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[2010年9月17日:更新]
[2010年9月1日:公表]

子ども用防災頭巾の安全性

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

 文部科学省が今年の5月にまとめた「地震防災研究を踏まえた退避行動等に関する作業部会報告書(平成22年5月31日)」には、地震発生時の行動検証がなされており、初期の微小な揺れの際には「机の下などに身を隠したり、座布団や雑誌、ヘルメットなどで頭を保護する」などと頭の保護の重要性を訴えている。

 現在、小学校を中心に地震、火災等の災害の発生で避難する場合に落下物等の危険から頭部を保護するためにかぶる頭巾、いわゆる「防災頭巾」が使われているところがある。

 防災頭巾は、地震などの非常時用として使用されるものであるが、「燃えにくい」「防炎」など火災に対する様々な性能を表示しているものの、商品によりどのような違いがあるのか、また、落下物に対してはどの程度の性能を有しているのかなど消費者がよく知らない点も多い商品と考えられる。その他、ヘルメットと違い耐用年数がないことや子どもが長い年数使用することで問題となることがないのかなどの情報も不足している。

 そこで、防炎協会認定品も含めた市販の防災頭巾や実際に小学生が使用していた防災頭巾について、防炎性能や耐衝撃性などのテストを実施し、消費者の今後の防災対策の一助にしてもらうために情報提供することとした。


主なテスト結果

市販の防災頭巾

表示など

  • 全ての銘柄で防炎や難燃などを表示し防炎性能をうたっていたが、表現が様々であった。
  • 洗濯表示がなく、洗濯が可能かどうかわからないものがあった。
  • 寸法表示がどこにも表示されていないものもあったが、全銘柄で子どもの頭から肩までをおおえる大きさであった。

防炎性能試験

  • 表示などで防炎性能をうたっていても、自己消火せず燃焼が続き焼失するものがあった。

衝撃吸収性能試験

  • 中わたを二重構造にするなど衝撃吸収性能を高めるための工夫をした銘柄もあった。

小学生から提供を受けた防災頭巾について

外観など

  • 長年の使用によるものと思われる側地の傷みや詰物の露出などの経年劣化が多く見られた。また、頭巾の大きさも様々であった。

防炎性能試験

  • 提供を受けた30検体中7検体が燃焼し、焼失してしまった。

衝撃吸収性能試験

  • 提供を受けた30検体の中には劣化が激しく、衝撃吸収性能が極端に低いものがあった。


主なアンケート調査結果

  • 6割の保護者が、防災頭巾の性能の第一に「落下物に対する防御」、次いで「火や熱に対する防御」を望んでいた。
  • 8割の保護者が、防災頭巾は必要と感じていた。


消費者へのアドバイス

  • 防災頭巾の性能を理解すること。
  • 防災頭巾を購入する際は、詰物が使用によってかたよらない構造や劣化しにくい素材か、また、(財)日本防炎協会の認定品を購入の目安にするとよい。また、手入れ方法などの表示をよく確認すること。
  • 長期の休みなどで子どもが防災頭巾を持ち帰った際は、傷みがないかなどをよく確認すること。また、頭部を守るために適した大きさかどうか確認すること。


事業者への要望

  • 防炎や難燃加工をうたっていても、燃焼し焼失してしまうものがあったので、消費者に誤認を与えないような表示に改善するよう要望する。
  • 大きさや適応年齢の目安などを表示するよう要望する。
  • 衝撃吸収性能、耐久性も含めより優れた性能を有する商品開発を要望する。


情報提供先

  • 消費者庁 政策調整課
  • 総務省 消防庁 予防課
  • 経済産業省 製造産業局 繊維課
  • 文部科学省 大臣官房 総務課
  • 財団法人 日本防炎協会


動画




本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165

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