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[2010年9月1日:公表]

今月の商品テスト実施状況(2010年7月分)

 2010(平成22)年7月の商品テストは、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に寄せられた苦情相談等の中から、製品事故や品質・表示などの問題による消費者被害の発生や拡大を防止するために13件実施した。これらの中で「パワーウインドウの安全性」については、資料を作成し消費者に広く情報提供を行った。

 商品テストの累計実施件数は42件となった。

商品テスト実施状況

商品テスト実施件数
(( )内は実施件数のうち消費生活センター等の依頼による件数)
商品分類 食料品 住居品 光熱水品 被服品 保健衛生品 教養娯楽品 車両・乗り物 土地・建物・設備
商品テスト実施件数 0 (0) 2 (2) 0 (0) 2 (2) 5 (5) 2 (2) 2 (1) 0 (0) 13 (12)
当月までの累計件数 1 (0) 13 (12) 0 (0) 5 (5) 11 (10) 4 (4) 7 (5) 1 (1) 42 (37)

テスト結果の概要

商品名:パワーウインドウの安全性(報道発表)

経緯及びテスト依頼内容

現在もパワーウインドウによる事故が起きていることから、安全装置等の装着の実態を明らかにするとともに、パワーウインドウの閉まるときの力や安全装置の動作等を調べた。

テスト結果の概要

運転席には全銘柄に「挟み込み防止機能」が装備されていたが、全席に装備されていたのは26銘柄中10銘柄であった 。また、全席に装備されていても、運転席の集中開閉スイッチを閉める方向に引き続けると、助手席や後席の「挟み込み防止機能」が働かない銘柄もあった。

商品名:空気清浄機

経緯及びテスト依頼内容

オゾンを利用した空気清浄機を使用したら喘息の発作がひどくなった。オゾン濃度が高いことがないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は送風機を内蔵していないため、JIS規格及び電安法の空気清浄機には該当しないが、JIS規格(空気清浄機)を参考にテストを行った。その結果、オゾン濃度が基準値を上回った。また、殺菌ランプを入れた直後にはオゾン濃度が急激に増加した。従って、苦情品や苦情同型品の近くではオゾン濃度が高くなることがあり、吸い込んだ場合には、喘息の発作につながるおそれがあると考えられた。

商品名:トイレ用掃除シート

経緯及びテスト依頼内容

「流せる」というトイレ用掃除シートを使用していたところ、トイレが詰まるようになった。「流せる」という表示に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品はトイレに「流せる」ことをうたった参考品に比べてほぐれにくいことが確認された。また、トイレ用掃除シートの「流せる」という表示の基準はないが、苦情品は、トイレに流すことが前提のトイレットペーパーに比べはるかに水にほぐれにくかったほか、「水に溶けにくいので水洗トイレでは使用したり、捨てたりしないでください。」と表示されているティッシュペーパーと比べてもかなり水にほぐれにくかった。トイレに詰まるリスクが高く「流せる」という表示を改善することが望ましい。

商品名:婦人用ズボン

経緯及びテスト依頼内容

2週間前に購入し履いていた婦人用ズボンの内股に著しい毛玉が発生した。毛玉ができやすい商品か調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情同型品を用いて毛玉のできやすさを調べた。ピリング等級は1級と2級の中間程度の1.5級であり、摩擦により毛玉のできやすい生地であった。

商品名:婦人靴

経緯及びテスト依頼内容

購入したばかりの婦人靴を履いて外出した。10分経過すると足に激痛があったが我慢して履いていた。婦人靴に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品の外観調査を行うとともに、内部をX線撮影装置を用いて調べた。その結果、相談者の足から取り出されたピアノ線のような金属片は、苦情品の左右どちらにも使用されておらず、問題は認められなかった。なお、相談者の足から取り出された金属片の由来は不明であった。

商品名:白髪染め

経緯及びテスト依頼内容

新製品の白髪染めを使用したところ、翌日頭皮や顔が腫れあがり、3日間入院した。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品と同じ箱に入っていた苦情同型品について、アレルギー性接触皮膚炎の原因となることがある酸化染料の分析を行った。その結果、商品に表示のある3種類の酸化染料が検出されたが、いずれの成分も医薬部外品として規定された使用時濃度上限内であった。しかし、アレルギー性接触皮膚炎は原因物質の濃度とは関係なく発症すると言われ、また、何度も接触した後に突然発症することもあることから、相談者の症状は酸化染料によるアレルギー性接触皮膚炎である可能性は否定できない。

商品名:白髪染め

経緯及びテスト依頼内容

2カ月前に白髪染めを使用したが、その後頭皮のかゆみが止まらない。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情同型品について、アレルギー性接触皮膚炎の原因となることがある酸化染料の分析を行った。その結果、商品に表示のある2種類の酸化染料が検出されたが、いずれの成分も医薬部外品として規定された使用時濃度上限内であった。しかし、アレルギー性接触皮膚炎は原因物質の濃度とは関係なく発症すると言われ、また、何度も接触した後に発症することもあることから、相談者の症状は酸化染料によるアレルギー性接触皮膚炎である可能性は否定できない。

商品名:へアドライヤー

経緯及びテスト依頼内容

半年前から手が腫れて赤くなり、2カ月前から手にヘアドライヤーの塗料に含まれていると思われる金属の粉が付着するようになった。ヘアドライヤーのグリップ部に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品グリップ部の金属光沢塗装を調査したところ、銀(相談者が認識しているアレルギー物質)は検出されず、アルミニウム、チタン、クロム、銅が検出された。グリップ部やその表面塗装に配合された化学物質により接触皮膚炎を発症した可能性も考えられるが、原因が金属である場合、アルミニウム、チタン、クロム、銅などについてパッチテスト等で感作しないか確認する必要がある。

商品名:湯たんぽカバー

経緯及びテスト依頼内容

湯たんぽを購入の際に専用の布製カバーも購入し、それに湯たんぽを入れて使用したところやけどを負った。布製カバーのファスナーの金具(スライダー)が原因か調べてほしい。

テスト結果の概要

60℃のお湯を入れた場合のカバーの温度は6時間後も44℃前後であり、就寝時に布団の中に入れて長時間使用したため、低温やけどを負ったものと考えられる。なお、苦情品を短時間の暖房器具として使用することもあることから、スライダーの引手がカバーからはみ出さないようにすることが望ましい。その他、「湯たんぽ」だけでなく、「湯たんぽカバー」にも「低温やけどに注意」や「寝る前に布団から出す」等の注意事項を認識しやすい方法で表示することが望まれる。

商品名:家庭用電気治療器(電位・温熱組合せ家庭用医療機器)

経緯及びテスト依頼内容

9年前に購入した家庭用電気治療器を使用していたところ、布団の中にあった付属のマットから発煙し、マット、布団及び畳が焦げた。マットが焦げた原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は長期間の使用によって通電マット内部の電熱線やシートが初期の固定位置から徐々にずれ、サーモスタットが正常に温度を検知できないような離れた位置に電熱線が集中することにより温度が異常上昇して焼損に至ったものと推察される。また、事故時は絶縁マットを使用していないことから、通電マットが損傷した場合には、十分な絶縁が保てなくなり、電位治療モードの高電圧によって放電を起こして焼損する可能性も考えられた。なお通電マットは、内部の電熱線やシートに偏りや損傷があったことから、繰り返しの屈曲や経年使用に対する耐久性などについて改善することが望ましい。

商品名:シール帳

経緯及びテスト依頼内容

購入したシール帳より刺激臭がし、使っていた子供がにおいで気分が悪くなった。においの原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

におい成分を調べたところ、トルエン、エチルベンゼン、ナフタレン、キシレン、インデン、スチレンなどが検出され、苦情品のにおいはこれらが混合したものであると考えられた。これらはインキや接着剤の溶剤や合成樹脂の原料としても使われる物質で、粘膜を刺激する臭気を有し、吸入すると頭痛、めまい、吐き気を催すおそれがあった。

商品名:電子タバコ

経緯及びテスト依頼内容

電子タバコを吸ったら気分が悪くなり、頭が重くなった。ニコチンが含まれていないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品のカートリッジにニコチンが含まれているかを調べたが、ニコチンは含まれていなかった。

商品名:自動車

経緯及びテスト依頼内容

駐車場で自動車が自分の意図に反して暴走し、駐車していた自動車2台に衝突して止まった。原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

エンジン回転の制御を行うスロットル、アクセル系を中心とした調査と車載記録装置の記録情報を調べた結果、苦情品に異常は認められず、イベントデータレコーダの記録からアクセル操作により暴走したものと考えられた。