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[2010年12月9日:公表]

今月の商品テスト実施状況(2010年10月分)

 2010年(平成22年)10月の商品テストは、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に寄せられた苦情相談等の中から、製品事故や品質・表示などの問題による消費者被害の発生や拡大を防止するために14件実施した。

 商品テストの累計実施件数は82件となった。


商品テスト実施状況

商品テスト実施件数
(( )内は実施件数のうち消費生活センター等の依頼による件数)
商品分類 食料品 住居品 光熱水品 被服品 保健衛生品 教養娯楽品 車両・乗り物 土地・建物・設備
商品テスト実施件数 0 (0) 4 (4) 0 (0) 3 (3) 2 (2) 3 (3) 2 (2) 0 (0) 14 (14)
当月までの累計件数 1 (0) 28 (26) 0 (0) 10 (10) 16 (14) 13 (12) 13 (10) 1 (1) 82 (73)

テスト結果の概要

商品名:オーブントースター

経緯及びテスト依頼内容

1、2カ月前に購入したオーブントースターを載せていたシステムキッチンの棚が溶けて焦げた。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

相談者が使用していたものと同じ材質の化粧板上で、苦情品を用いて1日1回3分間、2カ月間パンを焼くことを想定して再現テストを行ったが、化粧板に焼け焦げは再現せず、樹脂の変形、変質もみられなかった。

商品名:電気ケトル

経緯及びテスト依頼内容

電気ケトルで湯を沸かしたらにおいがきつくて使用できない。においの原因と沸かした湯に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

臭気成分として、接着剤や有機溶剤のようなにおいを有する複数の成分(2,3,4-トリメチルペンタン、4-メチル-1-ヘプテン、ヘキサナール、2,3,5-トリメチルヘキサン、アクリル酸ブチル、ノナン、m-メチルトルエン、オクタナール、テトラデカン等)が検出され低濃度で悪臭や不快感を招く可能性があった。食品衛生法に基づく溶出試験では基準に適合しており、溶出する成分は少ないと考えられた。しかしながら、飲食物に使用する合成樹脂製の製品としては不快なにおいを発することは問題があると考えられた。

商品名:カセットコンロ

経緯及びテスト依頼内容

カセットコンロが着火しなかったため確認しようとしたら、本体ボンベ部分のカバーの穴に指が入り、裂傷を負った。構造に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品の容器カバーの穴は鋭利な部分はなく、危険とは言えないものであった。

商品名:縁台

経緯及びテスト依頼内容

縁台に足を踏み出した途端、天板1枚が外れ、頭から転倒し負傷した。危険なので強度に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は天板がビスで適切に固定されない状態であった。このため苦情品の天板の縁付近に足を踏み出した場合は天板が外れる可能性があり問題であった。なお、苦情同型品にもビスで固定されていないものがあり品質管理に問題があった。

商品名:幼児用サンダル

経緯及びテスト依頼内容

幼児用サンダルを使用中に前方に倒れかかり転倒し、右足薬指の爪が剥がれた。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は小さな段差や凹凸にもひっかかり、つまづきやすいと考えられた。また、不安定なヨチヨチ歩きの場合には、やや前のめりになると考えられた。更に、苦情品を履いてサンダル内で足が滑った場合、サンダルから足先が出やすいと考えられた。しかし、苦情品を調べたところ、事故(右足薬指の爪の剥がれ)の直接の原因が、苦情品に起因するものか、転倒したときの外的要因によるものかは不明であった。

商品名:スニーカー

経緯及びテスト依頼内容

スニーカーを購入し、半日履いたところ足がかぶれてしまった。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

揮発性成分及び溶媒抽出物を分析した結果、皮膚刺激性、もしくはアレルギーの報告のある成分が検出された。なお、アレルギーの原因物質の確認には、患者本人によるパッチテストが必要である。

商品名:帽子、パーカ

経緯及びテスト依頼内容

UVカットの帽子とパーカを購入したが、紫外線をカットしているようには思えないので、表示どおりの紫外線遮蔽率か調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情同型品(帽子)及び苦情品(パーカ)について、着用時に直射日光の当たりやすい個所の紫外線遮蔽率を測定したところ、紫外線遮蔽率は96%以上でほぼ表示(97%)どおりであった。なお、メッシュ地の部分は、生地の構造上、紫外線が遮られずにそのまま透過してしまう部分があるため、紫外線遮蔽率は他に比べて低く66%であった。

商品名:化粧クリーム

経緯及びテスト依頼内容

化粧クリームを塗り、使用方法に従ってパックを行い就寝したところ、翌朝、顔が赤く腫れあがった。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験(閉塞適用)を行ったところ、強い刺激性が認められ、大量に、或いは長時間使用することなどにより、皮膚に悪影響を及ぼす可能性が高いと考えられた。しかし、同梱されていたチラシには、大量に長時間ラップをして使用すると受け取られる可能性のある表現があり、問題であると考えられた。また、「色素沈着が徐々に改善!」など、化粧品の効能効果を逸脱し薬事法上問題と考えられる表現もみられた。

商品名:シェービングフォーム

経緯及びテスト依頼内容

約1年前に購入し、最近約2週間程度浴室の棚に置いていたシェービングフォームの容器が錆び、突然破裂した。苦情品が他のシェービングフォームに比べて錆びやすいか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は、参考品のスチール缶と比べて錆の進行が早かったが、注意書きにあるように高温多湿で保管場所として不適切な浴室に置いたため、錆が発生し破裂したものである。

商品名:ハードディスクの変換アダプター

経緯及びテスト依頼内容

新品のハードディスク変換アダプターに付属しているACアダプターが発煙・発火し、カーペットがとけた。原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品はACアダプターの回路に異常が発生し、過電圧状態となり、電子部品に過剰な負荷がかかって焼損に至った可能性が考えられる。しかし、相談者の使用状況を基にした再現テストや異常状態を想定したテストの結果、発煙等の現象は再現せず、ACアダプターに異常が発生した原因の特定には至らなかった。

商品名:水泳用ゴーグル

経緯及びテスト依頼内容

水泳用ゴーグルの装着時にゴムバンドにかけていた左手が外れ、水泳用ゴーグルの端部が左目に当たり視力が低下した。水泳用ゴーグルに問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情同型品及び参考品3銘柄のいずれもアイカップを両手で斜め前方等に引っ張り、誤って片手を離すと端部が眼球を直撃することから、苦情品が特に問題であるとは言えない。

商品名:金魚鉢

経緯及びテスト依頼内容

陶器製の金魚鉢で金魚を飼育しているが、金魚が死んでしまう。別の金魚鉢で1年半生きてた金魚も、問題の鉢に入れると死んでしまった。金魚鉢から有害物質が出ていないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品の金魚鉢に水を溜め1週間後に相談者宅から採取した水について、ヒメダカによる生存率試験を行ったところ、7日間の飼育において生存率は100%であり、急性的な毒性は認められなかった。また、金魚鉢は陶器製であることから、毒性があり陶器から水に溶出される可能性のあるカドミウム及び鉛を調べたところ、どちらも溶出が確認されなかった。

商品名:子ども用自転車

経緯及びテスト依頼内容

子ども用自転車で下り坂を走行中に前輪が突然止まり、後輪が浮いて前方に回転して転倒し負傷した。前輪が突然止まった原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

前輪が突然止まった原因は、ハブダイナモが破損したことにより、前輪が変形して前ホーク等に接触したためである。なお、ハブダイナモが破損した原因は、引け巣(小さな空洞)よる強度低下及び、スポークの張力が強かったことの複合的な要因と考えられる。

商品名:折りたたみ自転車

経緯及びテスト依頼内容

折りたたみ自転車のペダルが折れけがをした。危険なので折れた原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

JIS規格にある動的耐久試験の結果より、苦情品のペダルは繰り返し荷重に対する耐久性が不十分なため、日常の使用で徐々に亀裂が進行して折損したものと考えられる。



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