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[2009年10月7日:公表]

金魚の飾りセットに鉛のおもり!−鉛中毒の危険性、小児科医からの警告−

 水の中に入れると金魚が泳いでいるように見える飾りセットの、プラスティックの水草についていた鉛製のおもりを幼児が誤飲し、鉛中毒のおそれがあった、との情報が、小児科医より消費者トラブルメール箱に寄せられた。

 乳幼児の誤飲による鉛中毒の危険性については、2004年に米国で景品のブレスレットを誤飲した幼児が鉛中毒により死亡したという事故を受け、日本でも危害防止策が取られているところである。

 鉛は安価で加工しやすいこともあり、生活雑貨やアクセサリーなどの部品、おもりなど意外に身近なものに使用されている。

 身の回りの鉛を使用した商品の扱いと誤飲事故等の防止について注意を喚起する。


事故の概要

 「水槽の中に入れると金魚が泳いでいるように見える飾りセットのおもりが鉛でできており、1歳児がプラスティックの水草のおもりの部分を飲み込んでしまい、鉛中毒の懸念で当院に入院した。幸い胃内の滞留時間が短く、鉛中毒の出現は認められなかったが、危険ではないか」

(事故発生年月 2009年7月)



問題点

 許容限界以上の鉛が体内へ摂取されることにより生じる鉛の毒性や鉛中毒の症状については古くから知られている。そのため、水や土壌・大気などの生活や労働環境、食品や食器類など口にする可能性のあるもの、子ども用の玩具にも規制がある。

 しかし、口にするという前提のない生活雑貨には特に規制などもなく、気づかないまま鉛が使用されている場合もあり、実際の生活場面でこういった製品を乳幼児が触れることも当然ありえる。

 今回の事故品には「鉛」の表示があったため、誤飲に気づいた後の処置が早かったが、多くの雑貨品には素材表示がなく、もし鉛が含有された製品で同様の事故が起きた場合には処置が遅れる危険性もある。



事業者への要望

 日常生活において、乳幼児や子どもも手にする可能性がある身の回り製品への鉛の使用はできるだけ控えるべきである。

 鉛を含有する製品には、含有する旨を表記するとともに、万が一誤飲をしても鉛が溶出しにくいような安全確保を図るよう望む。



消費者への注意

 乳幼児の誤飲の危険性を防ぐために、鉛の表示がある身の回りの製品や、鉛を含有するか否かが判別できない金属製品の取り扱いや管理には十分注意をする。

 鉛、あるいは金属製品を誤飲したと思われる場合には早急に医師を受診し、念のため鉛含有の可能性を想定した検査を依頼した方がよい。



情報提供先

消費者庁 消費者情報課 
経済産業省 製造産業局 日用品室
経済産業省 商務情報政策局 商務流通グループ 製品安全課
厚生労働省 医薬食品局 審査管理課 化学物質安全対策室
社団法人日本小児科学会
特定非営利活動法人日本小児外科学会
日本小児救急医学会




本件連絡先 相談部危害情報室
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。

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