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[2011年3月3日:公表]

今月の商品テスト実施状況(2011年1月分)

 2011年(平成23年)1月の商品テストは、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に寄せられた苦情相談等の中から、製品事故や品質・表示などの問題による消費者被害の発生や拡大を防止するために11件実施した。

 商品テストの累計実施件数は121件となった。


商品テスト実施状況

商品テスト実施件数
(( )内は実施件数のうち消費生活センター等の依頼による件数)
商品分類 食料品 住居品 光熱水品 被服品 保健衛生品 教養娯楽品 車両・乗り物 土地・建物・設備
商品テスト実施件数 1 (1) 3 (3) 0 (0) 0 (0) 3 (3) 2 (2) 2 (2) 0 (0) 11 (11)
当月までの累計件数 3 (2) 41 (38) 0 (0) 11 (11) 23 (20) 19 (18) 21 (17) 3 (3) 121 (109)

テスト結果の概要

商品名:一升瓶

経緯及びテスト依頼内容

日本酒の瓶がたまたま軽くあたったところ割れてしまった。品質に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品には残留ひずみはなく、ガラスの厚みも苦情同型品や参考品に比べて特に薄いというような品質上の問題点は見つからなかった。苦情品はリターナブル瓶であるため多数の接触痕(きず)があり、その個所に衝撃力が加わり起点となって破損したものと考えられる。

商品名:電気ケトル

経緯及びテスト依頼内容

電気ケトルのお湯のにおいがひどく飲めない。においの原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品によりお湯を沸かす際に発生する臭気成分を調べたところ、塗料、溶剤、香料として使用されることのある2-メトキシ-2-メチルプロパン、ペンタナール、ヘキサナール、オクタナール等が検出された。相談者が感じたにおいは、これらの臭気成分が混合したにおいであると推測され、比較的低濃度で不快感を招く可能性があった。沸かしたお湯は、衛生上等の水質としては、特に異常はなかった。

商品名:トイレ用節水器具

経緯及びテスト依頼内容

突然トイレの水が止まらなくなった。トイレタンク内を見ると、1年前にトイレタンクに取り付けた節水器具がかなり変質しており、タンク下部のパッキンの間に挟まっていた。トイレタンクには芳香洗浄剤は使用しているが、著しく金属を変質させるような環境で使用していない。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は、針金部分が錆(さ)びにくいステンレス、本体が亜鉛合金で錆びにくいめっき処理(銅−ニッケル−クロム)が施されていた。しかし、苦情品は一定期間の使用により本体のめっきが剥(は)がれ、錆(さび)の発生や針金の変形で排水弁から外れ、排水弁と排水口の間に挟まったものと考えられる。

商品名:粘着テープ

経緯及びテスト依頼内容

紙の粘着テープを購入し、段ボール箱に使用したら2〜3分で剥がれた。粘着力に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品はJISマーク取得品ではなかったが、苦情品の粘着力についてJIS規格に従って調べたところ、JISに定められている基準以上の粘着力があった。また、苦情品の表示についてJIS規格に照らしてみたところ「規格名称又は番号」、「種類又は記号」、「製造年月又はその略号」、「製造業者名又はその略号」の表示がなかった。

商品名:薬草茶

経緯及びテスト依頼内容

購入した薬草をブレンドして飲んでいたら、徐々に具合が悪くなった。煮出したお茶には、銀色に光るものが含まれていた。銀色に光る異物が何か調べてほしい。

テスト結果の概要

煮出した薬草茶に銀色の光る異物が含まれていたとのことから、煮出す前の薬草及び相談者の申し出と同じ配合にして煮出している途中と煮出した後の液について銀色の光沢のある異物を調べたところ、いずれについても確認することができなかった。

商品名:首用冷却ベルト

経緯及びテスト依頼内容

首を冷やす冷却ベルトを購入したが、冷たさの持続時間が表示より短い。表示に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品の保冷時間を、「携帯用保冷具」のJIS規格に準じて調べた結果、表面温度がJISで規定されている10℃及び20℃になるまでの時間が、表示の約2時間を下回り、表示の冷却時間以下であった。カバー表面の温度が20℃では冷たさを感じないというわけではないが、より冷たい状態から連続して使用していて体温との温度差が小さくなると、熱の移行が遅くなるため、人によっては冷たく感じにくくなる可能性は考えられる。

商品名:ダニを捕獲するシート

経緯及びテスト依頼内容

ダニを捕獲するシートを3カ月間使用したが効果が感じられない。ダニが捕獲されているかどうか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品からは10匹程度の少量のダニが確認された。一方、苦情同型品はダニを誘引し、その結果ダニが死ぬことが認められた。商品を使用する環境に存在するダニ数や設置時間などの条件により、捕獲されるダニ数は変わると考えられた。

商品名:ビデオカメラ

経緯及びテスト依頼内容

ビデオカメラのグリップ部が熱くなり、手のひらが赤くなった。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品で連続録画撮影したときに、手のひらが接触し得る個所で温度が高くなるのは本体底面のネジ及びその周辺であり、最も高温となるネジの温度は、撮影開始から約95分で45℃であった。録画撮影中には、ズーム調整、手の持ち位置の移動、撮影開始ボタンのON/OFF、必要によっては主電源のON/OFFやバッテリー交換などの様々な動作を伴うことから、この温度では直ちにやけどを負うとは考えられず、また、低温やけどを負う危険性も低いと考えられ、商品に問題があるとは言えない。

商品名:テレビ

経緯及びテスト依頼内容

テレビ内部から火が見え、焦げ臭いにおいがした。危険なので原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

製造時からフライバックトランス内部の高電圧となる内部導体の上部に、半田などと考えられる異物があり、ケース表面の近傍に達していたこと、及び、経年によると考えられるケース表面のクラックなどにより絶縁性能が低下していたことが原因で、スパークが発生したものと推定される。なお、異常な高電圧を検知して主電源を遮断する回路が内蔵されているため、火災に至る可能性は少ないと考えられる。

商品名:自転車

経緯及びテスト依頼内容

自転車で走行中、歩道の段差を上がろうとしたらフレームが折れた。危険なので折れた原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は構造的にダウンチューブの下穴近傍に応力が集中しやすいため、シートポストとリアスイングアームの接触等の大きな荷重が繰り返されたことで亀裂が発生し、進行したと推察される。

商品名:自転車

経緯及びテスト依頼内容

購入1年後、後輪のノーパンクタイヤのリムが割れ車軸が外れた。危険なのでリムが割れた原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

ノーパンクタイヤは通常の空気入りタイヤに比べ荷重を受けたときのリムのひずみが非常に大きく、また、アルミ製リムはステンレス製リムと比較するとひずみが大きかった。このため、苦情品では特に荷重が多くかかる後輪に凹凸路面の通過などによって衝撃が繰り返し加わり、リム穴に亀裂が発生・進行したものと考えられる。



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