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[2009年12月2日:公表]

キャリーバッグでの事故−他人を怪我させてしまうケースも−

*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。

 近年、街中で“キャリーバッグ”や“キャスターバッグ”などと呼ばれる車輪付きのバッグ(以下、キャリーバッグとする。)を引いている人を多く見かけるが、「キャリーバッグと接触して怪我をさせられた」あるいは「(相手に)怪我をさせてしまった」という事故情報が寄せられている。

 キャリーバッグは、重い荷物でも持ち運びがしやすく、また、小型のものも販売されており、数千円程度から購入することができる。そのため、旅行だけでなく、日常的にビジネスやショッピング等に使うバッグとして利用している消費者も多く、利用者層が幅広くなっているようである。他方、駅など人の多い場所では使い方に注意を払わないと他人にぶつけてしまうケースも見受けられる。

 すでに鉄道会社などでは注意を呼びかけているが、今後、事故が増える懸念もあることから、事故の未然防止・拡大防止のため、消費者への注意喚起を図る。


事故の概要

【事例1】繁華街での事故
 繁華街を歩行中、隣を歩いていた人が引いていたキャリーバッグがぶつかり、転倒して怪我をした。キャリーバッグを引いていた人に病院に連れて行ってもらった。打撲傷で済んだが、同様の事故が多くあると聞いた。注意喚起してほしい。
(事故発生年月:2009年7月、受傷者:50歳代、女性、京都府)
【事例2】駅での事故
 旅行中の駅で若い男性が前を歩いていた。その後ろを歩いていたところ、突然その男性が立ち止まったか、方向転換をしたため、男性の引いていたキャリーバッグに激突し、頭から転倒した。救急車で病院に搬送され、全身打撲と診断された。その男性と話し合い、治療費は折半した。その後通院はしていないが、キャリーバッグは危ないと思う。
(相談受付年月:2009年4月、受傷者:60歳代、女性、東京都)
【事例3】駅での事故
 新幹線下車時、前方の乗客のキャリーバッグに右足を取られて転倒した。
右下腿に擦過傷と腫脹あり。レントゲン撮影したところ、右脛骨、腓骨骨折と診断された。右下腿を固定し入院することになった。
(事故発生年月:2008年3月、受傷者:50歳代、男性、宮城県)
【事例4】階段での事故
 昨日、主人が、3年前に購入したキャリーバッグを出張で使用した。駅の階段を降りていたところ、突然持ち手が取れてキャリーバッグが階段を落ちていき、階段の下にいた人の腰にぶつかって入院を伴う怪我をさせてしまった。新婚旅行等に2度ほど使っただけのキャリーバッグである。
(事故発生年月:2006年5月、相談者:20歳代、女性、埼玉県)
【事例5】エスカレーターでの事故
 空港の下りエスカレーターで上からキャリーバッグが落ちてきたため、転倒し、怪我をした。長い下りエスカレーターに重いキャリーバッグを載せることに問題はないのか。
(事故発生年月:2005年10月、受傷者:60歳代、女性、千葉県)


問題点

 当センターが任意に選んで購入したキャリーバッグ4銘柄を用いて使用時の状態を測定したところ、キャリーバッグを引いて歩いているときは、前後に最大156cmの長さが取られていた。また、駅など人の多い場所や混雑している場所では、自分の引いているキャリーバッグが周囲の人の視界に入らなかったり、気づきにくいことがある。



消費者へのアドバイス

 キャリーバッグは、便利な反面、他人を怪我させてしまうこともあることから、下記の点に注意すること。

  • キャリーバッグは、思っている以上に長さを取っているということを意識し、周りの安全に配慮すること。
  • 駅など人の多い場所や混雑している場所では、自分の引いているキャリーバッグが周囲の人の視界に入らなかったり、気づきにくいので、引かずに手で持ったり、引く場合であっても自分の近くで引くこと。
  • 階段や電車の乗降口など段差のあるところでは引かずに手に持つこと。また、エスカレーターなどに置く場合には、万が一に備え、落下しないよう十分注意すること。

 なお、事業者は、キャリーバッグの安全な使い方やマナーについて、リーフレットやポスターなどを作成し、啓発に努めてほしい。




本件連絡先 相談部危害情報室
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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