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[2011年1月13日:公表]

今月の商品テスト実施状況(2010年11月分)

 2010年(平成22年)11月の商品テストは、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に寄せられた苦情相談等の中から、製品事故や品質・表示などの問題による消費者被害の発生や拡大を防止するために14件実施した。これらの中で「二酸化塩素による除菌をうたった商品−部屋等で使う据置タイプについて−」「小径タイヤの折りたたみ自転車の安全性」については、資料を作成し消費者に広く情報提供を行った。

 商品テストの累計実施件数は96件となった。


商品テスト実施状況

商品テスト実施件数
(( )内は実施件数のうち消費生活センター等の依頼による件数)
商品分類 食料品 住居品 光熱水品 被服品 保健衛生品 教養娯楽品 車両・乗り物 土地・建物・設備
商品テスト実施件数 0 (0) 5 (5) 0 (0) 1 (1) 2 (1) 3 (3) 2 (1) 1 (1) 14 (12)
当月までの累計件数 1 (0) 33 (31) 0 (0) 11 (11) 18 (15) 16 (15) 15 (11) 2 (2) 96 (85)

テスト結果の概要

商品名:二酸化塩素による除菌をうたった商品(報道発表)

経緯及びテスト依頼内容

部屋等の除菌をうたった商品について、使用中にどのくらいの二酸化塩素が放散されているのか等を調べた。

テスト結果の概要

さまざまな状況が考えられる生活空間で、どの程度の除菌効果があるのかは分からない商品であった。また、二酸化塩素の放散がほとんど確認できないものがあった一方で使用開始当初に放散速度が大きくなるものもあり、使用に際しては注意が必要である。

商品名:小径タイヤの折りたたみ自転車の安全性(報道発表)

経緯及びテスト依頼内容

9月に公表した「小径タイヤの折りたたみ自転車」の事故品と同様の構造を持つ他製品が散見され、これらもフレームの強度不足等の問題が懸念されることから、テストを実施した。

テスト結果の概要

15km/hで4cmの段差を上ろうとした場合、フレームが変形したり破損するものがあった。事故品と同様の構造を持つ小径タイヤ(6〜8インチ)の折りたたみ自転車は、フレームの強度や段差を上るときの走行能力が劣るため、段差のある道路を走行するには適さない。

商品名:フードカッター

経緯及びテスト依頼内容

電動のフードカッターでたまねぎの皮を粉砕していたところ、本体が異常に熱を持ち、カッター取付部の樹脂が変形して使用できなくなった。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

ブレード台の溶解は、定格時間以上の時間で繰り返し使用したため、ブレード台が過熱し生じたものと思われる。なお、短時間であっても繰り返し使用すると参考品も過熱し、不具合が生じたことから、取扱説明書の注意表示等を守って使う必要がある商品である。

商品名:子ども用カップ

経緯及びテスト依頼内容

陶器の子ども用カップを2週間使用したところ、コップ内に黒いしみが2点できた。スポンジで洗っても落ちないので、金たわしを使用したところ、しみの部分から黒い液がしみ出してきた。有害な成分がしみ出していないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品の底の点状のしみは、ほうじ茶などの成分がくぼみに沈着したものであり、縁から内壁にかけて液体が垂れたようなしみはステンレスたわしでこすることにより、たわしの一部が表面の凹凸で削れ、付着して黒いしみに見えたものと考えられた。

商品名:電気掃除機

経緯及びテスト依頼内容

電気掃除機のホースが壊れ、ゴミを吸えなくなった。ホースの耐久性に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情同型品を用いてJIS C9108「電気掃除機」を準用した「ホースの耐圧縮試験」「ホース折曲げ試験」を行ったが、空気漏れを生じる破れは生じなかった。苦情品のホースは破断して既に原形を留めていないため、同テストに供して耐久性を調べることはできなかったが、苦情品のホースと新品のホースは材質などに差がなかったことから、当該苦情品のホースが耐久性に問題があったとは考えにくい。

商品名:すだれ

経緯及びテスト依頼内容

すだれから異臭がし、色落ちもする。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情同型品から酢酸、ジアセチル等が検出されたことから、異臭はこれらの混合臭であると考えられた。検出された物質は、食品に含まれる成分や食品及び医薬部外品の添加物等に利用されている物質であり、また、苦情同型品は屋外で使用するものであることからも、身体に影響を及ぼす可能性は低いと考えられる。モニター全員が何らかのにおいを感じていたが、極端に不快だと感じたモニターはいなかった。苦情同型品の色落ちについては目視では確認できなかった。

商品名:インバーター

経緯及びテスト依頼内容

パソコンの電源確保のための機器を購入し、車の中でシガーソケットに接続したら火花が出て煙が出た。原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品使用時に火花や煙が発生した原因は、内部のコンデンサが破裂したためと考えられる。また、苦情同型品にも同様の現象が確認されたため、使用されているコンデンサの品質に問題があるものと考えられる。

商品名:乳児用ミトン

経緯及びテスト依頼内容

口ゴム部がきつかった乳児用ミトンについて改善品が市販されているが、相変わらずきついので調べてほしい。

テスト結果の概要

改善品は製品間のバラツキが大きく、相談者が問題なく使用していた参考品と着衣圧が同程度のものがあった一方で、苦情品と同様に乳児の手に圧力がかかると考えられるものもあった。

商品名:繭玉

経緯及びテスト依頼内容

繭玉を使用して小鼻や頬のマッサージをしたら顔面などが腫れた。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情同型品を湯に浸漬すると、タンパク質が溶出することが分かった。蚕由来のタンパク質がアレルギーの抗原になるとの報告があることから、タンパク質が顔面の腫れの原因物質である可能性はあるが、本テストのみで原因を断定できない。また、参考品からも苦情同型品と同程度の溶出がみられ、繭玉に共通してみられる現象であると考えられる。一方、参考品には「肌に合わない場合は使用を中止する」旨の表示があったが、苦情品にはそのような注意表示がなされていなかった。

商品名:ウォーキングマシン

経緯及びテスト依頼内容

購入したウォーキングマシンの速度が勝手に変わるため2度交換した。交換した商品も同じ状態で危険である。速度が勝手に変わる原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

速度が勝手に変わる原因は、歩行の際に蹴り出す力で生じるベルトの滑りであった。この商品は強く蹴り出すとベルトが滑ることがあるので、歩行する場合には設定したベルトのスピードに合わせる必要があると言える。

商品名:幼児用自動車

経緯及びテスト依頼内容

玩具の幼児用自動車のバッテリーを充電後ソファーに置いていたところ、1歳児がバッテリーで手指をやけどした。バッテリーに問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

サーキットブレーカー端子の金属部が露出していたため、コネクタ端子と接触してショートしたと推定された。

商品名:遮光ネット

経緯及びテスト依頼内容

遮光ネット(野菜・花用)を購入したが、ネットの目の粗さから表示の遮光率が疑わしい。表示の遮光率が適正か調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品(新)をJIS L1055「カーテンの遮光性試験方法」に準じて測定したところ遮光率は58.6%であり、表示の「遮光率 約50%」を満たすものであった。しかし、同じ遮光率の表示の苦情品(旧)は77.4%と、遮光性能が高かった。「遮光率50%」であった参考品2銘柄は、それぞれ84.5%、80.4%であったため、苦情品(新)は遮光性能が低いと考えられるが、公定法がないため表示の適正さについては判断できない。

商品名:オートバイ

経緯及びテスト依頼内容

オートバイで走行中、突然エンジン内で破裂音がし、白煙が上がった。危険なので原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

コンロッドベアリング(エンジン内部にある金属製の軸受け)が焼き付き擦り減ったことにより、コンロッドに過大な負荷がかかりコンロッドベアリングシェル取付けボルトが過大荷重に耐えられず折損し、折損したコンロッドが回転していたクランクシャフトに衝突したため、シリンダーブロックの側面から突き出たものと思われる。焼き付いた要因が、コンロッドベアリングの油膜切れなどによるものと考えられるが、焼き付いた原因の特定には至らなかった。

商品名:枕木

経緯及びテスト依頼内容

訪問販売で庭作りのために枕木を購入したが、においがきつく気分が悪くなった。ベンゾピレンが含まれていないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品を調べたところ、「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律施行規則(クレオソート油及びその混合物で処理された家庭用の防腐木材及び防虫木材)」に定められている基準値を大きく超えるベンゾ[a]ピレンとベンゾ[a]アントラセンが検出された。このことより、苦情品は人体に悪影響があるおそれがあり、家庭用として使用するには適さないものであった。



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