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[2010年8月4日:公表]

今月の商品テスト実施状況(2010年6月分)

 2010(平成22)年6月の商品テストは、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に寄せられた苦情相談等の中から、製品事故や品質・表示などの問題による消費者被害の発生や拡大を防止するために15件実施した。これらの中で「電気ケトルによるやけど事故に注意!」については、資料を作成し消費者に広く情報提供を行った。

 商品テストの累計実施件数は29件となった。


商品テスト実施状況

商品テスト実施件数
(( )内は実施件数のうち消費生活センター等の依頼による件数)
商品分類 食料品 住居品 光熱水品 被服品 保健衛生品 教養娯楽品 車両・乗り物 土地・建物・設備
商品テスト実施件数 0 (0) 8 (7) 0 (0) 2 (2) 1 (1) 1 (1) 3 (3) 0 (0) 15 (14)
当月までの累計件数 1 (0) 11 (10) 0 (0) 3 (3) 6 (5) 2 (2) 5 (4) 1 (1) 29 (25)

テスト結果の概要

商品名:電気ケトルによるやけど事故に注意!(報道発表)

経緯及びテスト依頼内容

電気ケトルの市場が成長している中で、やけど事故等のトラブルが増えることが予想されることから、未然防止に着目したテストを実施した。

テスト結果の概要

給湯ロック機能が付いていないものは、本体が転倒した時に容易に湯がこぼれてやけどの危険があった。また、満水目盛よりも過剰に水を入れるほど、やかんと同様に湯注ぎ口などから湯が噴き出しやすくなった。このほか、本体側面の温度が70℃以上になるものがある一方で、温度が高くならないよう商品設計されているものもあった。

商品名:スライサー

経緯及びテスト依頼内容

初めて使用したスライサーで人参をスライスしていたら、右手親指を負傷した。構造上問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品及び苦情同型品はスライス部の隙間や刃のたわみ、刃の浮きで特に問題となる点はなかった。一方、モニターテストの結果、苦情同型品は刃の位置が分かりにくい、切れ味が悪い、野菜が引っかかるために危険を感じるとの回答が多かった。人参のように固い野菜をスライスする場合、野菜が引っかかると使用者はより強い力でスライスしようとするため、けがにつながる危険性があると考えられる。

商品名:ステンレス魔法びん(保温のみ)

経緯及びテスト依頼内容

購入したステンレス魔法びんを使用したら、注ぎ口から蒸気が噴き出した。危険なので問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品の蒸気は、注ぎ口から10cm程度離れた箇所では36.6℃であり、注ぎ口の直近に体を近づけなければ、やけどのおそれはないと思われる。ただし、使用者が注ぎ口に体を近づけたり、蒸気に驚いてポットを落とすことによる二次被害などがないよう、本体や取扱説明書に十分な注意表示が望まれる。

商品名:ドラム式洗濯乾燥機

経緯及びテスト依頼内容

購入4年後の洗濯乾燥機が水漏れを起こし、再三にわたり点検に来てもらっている。水漏れによる床の被害も発生しているため、水漏れの原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品で洗濯を行った結果、水漏れする箇所は確認できなかった。糸くずフィルターのパッキンに糸くずが挟まった状態で取り付けると隙間ができ、水漏れすることがあった。

商品名:スチームクリーナー(スタンド式)

経緯及びテスト依頼内容

スチームクリーナーのスイッチを入れて使おうとしたら、パーンと音がして蒸気が吹きこぼれ、きな臭いにおいがした。危険なので原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

ヒーター部のスチーム噴出口近くの流路が堆積物でふさがっていた状態で通電したことにより、ヒーター内の温度が上昇し流路に残っていた水が蒸発することで内圧が高まり、ヒーターとつながっているチューブが破裂したと考えられる。さらに、この破裂によって蒸気が本体内部に漏れたため、きな臭いにおいがしたと推定される。

商品名:トイレ用芳香洗浄剤

経緯及びテスト依頼内容

タンクに入れるトイレ用芳香洗浄剤を使用したところ、タンクがあふれ階下まで水漏れした。商品に問題ないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は節水型のタンクで使用されており、表示どおりに使用してもタンクの底に定着する場所がなく、水を流した勢いで排水弁に挟まり給水が止まらなくなったり、排水弁が動かなくなることがあった。しかし、パッケージに節水型のタンクには使用できない旨の表示はなく、問題があると考えられた。 なお、苦情品が排水弁に挟まり給水され続けても、排水も続くため水がタンクからあふれることはなかった。水漏れの原因は、苦情品をタンクに入れた後、ふたを閉める際に、給水管の接続が適切でなかったこと等が考えられた。

商品名:オイルヒーター

経緯及びテスト依頼内容

オイルヒーターを使用したところ、においがし喉が痛くなった。オイルヒーターから化学物質が発生していないか調べてほしい。

テスト結果の概要

6畳相当のチャンバー内で苦情品を運転させた場合、室内濃度指針値を超えるホルムアルデヒドが検出された。条件によっては苦情品の使用により目や喉に刺激を感じるなど健康に影響を与える可能性もあると考えられた。一方、ごく少量のn-ブタノールも検出されたが、健康に影響を与えるレベルではないと考えられた。

商品名:家庭用除湿剤(衣装箱用)

経緯及びテスト依頼内容

たとう紙に包んだ着物と帯の上に除湿剤を置き、衣装箱に入れていた。6カ月後に開けてみたら、除湿剤から水分が出て着物と帯にしみができ、帯には縮みもみられた。原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品はしみの部分から液もれすることが確認された。また、苦情同型品で溶剤が使用されている化粧品等が付着したまま使用すると液もれをすることが確認されたことから、苦情品のしみ部分には溶剤等が付着した可能性が考えられた。

商品名:乳児用下着

経緯及びテスト依頼内容

購入した乳児用下着から異臭がし、洗濯をしてもにおいはとれない。異臭の原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品及び苦情同型品の一部に「にんにくのような」においがあったが、主原因は硫黄化合物である二硫化メチルと考えられた。二硫化メチルはタマネギやキャベツ系の香料としても使用される物質であるが、悪臭防止法の特定悪臭物質でもある。どの段階で混入したかは不明であった。

商品名:子ども用傘

経緯及びテスト依頼内容

2カ月前に購入した子ども用傘の取っ手を小学生が回していたところ、中棒が折れた。危険なので商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は、傘を開いた状態で繰り返し速く反転させたために、過度な力が加わり中棒の溝から折れたものと考えられる。中棒の曲げ強度は業界の自主基準があり、苦情同型品、参考品ともに問題がなかったが、今回のように繰り返し速く反転させると破損することがあるので、製品に注意表示を行うことが望ましい。

商品名:ロールブラシ

経緯及びテスト依頼内容

ロールブラシに髪が絡まり取れなくなった。ロールブラシに問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情同型品は、とかす際に絡まりやすく負荷がかかる傾向がみられた。しかし、「ご使用中に髪がもつれる場合は無理に使用しないで下さい。」との注意事項があったため、いきなり巻きつけたり、深く絡ませたりせず、あらかじめ浅めにとかしたり、毛先の方から徐々にとかしていくなどの注意が必要であると考えられた。

商品名:水槽用ろ過装置

経緯及びテスト依頼内容

水槽用ろ過装置のパイプが外れて水槽内の水が噴出し、階下の家にも水漏れが及んだ。パイプが外れやすかった原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

吸水パイプへのストレーナパイプの挿入が不十分となり得ること、及びモーターを固定する吸盤が外れた場合、モーターの荷重等により、引き抜く力が加わる構造であることが、パイプが外れやすかった原因として考えられる。なお、吸水パイプとストレーナパイプの接続を、ナットで締め付けて接続する構造にすること、あるいはモーターを外部フィルターに内蔵させることなどにより、水漏れ事故を防止する改善が望まれる。

商品名:自動車

経緯及びテスト依頼内容

約2カ月前にスタッドレスタイヤへ交換し、高速道路を走行中に自動車から異常音が聞こえ走行不能になった。前輪タイヤ(運転席側)のハブボルトが破損しており修理した。ハブボルトが破損した原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

破面観察の結果、ハブボルトの破損は破壊が徐々に進む疲労破壊であった。全てのアルミホイールのボルト穴にハブボルトのネジ痕があり、参考車両でホイールナットを2回転緩めて走行を続けるとネジ痕が再現できた。このことから、ハブボルトの折れた原因は、取り付けるときの締め付けトルクが不適切であったことが考えられる。

商品名:折りたたみ自転車

経緯及びテスト依頼内容

走行中に、折りたたみ自転車のハンドルステムのヒンジ部分が破損したため、落車して首筋をひねった。破損した原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

破面観察の結果、破損した原因は鋳造時の亀裂による脆性破壊か、繰り返し荷重により疲労破壊か、あるいはこれらが複合的に生じた可能性等も考えられた。

商品名:キックスケータ

経緯及びテスト依頼内容

5歳の女児がキックスケータに片足をかけた状態で転倒し、ハンドルの端が顔面にぶつかり右ほおが切れた。ハンドルの端の構造に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品のハンドル端部は、樹脂製のカバーが施されているものの、転倒の衝撃でカバーがパイプ内に入り、パイプ端部が露出するため顔面に当たり裂傷を負ったものと考えられる。苦情同型品は、転倒の衝撃でパイプ端部が露出するものと露出しないものがあるので品質管理の徹底が必要である。



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