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[2010年3月18日:更新]
[2010年3月3日:公表]

ジュニア用ブーツの左右の飾りが絡まり転倒

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

 消費者トラブルメール箱に「小学4年の娘が小走り気味に歩いていたところ、履いていたブーツ(24cm)の紐についていた左右の飾りが絡まったため転倒し、ひざなどを打撲した。紐を短くする、ブーツに縫い付けるなどの改善を願いたい」(事故年月2009年11月、石川県)といった事例が寄せられた。事故品は、ブーツの前面に紐がついており、紐の先端に球状の飾りがついている。この飾りの左右が絡まり足がもつれたとのことであった。PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に同種事故は見当たらなかった。しかし、最近、街中でもよく見かけるデザインであり、子ども用ブーツとして他にも販売されている。

 子ども用衣類では服飾関連の業界団体が安全性確保などのためのガイドラインを設け、飾り紐の長さの目安などを定めている。しかし、靴は含まれていない。そこで、同種事故防止のために消費者への注意喚起などを行うこととした。


事故の状況など

  • 事故品はジュニア用ブーツで、販売時は子供用のコーナーに置いてあった。娘(小学4年)の足のサイズは23cmくらいなので24cmを購入した。
  • 普通に歩いていた時にも左右の飾りが絡まることはあったが自然にほどけていた。
  • 今回の事故は文具店の駐車場で小走り気味に歩いていた時に起こった。周りに縁石が多く、転んだ場所によっては更に危ないと感じた。


検証試験

 事故同型品や市場で入手可能な類似のデザイン(前面に紐がついており、その先端に球状の飾りがついているタイプ)のブーツを数銘柄購入し、自走式の歩行器を使って、実際に人が履いて歩行したときに左右の靴の飾りが絡むことがないか観察した。

 その結果、通常の歩行でも時折左右の飾りが互いにぶつかり合い、場合によっては絡んでしまうことがあった。また、結びの輪の中に他方の飾りが入るなどの現象も起こった。



問題点

  • 子ども用衣類に関しては、東京都の商品等の安全問題に関する協議会が2007年3月に「子ども用衣類の安全確保について」を取りまとめ、それを受けて東京都が関係機関に要望し、全日本婦人子供服工業組合連合会などが2008年6月に「子供用衣類の設計に関する安全対策ガイドライン」を発表している。しかし、このガイドラインは衣類に関するものであり、靴は含まれていない。
  • 米国にも、衣類ではあるが、紐が原因となって発生する事故を防止する取り組みの報告などがある。またEUには、今回取り上げたブーツと同じタイプの製品についてケガ防止のためのリコール情報がある。
  • 事故品と類似のデザインは他社製品にもある。検証試験の結果、状況によっては同様の現象が発生することがあると分かった。米国などの報告資料からは、飾り紐が遊具や乗り物、施設・設備のエスカレーターやドアに挟まれる恐れも考えられる。しかし現状では、使用者本人が気をつけて同種事故を未然に防ぐしかない。


消費者へのアドバイス

 大人が子どもに買い与えるケースや、子どもが自ら買うケースが想定されるが、デザインだけにとらわれない商品選択も必要である。今回の事故以外にも、公園の遊具や自転車などの乗り物、施設・設備で飾り紐が挟まって思わぬ事故を誘発することも考えられる。子どもが危険性を判断するのは難しい面があるので、周りの大人が気をつけるなどの配慮が欲しい。



事業者へ

 ブーツの紐などのデザインは商品の重要な要素でもある。しかし、今回の報告などのように、思わぬ事故につながることも考えられる。特に子どもの事故を未然に防ぐために、安全性により一層配慮した商品開発が望まれる。



情報提供先

  • 消費者庁 消費者情報課 地方協力室
  • 全日本履物団体協議会


動画




本件連絡先 相談部危害情報室
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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