる蓋の部分が少し融けているのに気づいた。原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

時計に乾電池を挿入する際、スプリング端子が曲がった状態で取り付けられたことによって、当初は正常に動作していたものの、その後、乾電池の外装ラベルが損傷し、ショートしたことにより、過大な電流が流れ、異常発熱し、時計の電池ボックスの変形に至ったものと考えられる。

テーマまたは商品名:紳士セーター

目的

カシミヤ70%シルク30%の紳士セーターをネットオークションで落札したところ、ウール90%カシミヤ10%表示のセーターが届いた。商品を交換してもらったが、見た目も手触りも最初に届いた商品と同じであった。商品の組成表示が適正かどうか調べてほしい。

テスト結果の概要

家庭用品品質表示法 繊維製品品質表示規程では、組成表示について、指定用語による繊維名と混用率を百分率で表示することとしている。苦情品の表示は「カシミヤ70%、シルク30%」であったが、テストの結果、「羊毛100%」であり、家庭用品品質表示法 繊維製品品質表示規程に抵触する恐れが考えられた。

テーマまたは商品名:子ども靴

目的

購入した子ども靴を履くと4歳の子どもがよく転倒するようになった。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は、靴底と床面との摩擦という観点からは、参考品よりもつまずきやすい、あるいは滑りやすいということは言えず、転倒の危険性が高いとは考えられなかったが、参考品に比べてつま先の反りが小さかったことから、すり足で前進する幼児が着用した場合には参考品よりもつまずく可能性が高いと考えられた。

テーマまたは商品名:ギターケース

目的

ギターケースの肩ひものナスカンが外れたため、ギターケースが落下し、中のギターが破損した。ギターケースのナスカンに問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品のナスカンには外観上目立った異常は見られず、何らかの外力によってバネが爪から外れたと考えられるが、その原因は特定できなかった。苦情品は参考品と比較して横から押したときにバネが外れる力が小さかったことから、バネが横から押された場合には、爪から外れやすい商品であると考えられる。

テーマまたは商品名:ポンプ式のマッサージオイル

目的

マッサージオイルが入った容器のポンプ式の吐出口からオイルが大量に漏れ出した。ポンプの容器に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は主に傾けたことにより内容物が漏れたと推察され、室温の変化も影響した可能性が考えられた。ただし、傾けても漏れるのは少量であることが多いと考えられ、例えばポンプディスペンサーの内部機構にある可動式のボール(一方向のみに液体を通す弁の役割をする)の位置などの条件によっては漏れが大量になることがあるものと推察される。

テーマまたは商品名:放射性岩石

目的

放射性岩石を購入し居間に置いて使用している。岩石から出る放射線量率を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品表面の空間放射線量率を測定したところ、5種類の苦情品全てで、苦情品のない状態で測定したバックグラウンドと同程度のレベルであった。

テーマまたは商品名:放射線測定器

目的

放射線測定器を購入し環境中の放射線量を測定したところ、数値が疑わしい。放射線測定器の誤差とばらつきを調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品にセシウム137由来のγ線を照射し、表示値を調べたところ、20%程度低い値を示したが、0.118〜5.13μSv/hの範囲では線量率に応じた測定値が得られた。また、取扱説明書にあるように3〜5サイクル(約2分〜3分半)以上電源を切らずに測定すると、表示値のばらつきは小さくなり安定していた。取扱説明書には食品の汚染を測定できる旨が記載されていたが、測定器の仕様の測定範囲では重篤な汚染がある場合を除き、食品中の暫定規制値やそれ以下の低レベルの放射性物質は検知できないと考えられた。

テーマまたは商品名:首用の冷感効果をうたった商品

目的

子どもの首にかける冷感効果をうたった商品を使用したところ、締め付けられて痛い。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は平均的な2歳以上の子どもであれば広げて装着しなければならないほどサイズが小さく、締め付ける力も成人用より大きいと考えられたこと、苦情品のサイズは1種類しかなく首のサイズや対象年齢の記載もないこと、材質もサイズの大きい成人用と同質のものを用いていることなど問題があると考えられた。

テーマまたは商品名:テント

目的

初めて使用したテントで雨漏りがした。高山で使用されるものであり危険なので、テントの防水性に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

登山用テントを対象とした公的基準がないことから、キャンプ用テントのSG基準により試験を行った結果、防水性能が低いと考えられ、雨天時の使用にあっては雨漏りする恐れがある。

テーマまたは商品名:健康器具

目的

腹筋を鍛える健康器具を使用中に、顔面を床にぶつけ口の中や唇を切った。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

使用条件によってはローラーがついた本体がスタートした位置よりも膝側に移動する可能性があり、事故は、本体を元の位置に戻す際に、四つんばいで体を支えていた腕が本体と共に膝側に近づきすぎたことで、上半身が前方に傾いて転倒したために起こったと推察された。しかし、注意表示には、本体が自然に戻ってくることや、戻りすぎに対する項目がなかった。

テーマまたは商品名:ゲーム機器

目的

ゲーム機器のヒンジが割れたため修理した。1年後に再度同じ箇所が破損した。ヒンジの強度に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品はロック機構が作動したときに、破損部に力が集中する構造であったが、苦情同型品(新品)による開閉試験では、ヒンジ部の強度に問題は見られなかった。破損原因は、経年劣化や衝撃等により樹脂に微細な亀裂が生じ、開閉を繰り返すうちに力が集中する部分で亀裂が進展したものと考えられる。なお、後継機種ではこうした力が集中する箇所の構造が変更されていた。

テーマまたは商品名:自動車

目的

自動車のエンジンをかけたところ大きな音とともにエンジン部分から発煙した。原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

停車中に何らかの理由で吸気部品の内部に漏れた燃料が蒸発してガソリンの蒸気が充満し、エンジンを始動した際に少量の燃焼ガスから引火して、爆発に至ったものと推測された。

テーマまたは商品名:自動車用バックカメラ

目的

自動車用バックカメラを自分で取り付けて走行していたところ、カメラから発煙した。原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は、配線結束部内の電源線を留めているはんだが両極で近接していたため、両極間に電流が流れるようになり、その後ショートし大電流が流れたことによりはんだが溶け、その熱で樹脂が溶け発煙したものと考えられる。また、電源線の根元の被覆が熱により溶けており、これは屈曲などにより芯線がほつれて半断線状態となり、その箇所が局所的に発熱したためと考えられるが、どちらが先に起きたかは不明である。

テーマまたは商品名:瓦

目的

8年前に新築した屋根瓦の破片が落下してくるので、これまでに2回修繕した。半年前から鋭利な破片が落下してくるようになり危険である。瓦の強度に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情同型品の中には購入時点で既に破損しているものが20枚中2枚あったものの、テストに供した苦情品及び苦情同型品ではJIS規格の強度などの基準を満たしていた。相談者宅では実際に約0.7kgの破片が落下していたことから、日本の住宅事情では住宅密集地や軒下に人がよく往来する場所なども多いので、苦情品の施工は避けたほうが良いと考えられる。



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