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[2010年6月3日:更新]
[2010年5月18日:公表]
ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーの現状について(2010年)
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。
国民生活センターでは、一口サイズのいわゆる「ミニカップ」に入ったこんにゃく入りゼリーについて、乳幼児や高齢者の窒息事故が相次いだことから、1995年以降繰り返しテスト結果や警戒情報を公表してきた。
今回、消費者庁の依頼に基づき、ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーの販売実態について、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県のスーパーマーケット、ドラッグストア等225店舗及び大手インターネット通信販売サイト内の店舗を中心とした35店舗の調査を行った。また、7社27銘柄の表示、形状、物性を調べるとともに、製造・販売者及び小売店チェーン本部へのアンケート調査も実施した。
主なテスト結果等
販売実態調査
- ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーは、ドラッグストアやディスカウントショップでは、高い割合で販売されていた。
- 警告表示を掲示して販売していた店舗は、全体の3割以下であった。
表.販売している店舗における警告表示の有無について カテゴリー 調査店舗総数 販売していた店舗数 警告表示あり 簡易な警告表示あり 警告表示なし 総合 225 117 21(18.0%) 13(11.1%) 83(70.9%) スーパーマーケット 52 13 3(23.1%) 1(8%) 9(69.2%) ドラッグストア 80 62 14(22.6%) 1(1.6%) 47(75.8%) 100円ショップ 43 12 0(0%) 0(0%) 12(100%) ディスカウントショップ 31 30 4(13.3%) 11(36.7%) 15(50.0%) 輸入食品店(参考) 19 0 − − − - ※店舗に「〜お願い〜 お子様や高齢者の方はたべないでください 本品は弾力性があり、そしゃく力の弱い高齢者や小さなお子様はのどに詰まるおそれがあります」という内容の警告表示の掲示があるか否かを調べた。ただし、表示の文字が小さく読みづらいものやなぜ食べてはいけないのかの理由の記載のないもの、「食べる時、気をつけてください」等の子どもや高齢者が「食べてはいけない」という注意点が明確に読み取れないものは「簡易な警告表示あり」と判定した。なお、括弧内の数値は各カテゴリー内での販売していた店舗の内のパーセンテージ。
- インターネット通信販売においては、大手ショッピングモールでは、ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーが複数の店舗で購入可能であった。
物性について
- 現在販売されている商品は銘柄によりかたさや弾力性が異なり、1社の商品は、普通のゼリーと比べてもやわらかかった。また、2009年1月に公表した6社については、2社の商品を除き、ほとんど変わっていなかった。
- ゼリーの形状は、多種多様あるが、2009年1月に公表の対象銘柄についてはその形状が大幅に変更されていたものはなかった。
表示について
- 1社以外は、外装パッケージの表面に大きな警告絵表示等が、また裏面には大きく取り扱い等が記載されていた。
- 1社以外は、「子どもや高齢者は食べない」や「凍らせないこと」については表示されていた。
- ほとんどのメーカーでは、ミニカップのフタ部分に警告表示をしていた。
アンケート調査
- 2008年秋以降、ほとんどのメーカーが表示を中心に変更を行っていた。ただし、出荷の際、小売店に陳列場所の依頼をしていたメーカーは少なかった。
- 小売業者本部よりミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーの販売に関して指示を出していた会社は多いが、その内容は、各社で大きな差があり、陳列場所・警告表示ともに指示を出していたところは少ない。
消費者へのアドバイス
ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーは子どもや高齢者は食べないこと。
情報提供先
- 消費者庁 消費者安全課
- 消費者庁 消費者情報課 地方協力室
- 内閣府 食品安全委員会 事務局
- 厚生労働省 医薬食品局 食品安全部
- 農林水産省 生産局 生産流通振興課
- 農林水産省 総合食料局 食品産業振興課
- 農林水産省 消費・安全局 消費・安全政策課
- 全日本菓子協会
- 全国菓子工業組合連合会
- 全国こんにゃく協同組合連合会
- 社団法人日本通信販売協会
当センターがこれまでに実施したこんにゃく入りゼリーに関する注意喚起
- (1)こんにゃく入りゼリーで、死亡事故が起きています!(1995年10月16日)
- (2)乳幼児には危険!?一口サイズのこんにゃく入りゼリー(1995年11月1日)
- (3)続発!一口サイズのこんにゃく入りゼリーによる死亡事故(1996年6月21日)
- (4)一口サイズのこんにゃく入りゼリーによる死亡事故がまた起きました(1996年7月12日)
- (5)お年寄りも死亡!一口サイズのこんにゃく入りゼリー(1996年8月14日)
- (6)ソフトタイプこんにゃく入りゼリーでも窒息事故 幼児には与えない方が無難(1997年9月5日)
- (7)こんにゃく入りゼリーの事故−幼児、高齢者はとくにご注意!−(2006年11月13日)
- (8)死亡事故2件発生 こんにゃく入りゼリーの事故−子どもや高齢者に与えないこと!−(2007年5月23日)
- (9)「死亡事故2件発生 こんにゃく入りゼリーの事故 −子どもや高齢者に与えないこと!−」 (2007年5月23日公表)に関する事業者名等について(2007年6月15日)
- (10)ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーによる事故防止のために−消費者への警告と行政・業界への要望−(2007年7月5日)
- (11)またひとり こんにゃく入りゼリーで死亡−子どもや高齢者に絶対に与えない!−(2008年9月30日)
- (12)こんにゃく入りゼリーによる死亡事故一覧(2008年11月7日)
- (13)ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーの現状について(2009年1月8日)
業界の意見 ※2010年6月3日 追加
「(株)フルーツバスケット」より
「ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーの現状について(2010年)」のテスト結果について意見を述べさせていただきます。
- 1.当社製品「ミニカップゼリー」4種は、報告書・消費者へのアドバイスにおいて規定している「こんにゃく入りゼリー」とは明らかに相違しています。今回のテスト結果にもあるように「かたさ、弾力性とも非常に小さくやわらかい」こと、また使用するこんにゃく粉の量も極めて微量であることから、「窒息事故」につながる一連の「こんにゃく入りゼリー」とは異なる商品であり、むしろ一般的なゼリーよりも弾力性がなくやわらかい商品であり、「警告表示」は必要ない商品であります。
- 2.当社では、こんにゃくゼリーによる窒息死事故が社会問題になった後、農林水産省総合食料局食品産業振興課より問い合わせがあり、当社製品の「安全性」について有力取引先ご担当者を招いた上で慎重に検証を行いました。結果的に一連の「こんにゃく(入り)ゼリー」とは別物であり、「安全性」を再確認するとともに「警告表示」を記載しないことを確認しました。当製品は子どもはもとより高齢者の介護食として愛用されており、不安を与えない配慮も必要と考えました。
- 3.以上のことから、当社としては「こんにゃく粉」を使用していることが問題ではなく、製品のかたさや弾力性が問題であると考え、当社製品は「警告表示をしない」一般的なゼリーと同様、乳幼児や高齢者の窒息事故を誘引するような危険な商品ではないと考えます。
- 4.今回の報告では当社製品に原産国表示がない(一括表示内)とありますが、商品説明の中で国内産・契約栽培の原料を使用していることは明確に表記しております。
- 5.冷凍して食した場合の危険性については当社も認識しており、これまでも流通業者さまには、「冷凍して食さないよう」お願いをしてきておりますが、今後商品への記載についても検討をしているところです。
- 6.当社は国内で契約栽培された原料を主体に、天然素材の力を応用し「安心」「安全」を最優先に様々な加工食品を開発しております。「警告表示」については今回のテスト結果に基づいた当社製品に対する正当な評価を願う次第であります。
(株)フルーツバスケット 営業部長 斉藤和彦
業界の対応 ※2010年6月3日 追加
「(株)フルーツバスケット」より
「凍らせて食べないでください。」の警告表示を検討中です。
(株)フルーツバスケット 営業部長 斉藤和彦
本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
[報告書本文(PDF)] ミニカップタイプのこんにゃく入りゼリーの現状について(2010年)(678KB)
[参考資料(PDF)] 消費者庁資料「こんにゃく入りゼリーによる窒息事故の再発防止策の周知徹底について」(164KB)
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