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[2009年7月9日:公表]

今月の商品テスト実施状況(2009年5月分)

 2009(平成21)年5月の商品テストは、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)に寄せられた苦情相談等の中から、製品事故や品質・表示などの問題による消費者被害の発生や拡大を防止するために7件実施した。これらの中で「歩行補助車(シルバーカー)の安全性」については、資料を作成し消費者に広く情報提供を行った。

 商品テストの累計実施件数は16件となった。

商品テスト実施状況

商品テスト実施件数
(( )内は実施件数のうち消費生活センター等の依頼による件数)
商品分類 食料品 住居品 光熱水品 被服品 保健衛生品 教養娯楽品 車両・乗り物 土地・建物・設備
商品テスト実施件数 0 (0) 3 (3) 0 (0) 0 (0) 1 (1) 1 (1) 2 (1) 0 (0) 7 (6)
当月までの累計件数 0 (0) 7 (7) 0 (0) 0 (0) 2 (2) 3 (2) 4 (2) 0 (0) 16 (13)

テスト結果の概要

商品名:歩行補助車(シルバーカー)の安全性(報道発表)

経緯及びテスト依頼内容

使用状況を想定したモニターテストを実施するとともに歩行補助車の構造、安全性、耐久性などを調べた。

テスト結果の概要

小さい段差等に車輪が引っかかり、バランスを崩して危険な状態となる銘柄があった。組み立て後にフレームのロックが必要な銘柄ではロックを忘れることがあり、使用中に不意に折りたたまれて転倒する危険があった。さらに、ハンドルの高さ調節が困難な銘柄も見受けられた。また、外観が類似している歩行補助車とショッピングカーを調べたところ安定性などが異なっていた。

商品名:鍋敷き

経緯及びテスト依頼内容

熱い鍋を表面に絵柄が付いた鍋敷きに載せたところ鍋底に貼り付いた。それに気づかずに電熱器に載せてしまったため、焦げて室内に煙が充満した。商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情同型品の鍋敷きは、相談者使用の鍋と同じ材質であるほうろう鍋のほか、ステンレス製、アルミニウム製の鍋でも鍋が熱くなると鍋底に貼りつくことが確認された。苦情同型品の鍋敷きは60℃以上になると表面の塗料に粘りが生じ、塗料の耐熱性が不足していることから、鍋敷きとしては不適当である。なお、相談者使用と同様の口径、底面直径の鍋を載せた場合に、苦情同型品の鍋敷きは角度によって見えないことがあった。

商品名:スライサー

経緯及びテスト依頼内容

初めて使用したスライサーできゅうりをスライスしていたら、右手人差し指を3針縫う怪我をした。構造上問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

スライス部の刃とプレートの隙間が大き過ぎたり、スライス時にプレートがたわみ過ぎたりすると危険性が高くなると考えられる。苦情品や苦情同型品は薄切り用のスライサーを最も厚くなる位置に調整して使用すると、スライス部の隙間が大きめであることに加え、スライス時のたわみも大きいことから、使用時にはさらに隙間が大きくなり、構造上やや問題と考えられた。

商品名:電気こたつ

経緯及びテスト依頼内容

購入後長い年数使用した電気こたつのヒーターが加熱し、ヒーター取り付け板が焦げた。焦げた原因を調べてほしい。

テスト結果の概要

2つあるヒーターのうち、片側だけが正常に作動し、作動しないヒーターは内部で断線していた。作動するヒーターの裏側の鋼板及び、配線に変色がみられたが、電気用品安全法に定める各部の平常温度上昇試験では、苦情品を取り付けたやぐらの温度は基準値以内で問題は認められなかった。

商品名:化粧品

経緯及びテスト依頼内容

高額な化粧品を勧められ1週間使用したら顔が腫れ、医者に顔面感染性皮膚炎と診断された。成分に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

症状から皮膚障害としてよくある強い酸性、もしくはアルカリ性の薬剤による影響を考えた。しかし、苦情品3銘柄は、いずれも弱酸性あるいは微酸性であり、これらが原因で皮膚障害が起こる可能性は低いと考えられる。ただし、苦情品には、アレルギーを発症することが知られているブチレングリコール(BG)やプロピレングリコール(PG)等の有機溶剤や植物由来のエキス等の成分が多種表示されていたため、これらの成分の一つもしくは複数によりアレルギー症状が出た可能性が考えられる。

商品名:水槽用ヒーター

経緯及びテスト依頼内容

水槽の水を替えようと、水を張ったバケツに水槽用ヒーターを入れ、そのまま外出したら火災になった。水槽用ヒーターが外れたために火災になった可能性も考えられるが、商品に問題がないか調べてほしい。

テスト結果の概要

2種の苦情同型品の吸盤の吸着力に違いが確認されたことから、苦情品は吸盤の吸着力が弱いものであったか、外箱の表示に書かれているように劣化等で吸盤の能力が弱くなっていた可能性があり、引っ張られて負荷がかかるとバケツの水中から出てしまう危険性が考えられる。また、苦情品が水中から出て可燃物の上に落ち、可燃物の種類及び他の条件(風、湿度等)と重なるなどの状態では、ヒーターが水中から出てしまった際の温度上昇を防止するための空焚き防止機能等の安全機能がないため、火災になる危険性も考えられる。

商品名:自動車用油圧式ガレージジャッキ

経緯及びテスト依頼内容

タイヤ交換のためにジャッキ(最大使用荷重2000kg)で車を持ち上げている最中に、ジャッキが変形したために車が倒れて車体に傷が付いた。最大使用荷重表示が適切であったか調べてほしい。

テスト結果の概要

苦情品は当該車両をジャッキアップする上で十分な強度を有しており、最大使用荷重表示(2000kg)は適切であることがわかった。苦情品の変形は、苦情品の強度不足が原因であったとは考えにくい。