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[2009年10月7日:公表]

今月の商品テスト実施状況(2009年8月分)

 2009(平成21)年8月の商品テストは、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に寄せられた苦情相談等の中から、製品事故や品質・表示などの問題による消費者被害の発生や拡大を防止するために10件実施した。これらの中で「調理器具の安全性 その1『電気ミキサー』」「調理器具の安全性 その2『スライサー』」「家庭用オゾン発生器の安全性」は、資料を作成し消費者に広く情報提供を行った。

 商品テストの累計実施件数は41件となった。


商品テスト実施状況

商品テスト実施件数
(( )内は実施件数のうち消費生活センター等の依頼による件数)
商品分類 食料品 住居品 光熱水品 被服品 保健衛生品 教養娯楽品 車両・乗り物 土地・建物・設備
商品テスト実施件数 0 (0) 4 (2) 0 (0) 1 (1) 1 (0) 3 (3) 1 (1) 0 (0) 10 (7)
当月までの累計件数 0 (0) 17 (14) 0 (0) 3 (2) 6 (5) 7 (5) 8 (5) 0 (0) 41 (31)

テスト結果の概要

商品名:調理器具の安全性 その1「電気ミキサー」(報道発表)

経緯及びテスト依頼内容

電気ミキサーで手指にけがを負うという事故事例が寄せられている。電気ミキサーについて、手指のけがを防止するための安全性に着目したテストを行った。

テスト結果の概要

容器と容器台座が分割できるもののうち、カッターが露出した状態で作動した4銘柄のうち3銘柄には安全装置が付いていなかった。また、残りの1銘柄は安全装置が本体上には付いているが、容器台座上にはなく不十分であった。電源スイッチの種類は全8銘柄ともプッシュボタン式であった。また、使用直前に誤ってスイッチが押されないように、複数の操作を経ないとスイッチを押せないような工夫をしたものはなかった。

商品名:調理器具の安全性 その2「スライサー」(報道発表)

経緯及びテスト依頼内容

スライサーで手指にけがを負うという事故事例が寄せられている。スライサーについて手指のけがの危険性に着目したテストを行った。

テスト結果の概要

スライサーは刃が露出している構造のため、そもそも危険なものであるが、たわみが大きいものは持っている野菜がより早く小さくなり、手指が刃に近づきやすくさらに危険であった。たわみに関するモニターテストでは、プレート中央のたわみが大きかった1銘柄は、「思ったよりも持っている野菜が早く小さくなった」と回答した人が最も多かった。小さくなった野菜をスライスする際に使用する安全ホルダーは、野菜の種類や大きさによってはうまくスライスできなかった。

商品名:家庭用オゾン発生器の安全性(報道発表)

経緯及びテスト依頼内容

オゾンは酸化力が強いため、高濃度のオゾンに曝露されると身体への影響も大きい。家庭用のオゾン発生器(空気中と水中の両方で使用できるタイプ、空気中のみで使用できるタイプ)を対象に、使用時に周囲のオゾンが高濃度にならないか、また、表示が適切であるかも調べた。

テスト結果の概要

空気中、水中で使用できる4銘柄は、室内で30分間運転すると室内環境基準や労働環境における許容濃度を超えて危険であった。また少量の水に使用する場合、水中に通したオゾンのほとんどは溶けずに空気中に放散されるため、室内のオゾン濃度が高くなり危険であった。空気中のみで使用できる3銘柄のオゾン濃度には大きな差があった。表示については、高濃度のオゾンを吸い込むような危険な使用方法やオゾンに関する注意事項がほとんどないものがあった。オゾンの表示値と実測値がかけ離れているもの、治療効果をうたうなど薬事法に抵触するおそれのあるものもあった。

商品名:枕

経緯及びテスト依頼内容

ウレタンフォームの枕を購入し、干してから使用したところ、消毒臭と目に痛みを感じた。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品を加温して発生したにおいを捕集して分析した結果、トルエンやエチルベンゼン、キシレン、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジクロロベンゼンなど9成分の発生が確認された。これらの成分のほとんどが目や気道、皮膚への刺激性が知られている成分であり、使用は避けた方がよい。

商品名:椅子

経緯及びテスト依頼内容

椅子を使用中に突然前のめりになり転倒し、左手首を骨折した。椅子を見ると支柱から座面が外れていた。支柱から座面が外れた原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は、座面を1箇所で支持していること、また、そこがプレス加工で大きく曲げられ応力が集中しやすい構造のため、使用中の荷重によってひび割れが生じ徐々に進行し、破断に至ったものと考えられた。

商品名:子供用運動靴

経緯及びテスト依頼内容

3歳の子供に運動靴を履かせていたところ痛がった。靴擦れかと思ったが右のかかとの内側に突起が出ていた。運動靴に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は左右ともかかとを踏みつけて履いていた形跡は確認できなかった。苦情品のかかと部の突起は、かかと部内部の芯(プラスチック)が内側に変形したことによるものであった。また、別途購入した苦情同型品においても一部、芯(プラスチック)の変形が確認されたことから、製造時の品質管理の徹底が必要と思われる。

商品名:携帯電話

経緯及びテスト依頼内容

携帯電話がメール操作中に突然爆発し、けがをした。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品の各部を観察したところ、筐体の割れや一部の部品の欠落、溶解痕や焦げ等が確認されたが、爆発の原因となる痕跡はみられず、爆発の原因は不明であった。

商品名:携帯電話

経緯及びテスト依頼内容

着信があったので携帯電話を耳にあてたところ、大音量が発生し聴覚障害を起こした。着信時に大音量が発生することがあるかどうか調べてほしい。

テスト結果の概要

外観及び通話の機能について調査した結果、異常はみられなかった。大音量の発生が考えられる操作を繰り返し実施したが、事故時のような状況は再現しなかった。着信音以外にスピーカーから音が出るケースとして、着信時に間違って操作ボタンを押すとスピーカーから音が出ることがあるが、事故時の状況とは異なっていた。以上、着信時に受話口から事故時のような大きな音が発生することは確認できなかった。

商品名:アロマキャンドル

経緯及びテスト依頼内容

アロマキャンドルを洗面台の棚(プラスチック製)で使っていたら、プラスチックが溶け棚に穴が開いた。洗面台の棚に穴が開いた原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は、約10時間燃焼するとキャンドルの残量が減り、落下した炭化芯などで芯が二重芯となって、炎が大きくなり、底部の表面温度が上昇したため、洗面台の棚を溶かし、穴を開けたものと推察される。

商品名:自転車

経緯及びテスト依頼内容

自転車のハンドルが利かないと思った瞬間、前輪を支えるホークの付け根が折れ、顔と肩などを打撲した。前ホークの付け根が折れた原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品のホークステムとホーク肩との接合部は疲労破断したものと考えられ、破断した要因としては、接合部が部分的にろう付けであったこと、また溶接の仕方が不十分であったことが考えられる。



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